『掛け合い』とは?分野ごとの意味の違いは?使い方、類語、英語も紹介

『掛け合い』は『代わる代わる話をする』など複数の意味をもつ言葉

上司

あの二人の会話、議論してるんだけど、掛け合いは漫才みたいなテンポだなぁ。
見てて気持ちいいですよね。

先輩

上司

いつ決着するのかは見えてこないんだけどな。

『掛け合い』は、『複数人が代わる代わる話をする』といったニュアンスで使うことが多いかもしれません。しかし、実はたくさんの意味をもつ言葉で、『掛け合い』になる場面はたくさんあるんです。

今回は、『掛け合い』がもつ意味を明確にするとともに、使い方、類語、英語表現についてもわかりやすく紹介します。

『掛け合い』の意味・使い方

『言葉の掛け合い』といったニュアンスでよく登場しますが、『掛け合い』という言葉にはこんなにたくさんの意味があるんです

①互いに掛け合うこと。
②交渉をすること。
③二人以上で代わる代わる話をしたり演奏したりすること。
④ありあわせの材料で作った食事のこと。
⑤歌舞伎舞踊で、二種以上の違う地方(じかた)が伴奏音楽を交互に、もしくは同時に分担して演奏すること。
⑥義太夫で二人以上の太夫が登場人物をそれぞれ分担して語ること。
⑦二つの軍隊が正面から攻め合うこと。

それでは意味とそれぞれの使い方を例文を見ながらチェックしていきましょう。

意味その1:『互いに掛け合うこと』

お互いに掛け合う事柄は、話以外にも『水を掛け合う』『(柔道などで)技を掛け合う』があります。一つの物や事柄に対し、二人以上が交互に行うことが『掛け合う』になります。

言葉の掛け合いで一番イメージしやすいのは、芝居の台本にある『セリフ』『漫才』といったところでしょう。特に、テンポのよい漫才は『掛け合い漫才』とも呼ばれています。

例文

新人

あの漫才コンビの掛け合いはテンポがよくて面白いですよ。

意味その2:『交渉をすること』

ある要求などに対し、お互いに話し合いをすること、交渉し合うことを『掛け合い』といいます。

例文

B社と来期価格の掛け合いをしているが、今日中に決着するのか疑問だ。

意味その3:『二人以上で代わる代わる話をしたり演奏したりすること』

『掛け合い漫才』はここにもあてはまりますが、二人以上で交互に楽器を演奏し合うことも『掛け合い』といいます。

たとえば、ロックバンドで二人のギタリストが、ソロパートを二人で交互に演奏する場面を見ることがありますよね?これも『掛け合い』です。

例文
このバンドは、ギタリスト二人の掛け合いが見事だと有名だ。

意味その4:『ありあわせの材料で作った食事のこと』

あり合わせの材料で作った食事を『掛け合い』といいます。これについては『掛合料理(かけあいりょうり)』という言葉が別にあります。また、ほかの言い方としては『掛合の飯(かけあいのめし)』もあるので一緒に覚えておきましょう。

例文

今日は時間がなかったから掛合の飯になってるよ。

意味その5:『歌舞伎・舞踊の掛け合い』

歌舞伎や日本舞踊で、踊ったり演技をしたりする人に対し、音楽を受け持つ人を『地方(じかた)』といいます。そして、2種類以上の地方で交互に音を出すことを『掛け合い』といいます。

例文

今日は、踊りよりも掛け合いばかりを見ていた気がするよ。

意味その6:『義太夫の掛け合い』

『義太夫(ぎだゆう)』と呼ばれる浄瑠璃(じょうるり)は、正式名称は『義太夫節(ぎだゆうぶし)』です。

これは、三味線を伴奏とし、太夫と呼ばれる語り手が詞章を語っていく劇場音楽の一種。その語り手が二人以上で、それぞれ分担して語っていくことを『掛け合い』といいます。

例文

今日の義太夫は好きな掛け合いだったから絶対来たかったの。

意味その7:『軍隊同士の掛け合い』

戦国時代のドラマや映画の映像で、お互いの軍が正面きって走っていく様子が描かれていますよね?この状態を『掛け合い』といいます。

例文
この映画の掛け合いのシーンは迫力があったね。

『掛け合い』の類語

『掛け合い』には特に決まった類語は存在しません。しかし、ビジネスシーンで多い『話』についての『掛け合い』は、次の言葉への言い換えができます

『掛け合い』の言い換え表現

・話し合い
・対談
・言い合い
・押し問答
・言葉のキャッチボール など

『掛け合い』の英語表現

日本語としての『掛け合い』はさまざまな意味をもちますが、英語では意味によって使う単語が異なります

【交渉】negotiations

【対話】dialogue

【会話・談話】conversation

分野ごとの『掛け合い』を理解し正しく解釈しよう

一つの言葉でたくさんの意味がある場合、状況に応じて正しく判断することが大切です。『掛け合い』にどんな意味があるのかをきちんと把握し、すぐに会話内容を理解できるようにしておきましょう。