『感無量』とは『しみじみと感じる気持ちが計り知れないほど大きい』いう意味
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「感無量です!」と、何か喜ばしいことが起こったときに口にします。しかし、それなら単純に「嬉しい!」と言ってもいいはず。それを『感無量』と表現するのにはどんな意味があるのでしょうか。
ここでは、『感無量』の語源、意味、使い方のはじめ、類語や英語表現についても解説します。
『感無量』の語源・意味
『感無量』は『かんむりょう』と読みます。よく耳にするこの言葉は、実は『感慨無量(かんがいむりょう)』の略語です。
感慨無量は四字熟語ですが、『感慨』と『無量』という言葉をあわせたものです。それぞれの意味は次のとおりです。
【感慨】物事を心に深く感じ、しみじみとした気持ちになること。
【無量】計り知れないほど多いこと。
つまり、『感慨無量』とは『物事を心に深く感じ、しみじみとした気持ちが、計り知れないほど強い』という意味になります。これを簡単にまとめると『しみじみと感じる気持ちが計り知れないほど大きい』となるわけです。
『感無量』の使い方・例文
『感無量』といえば「感無量です」という使い方が一番馴染みがありますよね。それ以外の使い方はあるのでしょうか。例文でチェックしてみましょう。
■感無量としか言いようがありません。
■そんな言葉をかけてもらえるなんて感無量です。
■あの表情は、まさに「感無量」といった感じだね。
■長期入院から復帰した日は、社員みんなが感無量の面持ちで向かえてくれた。
『感無量の面持ち(おももち)』とは、『感無量であることが表情として現れたさま』を意味しているよ。
『感無量』の類語・言い換え表現
『感無量』の類語としては、『感銘を受ける』や『万感の思い』があげられます。
後まで忘れられないほど感動すること。
使い方は「社長の言葉に感銘を受け、仕事に対する考え方が変わりました」「毎日研究に取り組む後輩の姿に感銘を受けた」など。
一瞬にしてさまざまな感情が心に沸き起こるさま。
嬉しいことだけでなく、悲しい気持ちも含まれる。
「定年退職の朝、私は万感の思いに浸っている」「万感の思いで司法試験に挑んだ結果、合格することができた」と使えます。
また、『感無量』をもう少し簡単な言い方にする場合、次の言葉に言い換えられます。
・しみじみと思う
・心にしみ入る
・灌漑深い
・心を震わせる
・心が震える
・胸がいっぱいになる など
『感無量』の英語表現
「私は感無量です」ということを英語で言いたい場合、次のような表現ができます。
①I’m full of emotion.
『emotion=感情』『full=いっぱい』で、「私は感情に満ちています」の意味に。
②I’m speechless with emotion.
『speechless=無言の』の意味で、感動で言葉が出ない状態を表します。
③I’m in the fullness of my heart.
『fullness=満ちること』『my heart=心、愛情』で、「私の心が満ちている」といった表現に。
喜びの度合いが大きいときは『感無量』を使ってみよう
喜びの大きさは、事柄によってもちろん違います。ニッコリ微笑む場合もあれば、涙が出るほど嬉しいこともあります。『感無量』は、目上の人にも使える言葉なので、『しみじみと感じる気持ちが計り知れないほど大きい』ときは、ぜひ使ってみてください。