従来とはどんな意味?「旧来」や「以前」とのニュアンスの違いを解説

従来とは『以前から現在に至るまで』

上司

我が社の商品開発は従来のやり方に沿って進めたいと思います。
従来…?確か「今まで」みたいな意味だったよな…?)かしこまりました!

新人

先輩

あなた「従来のやり方」ってわかってる?
…実はあまり。そもそも従来ってどんな意味でしたっけ?

新人

上記の会話にて、新人くんは『従来(じゅうらい)』の意味について知らないようです。それでは、どんなやり方で商品開発を進めれば良いのかわかりませんね。従来とは『以前から現在に至るまで』、簡単にいうと『これまで』という意味です

この記事では従来について正しい意味と使い方を解説します。また似た言葉である「旧来」「以前」との違いをわかりやすく説明するため、これを機会にぜひ覚えてくださいね。

従来の意味をチェック

前述のとおり、従来とは『以前から今まで、これまで』という過去を示す言葉です。日常会話でよく使われる形式は「従来の〜」や「従来どおりに〜」などがあります。

次に従来の言い換え表現とされている「旧来」や対義語をチェックしてみましょう。

従来の言い換え表現「旧来」とは?

従来の言い換え表現にあたる「旧来(きゅうらい)」には「以前から、昔から行われていること」などの意味があります。したがって従来と旧来はほとんど同じ意味で使われる言葉です。

ここで違いがあるとすれば、旧来という言葉はこれまでに続いてきた状態が良くなくて、改善が必要だという場合によく使われます。例えば「旧来のやり方では署名と捺印のみで書類審査が通っていたが、個人情報保護の観点から本人確認書類の提出も加えられた」などです。以前のやり方に何らかの問題があり、それを改善して現在のやり方になったというような場合に旧来が適しています。

しかし従来の意味もほとんど同じなので、どちらを使っても間違いではありません。

従来の対義語

従来の対義語として挙げられるのは「今後(こんご)」です。今後とは「今からこの後、こののち、以後」という意味があります。

従来が『以前から今まで、これまで』という過去を示しているのに対して、今後は「今から未来」のことを示しているのです。そのため従来の対義語は今後が適切だといえるでしょう。

新人

従来って言葉はよく耳にしますが、旧来ってあまり聞いたことがなかったです!同じように使える言葉なんですね。

従来の英語表記

従来の英語表記は複数あるため、例文とあわせて紹介します。

例文

【past】
They overturned past wisdom.
彼らは従来の常識を覆した。

【past times】
I cannot use that in the past times way.
私はそれを従来どおりには使えない。

【conventional】
I cannot beat a rival by the conventional method.
従来の方式ではライバルには勝てない。

【usual】
He can’t go forward with just the usual way of thinking.
彼は従来の考え方のままでは前に進めない。

従来と以前の違い

従来とよく混同されてしまう「以前」との違いを解説します。

これまでも説明してきたように従来とは『以前から現在に至るまで』という意味です。一方、以前とは「ある基準の期間や時点を含んで、それよりも前」または「ずっと前」という意味になります。

従来の意味に以前という言葉が含まれている以上、従来にも「ある基準の期間や時点を含んで、それよりも前」という以前の意味が入っているのです。そうすると、どこの「時点」を重要視しているかが問題になります。

従来は『以前から現在に至るまで』で現在をあらわします。そして以前は「それよりも前、ずっと前」という意味があるように過去を重要視しています。こうしたニュアンスの違いで使い分けましょう。

従来の使い方・例文

最後に、従来という言葉を日常会話で取り入れた場合にどのようになるのか、2つの例文で紹介します。

例文1

上司

従来の有給休暇の取得方法は2週間前に申請しなければならなかったけど、これからは3日前までに申請すれば良いと変更になりましたよ。
え?それは嬉しいですね!やっぱり急に予定が入ることってありますもんね。

新人

例文2

新人

業務改革の一環で営業部の働き方が変更になったようですね。
そうね、だけど商品開発部である私たちは従来どおりの働き方なのよ…。

先輩

従来・旧来・以前をニュアンスで使い分けよう

従来や旧来、以前はどれも過去のことを述べるときに使われる言葉ですが、それぞれに若干のニュアンスの違いがあります。

従来と旧来は言い換えることも可能です。また以前もほとんど同じ意味に見えますが、現在に重点を置いているのか、過去に重点を置いているのかで使い分けができます。ぜひそれぞれの言葉の使い所を見極めて、正しい使い方を覚えていきましょう。