『損して得取れ』とはどんな意味のことわざ?事例、類語、対義語、英語も紹介

『損して得取れ』とは『目先で損をしても将来の得を取るようにしなさい』いう意味

上司

定期契約件数増えないなぁ。
やはり、経費がかかっても500円サンプルや半額キャンペーンを実施して、実際に使ってくれるお客様を増やしたほうがいいんじゃないでしょうか。

先輩

上司

損して得取れだな。その方向で検討進めてみようか。

『損して得取れ』は、日本のことわざの一つ。簡単にいってしまえば『長い目で見て利益を得なさい』という意味です。ビジネスシーンでも、マーケティング活動をするうえで必要な概念とされています。

今回は、『損して得取れ』の言葉の由来や正しい意味のほか、使い方、類語、英語表現についてもわかりやすく解説していきます。

『損して得取れ』の由来・意味

もともとは利益ではなく人の行動についての言葉で、『得』という漢字も『徳』でした。徳とは、人徳のことです。

【損して徳取れ】
損をする事柄でも一生懸命行っていれば、いずれ人に認められ、徳を取れる。

徳を取ると結果的に『恩恵が得られる』ので、『得』になると解釈されるように。そこから、『トク』も『求めて手にいれる』の意味をもつ『得』になりました。そして、現代では『損して得取れ』は次の意味で広く使われています。

損して得取れ

一時的に損をしても、長い目で見て、将来的に大きな利益を得られるようにしなさい

『損して徳取れ』の事例

『損して得取れ』のわかりやすい事例としては、無料もしくは格安サンプルの提供が挙げられます。どんなものがあるのか、いくつかあげてみましょう。

・定期的にサイト登録者にカタログを送付する際にサンプルを同封。
・お試し商品を格安、送料無料で提供。
・初回注文時に正規品をもう一つプレゼント。
・スポーツドリンクやエナジードリンクなどのサンプルサイズ一本を無料配布。

無償提供でも格安提供でも、この時点では収益がない(もしくは少ない)ため、赤字になる可能性があります。しかし、このサービスを提供することで、将来的に購入してくれる人が増えれば大きな利益(=得)が得られるわけです。

『損して得取れ』の使い方・例文

ことわざを会話の中に取り入れるのはちょっと難しく感じるかもしれません。しかし、『損して得取れ』は状況的にもよくあることで、使いやすい言葉の一つ

ここではわかりやすい例文を紹介するので、どんな使い方ができるのかをチェックしてみましょう。

例文

■『損して得取れ』の考えでたくさんのサンプルを配ってよかった。おかげで今では当初見込みの倍の売上が得られており、サンプル配布時の赤字も早々にカバーできた。
■『損して得取れ』は、商売するうえでは欠かせない手法だと思う。
■うちの社長は『損して得取れ』を座右の銘としている。

『損して得取れ』の類語

『損して得取れ』と同じような意味をもつことわざにこんなものがあります。

【損せぬ人に儲けなし】
損を恐れる人に商売をする資格はない。損を覚悟できなければ大きな利益は得られない。

そのほかにも、以下のことわざは『損して得取れ』と同様の意味で使われているのでマメ知識として覚えておくと便利です。

・損して利を見よ
・損は儲けの始め

『損して得取れ』の対義語

『損して得取れ』の反対の意味をもつことわざはこちらになります。

【一文吝みの百知らず】
いちもんおしみのひゃくしらず。目先の少しの出費を惜しみ、後で大きな損をすることに気づかない。

『損して得取れ』の英語表現

英語にも独自のことわざが存在しますが、日本語のことわざである『損して得取れ』を英語で表現する場合は次のようになります。

・Lose a dime and win a dollar.
(損をして得をする。)
・sometimes the best again is to lose
(時に損をすることが最高の利益である。)

『損して得取れ』でビジネスを成功させよう

マーケティング活動をするうえで『損して得取れ』の考えは重要といわれています。しかし、損失が大きすぎると利益が得られる前に経営不振に陥る場合もあるため、『損』の上限をしっかり把握しながら実行に移しましょう。