「忙しい」とはどんな意味?「慌しい」との違いやビジネスでの使い方も解説

忙しいとは『落ち着かず暇がない』

先輩

あなたは本当に忙しい人ね。
そうなんですよ!本当に忙しくてバタバタしています。

新人

先輩

そういう意味で言ったわけじゃないんだけど……。

日常会話でよく使われる忙しいという言葉。ほとんどの方は『忙しい』という意味を理解していると思っているのではないでしょうか。

『忙しい』は誰にでもわかる単純な言葉と思われがちです。しかし、『忙しい』という言葉にはさまざまなニュアンスがあります。

今回は忙しいという言葉の意味だけでなく、漢字の成り立ちやビジネスにおいての使い方についても解説します。

忙しいの意味をチェック

忙しいとは『暇がない』という意味です。また、『忙しい』はせわしいとも読み、「バタバタして落ち着かない」といったニュアンスとも受け取れます。どちらにしろ「落ち着かない」が忙しいのキーワードです。

ちなみに、人物に対しては「せわしい」と使用することが多くのケースで当てはまります。例えば「せわしい人」「せわしい動き」などの場合「落ち着かない気質」「バタバタしている動き」という表現です。

忙しいの漢字について

忙しいの漢字の訓読みは「いそが-しい」「せわ-しい」、音読みは「ボウ」「モウ」となります。漢字の成り立ちを分解すると左側が「りっしんべん」という部首です。

りっしんべんは心部に分類され、心臓の造形をモチーフに生まれました。右側は亡くなるが当てはまるので「忙」は「心が亡くなる」と読み取れます。左右に心と亡くなるのが位置するため、外的な要因で心を亡くしたときに当てはまると考えられています。

一方、同じ成り立ちの「忘」についてですが、こちらは自分の心を亡くしたいので心の上に亡くすが乗っているのです。

ビジネスにおける忙しいについて紹介

ビジネスにおける『忙しい』は、本来の意味とは少々異なる意味合いがあります。例えば「お忙しいところ恐縮ですが」という言葉は、相手にへりくだってお願いをするときなどのクッション言葉として使われています。

また「お忙しいところお越しいただき」という場合は、相手への感謝を伝えるときに多く使用されており、繁忙期などの顧客への手紙やメールでは「忙しい時期」を時候の挨拶の一部としても用いることも。

ビジネスにおいての『忙しい』は、目上の相手にわざわざ時間をとって対応してもらう感謝や謝罪の側面のニュアンスが強いのです。

忙しいはネガティブワード?

『忙しい』は用事などが重なると、ついつい発言したくなる言葉です。ただし、あまり言いすぎると、自分にとってよくない結果をもたらすといわれています。

ビジネスにおいて実際に忙しい人は『忙しい』とは言いません。言葉にする前にやることが多く、要件を終わらせることに全力を注ぎます。そのため『忙しい』が口癖になっている人は、本当は忙しくないと見られがちです。

周囲からも「かまってほしいのか」「甘えたがり」「優越感に浸っている」と思われることがあります。『忙しい』と言葉にしてアピールすることは、あまりメリットがないでしょう。

忙しいの英語は『busy』

忙しいを英単語で表すと『busy』となります。動詞だと思われがちですが、形容詞です。形容詞は名詞を飾る品詞。そのため、単語が時制に合わせて変化することはありません。

それでは英語の例文を紹介しましょう。

例文

I’m busy today and my body is tight.
今日は忙しくて体がきつい

Cleaning the other day was busy.
先日の掃除は忙しかった

忙しいと慌だしいの違い

忙しいの類義語として、慌ただしいという言葉があります。慌ただしいの意味は「急に動く」「物事を急き立てられ落ち着かなくなる」です。忙しいという表現よりもスピード感が要求され、急いでいる印象があります。

『忙しい』という言葉のニュアンスとしては、することが多くて暇がないが時間には追われていない状態です。「慌ただしい」のほうが切羽詰まったシーンに使用される言葉でしょう。

忙しいの使い方・例文

それでは忙しいの使い方を見てみましょう。

例文1

上司

ずいぶん忙しそうに仕事しているな。
全然終わらなくて焦っているんですよ。

新人

上司

君は仕事の効率を見直したほうがよさそうだね。
例文2

先輩

忙しいところ会食に呼んでいただき、ありがとうございます。

忙しい中でも心にゆとりを

つい言葉にしがちな忙しいですが、漢字の成り立ちから考えると頻繁に口にするのは好まれません。非常に忙しいときは忙殺という言葉が当てはまります。心を亡くして殺してしまうという恐ろしい単語です。心を亡くしてしまう前にゆとりを持てる環境を整えることが重要でしょう。