颯爽とは『人の行動や姿などがキリッとしていて爽やかなさま』
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先の会話のように『颯爽(さっそう)』とは『人の行動や姿などがキリッとしていて爽やかなさま』をいいます。おもに「颯爽として」や「颯爽とする」などの使い方です。
この記事では颯爽という言葉の正しい意味や使い方、四字熟語などを解説します。
颯爽の意味をチェック
前述のとおり颯爽とは、キリッとしていて爽やかな行動や姿などに対して使われる言葉です。私たちの日常会話でもときどき出てくる言葉ですよね。ここでは颯爽の意味について、もう少し詳しく説明します。
人に対して良い意味で使われる
冒頭の会話文にもあったように、颯爽という言葉は多くの場合「人に対して使われる」言葉です。男女の性別、年齢などは関係なく幅広く使えます。例えば70歳のご高齢の人に対しても、その人の行動や姿がキリッとしていて爽やかであれば「颯爽とされていて素敵ですね」などと使えるのです。
ただし自分に対して使う際には注意しなければなりません。颯爽という言葉はこれまでご説明したとおり、プラスな印象や評価を与える言葉です。そのため「私は颯爽とランウェイを歩いたのよ」などというと仰々しい印象を与えてしまいます。
このようなことから颯爽とは人に対して使われる言葉ですが、自分で自分のことを語るときにはあまり使いません。
颯爽の語源
「颯」という漢字には「風が吹くさま、きよらかなさま」などの意味があります。また「爽」は「さわやか、すがすがしい」という意味です。
2つの漢字とも「きよらか」や「さわやか」という意味が含まれており、クリーンな印象を与えます。これらが組み合わさり『颯爽』という熟語になったのです。
颯爽を使った四字熟語「英姿颯爽」とは?
颯爽という言葉を使った四字熟語に「英姿颯爽(えいしさっそう)」があります。英姿颯爽とは「堂々としていて勇ましく立派なさま」という意味です。
「英姿」とは「堂々としている、勇ましい、立派」などの意味があります。これが先にも説明した『颯爽』とくっつき四字熟語になっているわけです。「英姿颯爽でとても素晴らしい」などと言われたら、褒めちぎられていると思っても良いかもしれません。
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颯爽の英語表記
颯爽としての意味で使われる英語表記はおもに3種類あります。それぞれを例文とともに紹介しましょう。
【gallant】
She went on the stage with a gallant figure.
彼女は颯爽とした姿で舞台に上がった。
【dashing】
His friend was dashingly handsome.
彼の友人は颯爽とハンサムだった。
【jaunty】
He who was a model attracted a woman by jaunty movements.
モデルである彼は、颯爽とした身のこなしで女性を魅了した。
颯爽と涼やかの違い
類義語として「涼やか(すずやか)」があります。颯爽とは『キリッとした行動や姿で爽やかなさま』という意味でしたね。一方、涼やかには「涼しそう」というそのままの意味のほかに「清々しくさわやかな様子」という意味があります。
颯爽は人に対して使っている言葉ですが、涼やかはおもに「瞳」や「目元」「笑顔」「声」など、人全体というよりは部分的に褒めるときに使うのが一般的です。具体的には「涼やかな目元で見られると緊張する」「彼女の涼やかな声で多くの男性が魅了された」などが挙げられます。
ちなみに「いかにも涼しそうなさま」という意味で涼やかを用いる場合には、次のような使われ方をします。
-
・涼やかな浴衣姿ですね
・涼やかなレースのワンピースですね
このように、何に対して涼しそうだと感じているのかを明確にして使います。こうした違いをよく理解しておきましょう。
颯爽の使い方・例文
それでは最後に、颯爽という言葉を日常会話に取り入れた場合はどうなるのでしょうか。2つの例文を紹介します。
新人
先輩
新人
上司
颯爽とした身のこなしで人気者になろう
この記事では颯爽という言葉の意味や使い方を解説しました。颯爽とは『行動や姿がキリッとしていて爽やかなさま』という意味で、おもに人に対して使われる言葉です。男女関係なく使えるため、幅広いシーンで取り入れられますね。あなたも颯爽とした身のこなしで、多くの人を魅了してみてはいかがでしょうか。