「臨む」の意味は4つある
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上の会話で使われた『臨む(のぞむ)』は、会議に出席する意味ですよね。しかし同じ『臨む』でも4つも意味があることをご存知でしょうか。この記事では臨むが持つ4つの意味や使い方、英語表記などについて解説します。
臨むとは『ある場所やもの同士が向かい合う』
1つ目は『ある場所やもの同士が向かい合っているさま』という意味です。例えば「道路に臨む家」の場合、道路と家が向かい合っていることを意味します。道路と向かい合っている「家」を指すときに使われる言葉です。
臨むとは『集まりや催しに参加・出席する』
2つ目の意味は『集まりや催しに参加・出席する』ことをいいます。冒頭の会話文がこの例です。
ほかにも「授賞式に臨む」「試験に臨む」「試合に臨む」などで使われ、少し緊張しているようなニュアンスを含みます。例えば気楽に参加できる懇親会などの場合は「懇親会に臨む」よりも「懇親会に参加する」のほうが適切です。
臨むとは『ある場面や機会にぶつかる』
3つ目は『ある場面や機会にぶつかる』ことをいいます。「彼は危機に臨んで全力を出し切った」という例文で見てみると、「彼は危機に直面したことで全力を出し切った」という意味になるわけです。
臨むとは『権威ある立場に立って人に対応する』
4つ目の意味は『権威ある立場に立って、人に対応する』場面で使われます。例えば「彼は違法行為に対して厳しい処分に臨む」です。これは「彼」が権威ある立場に立っていて、違法行為をした人に対して厳罰を下すという意味になります。
臨むの意味をチェック
前述のとおり、臨むには4つの意味がありました。よく使われる意味としては『ある場所やもの同士が向かい合うさま』や『集まりや催しに参加する』が多いかもしれません。
臨むを言い換えると?
臨むを別の言葉に言い換えた場合、次のようなものが挙げられます。
-
・面する
・参加する
・遭遇する
臨むという言葉が使いにくい場合、これらの言葉に置き換えることができるため一緒に覚えておきましょう。
挑む(いどむ)は臨むとシチュエーションが違う
臨むとよく間違えられる言葉として「挑む」があります。臨むと挑むは使うシチュエーションが違うためしっかり理解しておきましょう。
挑むとは「乗り越えるべき対象に立ち向かう、チャレンジする、挑戦する」という意味があります。臨むの意味のなかで混同されてしまうのは『ある場面や機会にぶつかる』です。
両者の違いは自らの意思があるか否かだといえます。臨むでは自分の意思に関係なくある場面や機会がぶつかってきて、それに対して行動を起こすのです。一方、挑むでは自らの意思で挑戦します。それぞれのシチュエーションに適した言葉を選んでみてくださいね。
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臨むの英語表記
臨むを表す英語表記は複数あります。それぞれに英文をつけて紹介しましょう。
【meet】
Minister to attend a meeting or a ceremony.
大臣が会や儀式に臨む。
【run across】
She will run across the match feeling like that.
彼女はそんな気持ちで試合に臨む。
【come across】
He come across a severe punishment in conformity with a law.
彼は法律に則って厳罰に臨む。
【see】
This hotel see the lake and is most suitable as vacation.
このホテルは湖に臨んでおり、バケーションとして最適だ。
【encounter】
A graduating senior encounter the last game this year.
今年卒業する先輩が最後の試合に臨んでいる。
【attend】
This local government attend it for a severe posture for smoking.
この自治体は喫煙に対して厳しい姿勢で臨んでいる。
臨むと望むの違い
臨むには『ある場所やもの同士が向かい合う』という意味がありますが、それと似た意味の言葉で「望む(のぞむ)」があります。
望むには「欲する、願う」という意味のほかに「遠くを見る、眺める」という意味を含んでいるため、よく『臨む』と間違えられるのです。両者の違いは対象物との距離にあります。
臨むは「海に臨んだ小部屋」のように、海が目の前に広がるという意味です。一方、望むとは「山々を望む」のように、山々が遠くにあってそれを眺めるという意味になります。ちょっとした違いで使うべき言葉が異なるため、意識して使っていきましょう。
臨むの使い方・例文
ここでは臨むを日常会話に取り入れた場合にどうなるのか、例文で紹介します。
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上司
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意味が異なる「臨む」と「望む」を理解しよう
臨むには『ある場所やもの同士が向かい合っている様子』や『集まりや催しに出席する』、『ある場面や機会にぶつかる』『権威ある立場に立って人に対応する』という4つの意味が含まれていました。すべてを把握している人は少ないかもしれませんね。ぜひこれを機会に、すべての意味を覚えて日常会話で使ってみましょう。