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オミットの意味とは?ビジネスシーンでの使い方やコミットとの違いまで徹底解説

オミットする・オミットされるって何?

上司

君の企画ね、まだ、ちょっと改善の余地ありだから…オミットしたよ
あ!「結果にオミットする」ってアレですね!

新人

上司

それをいうならコミットね。オミット。君の企画は悪いけどボツってことだよ…

オミットとは、除外すること。「ボツ!」や「除外!」というより、「オミットするね」と伝えるほうが、柔らかい表現になる効果があります

オミットの意味をチェック

オミットは聞きなれない言葉のせいか、柔らかい表現にできる便利な言葉。どのような意味なのか、対義語などから詳しく見ていきましょう。

オミットとは?

オミットとは、「omit:を除外する、を除く、を含めない」という英語の動詞からきた言葉。英語と同じく、「除外する」という意味で使用されます。はっきり「除外する」といいたくないとき、婉曲表現として使用されることが多いです。

オミットの対義語はコミット

オミットの反対語はコミット。英語の「commit:引き渡す、付する、を約束する」からきた言葉。ライザップのCMの「結果にコミットする」というキャッチコピーでおなじみになりました。ライザップのコミットは、「お金や努力などの投資が、痩せる、体重を減らす、健康的になるなどの結果を約束する」という意味で用いられています。

オミットを使うシーンって?

オミットを使うシーンとはどのようなものでしょうか。ビジネスシーンでの用語や音楽用語としてのオミットを見ていきましょう。

ビジネスシーン

ビジネスの場面では、議題や関係ない箇所を省くようなときにオミットを使うことができます。あまり角が立たないように提案を却下する際にも使えます。この使い方は日常会話でも応用できそうですね。

採用のシーンでも「不採用」を意味で使用するようです。とはいえ、新卒採用では学生に伝わらないことの方が多いため、受験者に対して使うことはほぼありません。キャリア採用の場合や、人事部のやりとりで使用することが多いでしょう。

音楽用語

音楽の世界でオミットは、「ある音を抜いたコード」を意味する専門用語です。これも「除外する」という意味からかけ離れていませんね。

例えば、Cと表記がある場合その構成音は「C、E、G(ド、ミ、ソ)」。そのうちEの音を抜くと、「C、G(ド、ソ)」のみになります。これを「(Cメジャーの)オミット・サード(omit3)」と呼び、楽譜上では「C omit3」のように表記します。

オミットの使い方・例文

「オミットする」「オミットされる」という使い方での例文を見ていきましょう。

オミットする

オミットするの使用例1
「この人は退会したから、名簿からオミットする」
オミットするの使用例2
企画部長「しかし社長…こちらの設備投資を行えば、コストは大幅カットでして…」
社長「その件は議題と直接関係ないので一端オミットするね。」
オミットするの使用例3
「彼は経歴も申し分ありませんが…ストレス耐性の面でウチに合わないと予測できますのでオミットするということで…。」

この使用例は日本語・英語ともに非常によく使われるものです。いずれも何から除外するという意味になりますね。特に「名簿から除外する」という意味ではよく使われます

オミットするの使用例4
「結果にオミットする」

ライザップのCM風に「結果にオミットする」というなら、どんな意味になるでしょう。CMに合わせた言い方なので実際に使える言葉として適切ではないですが、「結果にコミットする」の真逆の意味なら「成果を得られる確証はない」という解釈になりますね。

オミットの訳語に忠実にするなら、「出した結果をなかったことにする」という意味になります。

オミットされる

オミットされるの使用例1
「部長、例の設備投資の件、どうでしたか?」
「ダメだった。取り付く島もなくオミットされちゃったよ。」

オミットする側がいれば、される側もいます。「オミットされる」は、「オミットする」の受身として使用できます

オミットの類語・関連語

オミットは英語の動詞omitで、名詞形も存在します。オミットの名詞であるオミッションの意味と関連語を見ていきましょう。

オミッション

オミッションとは、「omission:省略、削除、怠慢」という英語からきたカタカナ語。オミットが動詞形であるのに対し、こちらは名詞形の類語です。

オミッションエラー

オミッションエラーとは、するべきことをしないために起こったミスのこと。うっかり忘れてしまうというニュアンスも含みます。

このオミッションエラーで代表的なものは「近道行動」といわれるもの。本来ならすべき過程を省いてしまうことで、オミッションエラーが起こりやすいとされています。

オミットされないように努力しよう!

オミットは日常的に頻繁に登場する言葉ではないため、却下!除外!ボツ!といわれるよりは柔らかい雰囲気になる表現。しかし、オミットされる側はどちらにしても少し落ち込みますよね。オミットされないように頑張るしかありません。オミットされない人材、提案を目指しましょう