「猛者」の意味は?「亡者」の違いや読み方、使い方も詳しく解説!

猛者には3つの意味がある

先輩

Aさんって小柄だけど、体はがっしりしてますよね。
あぁ、実は彼、柔道黒帯の猛者なんだよ。

上司

新人

えぇ!? あんなに温和そうなイメージなのに!? 人って見かけによりませんね…!

猛者(もさ)という言葉はよく聞きますが、正しい意味を説明できますか? ここでは、猛者がもつ3つの意味を解説していきますので、確認してみてくださいね。

猛者とは『勇敢な人』

1つ目の意味は『勇敢な人』です。猛者は、古くから「もうざ」とも読み、富裕な人や勇猛果敢(ゆうもんかかん)な人を表してきました。勇猛果敢とは「勇ましく強い人」のことです。

たとえば「歴戦の猛者」は、数多の戦闘を経験してきた人物のことを指します。まさに、勇敢な人という意味で使われる表現です。

猛者とは『すぐれた技量をもつ人』

2つ目は『ある分野ですぐれた技量を持ち精力的に活動する人』。特定の技術や能力を活用して、活躍する人のことを表します。前述した「柔道黒帯の猛者」とは、柔道の分野において『すぐれた技量をもつ人』という意味です。

また、『常人離れした行いをする人』という意味もあり、卓越した才能をもつ人を指します。

猛者とは『荒々しい人』

3つ目は『荒々しい人』や『粗暴な人』という意味です。「荒々しい」とは物事の程度が激しいさま。動作や性質が乱暴という「粗暴」の意味からも、ただ強いだけではなく、激しさや手荒なイメージが含まれる表現です。「喧嘩の猛者」という表現でよく使われます

猛者の意味をチェック

猛者には3つの意味があることを説明しましたが、しっかり覚えるためにも由来を知っておきましょう。

読み方や対義語表現も理解すると、記憶に残りやすくなりますので合わせてチェックしてみてください。

間違いやすい猛者の読み方

猛者の読み方でよく間違われるのは「もうじゃ」です。正しい読み方は「もさ」。昔、「もうざ」と読まれていた言葉が、時代の流れとともに変化して今の読み方になりました

読みにくいと感じるのは、猛者が熟字訓だからです。いわゆる当て字のことで、2語以上の熟字に訓読みを当てています。漢字ごとの読み方から推測するとなかなか読めない単語ですね。

新人

確かに漢字を音読みして「もうじゃ」って読みたくなりますね。

知っておきたい猛者の由来

猛者が普及し始めたのは平安時代後期。当時は『勇猛果敢な人』や『徳の高い人』、『有能な活動家』の意味で男性に向けて使われていた言葉です。意味からもわかるように、男性を称えるための美称として使われていました。

現在の『勇敢な人』や『すぐれた技量をもつ人』にも通じる語源です。

猛者の対義語表現とは?

猛者にも反対語があります。『勇敢な人』や、強さを示す『荒々しい人』の意味に対する対義語は「雑魚(ざこ)」です。

また、『すぐれた技量をもつ人』の反対語は「初心者」。卓越した技術に対し、未熟なことを表す言葉です。

猛者の英語表記

猛者の主な英語表記は『stalwart』になります。意味は「たくましい」「頑丈な」です。他にもいくつかの単語が挙げられますので、それぞれの例文も合わせて紹介します。

例文

【stalwart(たくましい、頑丈な)】
That team is full of tough players.He is a stalwart youth―a sturdy lad―a strapping lad.
筋骨逞しき若者だ。

【tough(不屈な、頑固な)】
That team is full of tough players.
あのチームには猛者がそろっている。

【a fighter;(戦士、闘士)】
The members of this karate club are all tough fighters.
この空手部は猛者ぞろいだ.

【a veteran(達人、老練家)】
One was a young soldier, and the other was a veteran.
一方は若武者, 他方は古つわものだった.

【man of Valor(勇者)】
NAGAKURA told his followers that “Okita is a swordsman of valor, but Saito is one of invincibility.”
永倉は弟子に「沖田は猛者の剣、斎藤は無敵の剣」と語ったという。

猛者と亡者の違い

猛者を「もうじゃ」と読み間違えると、聞いた人は「亡者(もうじゃ)」と認識してしまいます。

亡者は「死んだ人」や「金銭や色欲に取りつかれている人」を指す言葉。『勇敢な人』や『すぐれた技量をもつ人』とは似ても似つかない言葉ですので気を付けましょう。

猛者の使い方・例文

猛者の使い方を例文で確認してみましょう。今回は2つの例文を紹介します。

例文1

新人

Bさんって本当に仕事できますね。憧れます~。
彼女、ここに来る前は世界を相手に活躍する猛者だったみたいよ。

先輩

例文2

先輩

競合プレゼンの相手、今までいくつもの案件をモノにしてきた猛者らしいです。
負けてられないな。よし、もう一度クライアントの課題を見つめ直すところから始めよう。

上司

[おまけ]猛者の代わりに使える類義語

猛者に似た意味をもつ類語はいくつかあります。例えば、「兵(つわもの)」や「強者(きょうしゃ)」です。いずれも特定の分野ですぐれた働きをする人を指しますので、猛者と同じ意味で使えます。

以下のように言い換えることができるので覚えておきましょう。

    彼は柔道4段の猛者だ。
    彼は柔道4段の兵だ。
    彼は柔道4段の強者だ。

猛者の読み方を覚えて正しく活用しよう

猛者は読み方の難しい熟字訓ですが、ビジネスマンたるもの正しい読み方をマスターしたいもの。ちょっとした読み間違えや使い方で、教養が判断されることは往々にありますので、意味も合わせてしっかり理解しましょう。