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「綿密」とはどんな意味?「緻密」との違いや使い方、類語、英語まで詳しく解説!

綿密には2つの意味がある

上司

来週から新事業が始まります。君が作ってくれた綿密な事業プランが本当に役に立ったよ。ありがとう。
私も勉強になりました。最初は大変でしたけど、先輩が助けてくれました!ところで、先輩、綿密ってどういう意味なんでしょうか?

新人

先輩

綿密って、簡単にいうと『細かい』ってことよ。

綿密(めんみつ)は、「綿密に〜する」、「綿密な〜」という形でよく用いられます。綿密は、『細かいこと、注意が行き届いているさま』を表す言葉ですが、ほかの意味もあります。ここでは、これらの意味について説明しましょう。

綿密とは『詳しく細かいこと』

1つ目は、『細かく詳しいこと、またそのさま』を意味し、物事が細かい様子を表しています。例えば、「細かい計算が必要だ」という文章は、「綿密な計算が必要だ」といい換えることができます。

綿密とは『すみずみまで注意が行き届いていること』

2つ目の意味は、『すみずみまで注意が行き届いていること』です。「計画」や「行動」などに対して使う言葉で、『細かく気を配りながら、漏れがないように行うさま』を表します。たとえば、「打ち合わせを漏れがないように行う」は、「打ち合わせを綿密に行う」といい換えることができます。

綿密の意味をチェック

綿密という言葉は、ビジネスのうえでもよく使われます。いくつかの類義語があるので、間違わずに使いわけができるようにきちんと理解することが大切です。ボキャブラリーを増やすことで、豊かな文章表現ができるようになります。ここでは、綿密の対義語やその由来も紹介しましょう。

綿密の類義語

綿密の類義語には「厳密」や「精密」などがあります。「厳密」は、「注意が行き届いていてすきのないさま」、また、「見落としがなく抜けがないさま」を表します。厳密には「厳」という文字が用いられており、「厳重に」や「厳しく」といった意味を含みます。例えば、「機械の点検を厳密に行う」というと、機械の点検を厳しく行うという意味になります。

「精密」は「細かいところまで巧妙に作られているさま」を表わします。「精密機械」は「細かいところまで正確に巧妙に作られている機械」という意味で、精密の意味がよくわかる言葉です。

綿密の対義語

綿密の対義語は「杜撰」で、「ずさん」と読みます。杜撰は、「細かいところまで行き届かず、いい加減なこと」や「いい加減なさま」を意味します。「いい加減な計画で旅行がダメになった」という文章は、「杜撰な計画で旅行がダメになった」といい換えることができます。

綿密の語源は?

綿密には、「綿」という文字が使われています。本来、「わた」という意味の「綿」は、その様子から「細かい」という意味を表します。また「密」は、「木々の生い茂ったところ」という意味でしたが、時間が経つにつれて「混み合う」や「細かい、詳しい」を意味するようになりました。つまり「綿密」は、同じような意味の文字が重なった熟語なのです。

綿密の英語表記

綿密という意味を表す英単語はいくつかあります。

下記に例文もあわせて紹介します。

例文

【detailed(細かい)】
I read a detailed report.
私は、詳細なレポートを読んだ。

【elaborate(苦心して作り上げた、入念な、手の込んだ、精巧な)】
He enjoyed the elaborate dish.
彼は、手の込んだ料理を楽しんだ。

【exhaustive(徹底的な、余すところのない)】
I went through an exhaustive search.
私は、徹底的に調査した。

綿密と緻密の違い

綿密によく似た言葉に「緻密(ちみつ)」があります。緻密は、布地や紙などが「きめが細かいこと」や「細かいさま」を表し、「特別にすかせた緻密な紙」などと用います。

また「細かいところまで注意が行き届いているさま」を表し、正確で精密な動作や行動を求められる物事や手法に用います。「その絵は細部まで緻密に描かれており、まるで本物のようだった」というような用法です。

緻密は、「質感がきめ細かいさま」という意味合いが強いのに対して、綿密は、『人の行為がすみずみまで注意深く細かいさま』というニュアンスの違いがあるので、使う場合はその違いに気をつけましょう。

綿密の使い方・例文

それでは、綿密は実際にどのように使うのでしょうか。次の例文をみてみましょう。

例文1

上司

新しく導入した機械に何らかの不具合が生じた。今すぐに綿密な調査が必要だ。
例文2

先輩

この本は、人間模様が綿密に表現されているから、年代を問わず人気があるのね。

綿密の意味をきちんと理解して正しく使おう

綿密は、『細かく注意が行き届いていることやそのさま』、また『抜かりのないこと』を表します。人の行動や結果に対して用いられることが多い言葉です。

綿密とよく似た言葉に厳密や精密、緻密などがありますが、そのニュアンスの違いを意識して、正しく使いわけるようにしましょう。言葉の意味をきちんと理解して使うことで、豊かな表現ができるようになります。