デジタルネイティブとは『インターネットがあって当然の時代に生まれた世代』
上司
新人
この会話のように、『生まれたときから身近にインターネットがあった世代』のことを『デジタルネイティブ』といいます。多少のズレはありますが、よくいわれているのは1990年代以降に生まれた世代のことです。
デジタルネイティブ世代は、幼いころから「知らないことはパソコンで検索する」という習慣を持っています。作文の下書きはWordで作る、知らない英単語や漢字は辞書ではなくインターネットで調べるなどと、といったパソコンを中心として物事に取り組んできた世代です。
ここでは、具体例も紹介しながらデジタルネイティブについて解説します。
デジタルネイティブの意味をチェック
デジタルネイティブという言葉に、どこかネガティブな印象を持っている方は多いのではないでしょうか。しかし今後は、さまざまなことをインターネットを通じて検索するできるデジタルネイティブ世代がその能力を大いに発揮するでしょう。
ビジネスの変革に欠かせないデジタルネイティブ世代の特徴や上手な付き合い方、活躍の場についてご紹介します。
デジタルネイティブ世代の特徴とは
デジタルネイティブ世代の特徴としては、経済的な豊かさよりも社会貢献や自己成長を優先しやすいという点が挙げられます。目的意識を重要視するので、それに合うスキルや知識の獲得にはモチベーションを強く示します。
しかし、関心度の低いことには消極的な場合が多いでしょう。また、人間関係についてはタテ社会を好まず、信頼をベースにした対等な関係を求めます。
情報検索能力に優れ、論理的思考に長けていることも特徴です。
デジタルネイティブ世代との上手な付き合い方
デジタルネイティブ世代の人たちについて、「コミュニケーション力がない」というネガティブな印象を持つ方は少なくありません。
しかし、デジタルネイティブ世代は、発想が豊かで答えを出すスピードが速いというポジティブな側面も持っています。発想力を中心にした仕事を提示すれば、強い興味を示してくれるでしょう。
単に業務指示をするだけではなく、「今のやり方を一から変えてみよう」や「自由な発想で考えてみよう」といった柔軟な対応で付き合うと、より良好な関係を築けるのではないでしょうか。
デジタルネイティブ世代の活躍の場とは
これからはさらにモノがインターネットに繋がる時代になります。そのため、テクノロジー分野に長けた人材は必須です。デジタルネイティブ世代には、自由で新しい発想を歓迎する環境を整備する必要があります。
データ分析や物事の問題解決をテクノロジーが担う流れが大きくなる中で、パソコンやスマホを抵抗なく扱えるデジタルネイティブ世代はプログラマーやマーケッター、SEなどの幅広い分野で大きく活躍するでしょう。
デジタルネイティブの英語は『digital native』
デジタルネイティブは英語で『digital native』と表記します。例としては下記のような使い方があります。
私の子供達はデジタルネイティブ世代だから、すごく羨ましい
デジタルネイティブが中心となる社会になれば、社会の仕組みが変わるだろう
デジタルネイティブとスマホネイティブの違い
デジタルネイティブとよく似た言葉で「スマホネイティブ」があります。スマホネイティブとは、物心がついたときからスマホやSNSに触れてきた世代のことです。どちらの世代も生まれた時からインターネットに触れてきた世代といえます。
デジタルネイティブ世代と比べ、スマホネイティブ世代はより視覚、感覚的なものを好むという特徴があります。
言葉の違いが生まれた理由は、インターネットに触れるための「デバイス」が変わったことにあるかもしれません。
先輩
デジタルネイティブの使い方・例文
デジタルネイティブの意味についてご説明しました。では、実際どのように使われるのかを例文でご紹介します。
先輩
上司
新人
上司
[おまけ]デジタルネイティブの最終形態?Z世代について
1995年以降に生まれた方を「Z世代」といいます。Z世代はデジタルネイティブの完成形ともいえる世代のことです。
ITの発展が著しい環境下に生まれ育っているので、デジタル分野における新しい技術や製品への理解が深く、スマホやタブレットなどの端末をまるで体の一部のように使いこなすことができます。
またZ世代はブランドに興味を示さない傾向があるともいわれています。見栄えよりも本質に価値をおき、本当によい製品やサービスを選ぶ価値観の人が多いということです。
デジタルネイティブを正しく知って能力を引き出そう
生まれたときからインターネットに触れてきたデジタルネイティブ世代。ついネガティブな印象を持たれがちですが、実はポジティブな面もたくさんあるのです。
この世代はもう社会人になっており、その子供たちは学校でプログラミングを習うようになります。このようにしてインターネットは、ますます生活の一部となっていきます。
いつの時代も、若者が新たな価値観を持っているのは当たり前のことです。デジタルネイティブ世代を正しく知り、よりよいコミュニケーションを取れるようにしましょう。