『譲歩』の意味とは?英語圏と日本でのニュアンスは違う?使い方、類語、対義語も紹介

『譲歩』とは『自分の主張をまげて相手の考えと折り合いをつける』という意味

上司

もうこれ以上日程は延ばせないから今回の件は譲歩するしかないなぁ。
うちの作業がかなり大変になりますよ。

先輩

上司

どうしようもなくなったらもう一度掛け合ってみよう。

比較的堅い内容の話をしているときによく登場する『譲歩』。字を見ると『歩み寄って譲る』という印象を受けますよね?意味は、『自分主張をまげて相手の考えと折り合いをつける』となり、字を見てのニュアンスと大きくは離れていないことがわかります。

なんとなくの意味合いで使っていても間違いはあまりないかもしれませんが、ここであらためて意味を明確にし、今後は自信を持って会話に取り入れてほしいものです。

ここでは、類語、対義語、英語表現についてもあわせて紹介するので、ぜひ覚えていってください。

『譲歩』の語源・意味

『譲歩』は『譲る』と『歩む』という二つの言葉から成る言葉です。イメージとしては、『歩み寄って譲る』かもしれませんが、本来は『向こうから歩いてきた相手に道を譲って先に活かせる』というのが語源です。

そこから派生し、『自分自身の意見や主張を一部、もしくは全部まげ、相手の考えと折り合いをつける』ことを意味する言葉として広く使われるようになりました。

『譲歩』の使い方・例文

『譲歩』を会話の中で使う場合、『譲歩する/した』『譲歩いただき』『譲歩してもらう』『譲歩できる/できない』といったように、『譲歩○○』の形になるのが一般的です。

例文

■もう半年も会議を重ねているので、こちらから譲歩する形で決着をつけることになった。
■今回はとりあえずこの提案に譲歩いただき、3ヵ月後の状況でまた検討ということでお願いしたい。
■なんとか譲歩してもらうことはできませんか?
■せめてこの部分だけでも確約してもらわなければ譲歩できないなぁ。

『譲歩』の類語・言い換え表現

『譲歩』をもう少し簡単な言葉で言い換える場合は次のようなものがあります。

『譲歩』の言い換え表現

・折り合い
・歩み寄り
・折れる
・譲り合い など

また、熟語としては次の言葉があげられます。

【妥協(だきょう)】
お互いの主張を少しずつ譲り合い、納得できる点を決めて、折り合いをつけること。
【折衷(せっちゅう)】
二つ以上ある考えや事柄から、両極端のところは排除し、それぞれのよい部分を取り一つに合わせること。
【屈服(くっぷく)】
力尽き、負けを認め、相手に従うこと。

『譲歩』の対義語

『譲歩』の対義語は、『譲らない』といった意味あいの言葉で『固執(こしつ)』があげられます。

固執(こしつ)

自分の意見や態度を簡単に変えず主張し続けること。

『譲歩』の英語

日本語としての『譲歩』は、『相手に歩み寄って譲る』といった要素が強くなります。しかし、英語では『相手の主張はわかるが、必ず譲るわけではない』ことをいいます。

【日本語の譲歩】
私はAにしたいけど、今回はあなたの言うとおりBにしよう。
【英語の譲歩】
あなたがBにしたいという気持ちはわかるけど、Aにすることは譲れない。

そのため、英文の中で『譲歩』は、「~だけど」「~でも」といった接続詞にあたるわけです。

【even if=たとえ~だとしても】
・even if I say so
そうは言いつつも
・even if it is someone’s day off
たとえ休みの日であっても

ほかにもこのような言葉が使えます。

【even though=~であるけれども/~であるにしても】
・Even though he is my father, I can’t follow an order.
彼は私の父親であるけれども、命令に従うことはできない。

状況を見極め、必要な場面では『譲歩』しよう

ビジネスシーンにおいて、駆け引きというのは重要な要素です。ときには強く押していくことも必要ですが、状況に応じて『譲歩する』といった手法もとれるようにしていきましょう。