揮発性とは『液体がもつ、常温で蒸発しやすい性質のこと』
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日常ではなかなか耳にする機会は少ない『揮発性』という言葉。じつは私たちの生活の中の必需品にも含まれているのを知っていますか?似たような意味をもつ蒸発性との意味の違いを含め、正しい理解をこの機会に深めてみましょう。
この記事では、揮発性に関するさまざまな例文を紹介しながらわかりやすく解説していきます。ぜひ正しい言葉の意味をマスターしてください。
揮発性の意味をチェック
揮発性(きはつせい)とは、『液体がもつ、常温で蒸発しやすい性質のこと』を指します。
液体は沸点を超えると蒸発して気体に変化します。この沸点に達することなく、常温でも蒸発してしまう液体とは何でしょうか?その代表的なものは、日常生活でも馴染み深い揮発性物質のガソリンです。
では揮発性について、もう少し詳しくみていきましょう。
揮発性の漢字の成り立ちについて
揮発性はどのような漢字と語源からなる言葉でしょうか。
揮発性は、散る、撒き散らすという意味を持つ漢字の「揮」という文字と、はなつ、生じるという意味を持つ漢字の「発」、さらに、物事の本質や傾向という意味を持つ「性」という3つの漢字を組み合わせた言葉です。
すなわち、散らす、撒き散らす、はなつといった性質である、という意味になります。
揮発性の類義語は?
揮発性という言葉に関しての厳密な類義語は存在しませんが、揮発性の本質である揮発の類義語としては「気化」「蒸発」「沸騰」が挙げられます。
「気化」とは、液体が気体になるという単純な現象を指す言葉です。
「蒸発」とは、液体がその表面から気化することを指します。
「沸騰」とは、液体がその内部から気化することを示す言葉です。
さらに「揮発」とは、この蒸発のうち、常温における蒸発のことを指します。
揮発性の英語は『volatility』
揮発性を英語で表現する場合は『volatility』と表記します。
例文とともに紹介しましょう。
◾️These solvents, due to their volatility, should be careful about handling.
これらの溶剤は、揮発性のため、取り扱いには注意すべきだ。
◾️He wants rubber composition having high volatility.
彼は高揮発性ゴム組成物を要求している。
◾️I’m looking for an antioxidant having volatility.
探しているのは揮発性を有する抗酸化剤だ。
◾️We have applied for a patent for engine control with fuel volatility compensation function.
私たちは燃料揮発性補償機能を有するエンジン制御の特許を出願した。
揮発性と蒸発性の違い
『揮発性』とは、液体がもつ常温でも蒸発しやすい性質のことを指します。「蒸発性」とは、液体がもつその表面から気化する性質を表す言葉です。
揮発性も蒸発性も、共に液体の表面から気化しやすい性質のことを表します。しかし、これらの違いは、揮発性は高温化して沸点に達することがなくとも、常温でも蒸発しやすい性質であるという点です。
揮発性はガソリンを、蒸発性は水をイメージすることで理解しやすい性質です。ガソリンは揮発油とも呼ばれ、とても気体に変わりやすい液体であり、常温・常圧の環境で気体に変わります。
揮発性の使い方・例文
それでは、揮発性の例文を見てみましょう。
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上司
新人
上司
新人
先輩
揮発性の意味を把握して正しく使えるようにしよう
この記事では『揮発性』の正しい意味や類義語、さらに英語表現や蒸発性との違いなどを解説しました。意外に身近にある揮発性の意味をしっかりと把握して、あなたの人生にぜひ役立てて下さい。
この記事を参考に正しい意味や英語表現をマスターしてみましょう。