一貫とは?意味や使い方、類語や対義語、英語表現も解説

新人

一貫は、なんで一貫っていうんでしょうね?
唐突になんなの。それは質問?なぞかけ?

先輩

新人

今日、社長が訓示で「一貫して」「一貫性が」と何度かおっしゃるのを聞いてたら、寿司の一貫とどう違うのか、とか疑問がわいてきて…

訓示の最中に寿司を連想することの是非はさておき、新人くんの疑問にちょっと共感できる人は多いはず。今回は「一貫」の意味や使い方、類語や対義語、英語表現について解説します。

一貫の意味は?

「一貫」には2つの意味があります。

一貫
①一つの方針や方法、態度で始めから終わりまで貫きとおすこと
②昔の貨幣や重量の単位

現代では①の意味で使われることが大半ですが、例えば寿司の数え方のように②に由来する表現も一部で引き継がれています。

「一貫」の使い方

前項①の意味で使う場合は「一貫して/する」「一貫性」と表現されることが大半です。ビジネスや教育の現場でもよく耳にしますね。

例文
・容疑者は一貫して犯行を否認した。
・その先生は生徒に対して一貫した態度をとっている。
・彼の主張は一貫性に欠ける。

四文字熟語の「終始一貫」「首尾一貫」も、よく使われる表現。いずれも、始めから終わりまで変わらず筋が通っていることを意味します。

混同しやすい表現「一貫」と「一環」

「一貫」と混同しやすい表現に「一環」があります。

一環
・鎖などの一つの輪  ・互いに関係を持つものの一部

「一貫」が1つの物事の始めから終わりを表すのに対し、「一環」は互いに関連する物事の一部を示す表現。読み方は同じですが、意味はまったく異なるので、注意しましょう。

具体的な使い分けは以下の例文を参考にしてください。

例文
・弊社は創業以来、一貫して環境問題に取り組んでいます。
・弊社は環境問題への取り組みの一環として、過剰包装の削減を行っています。

一貫の類語は?

ここでは「一貫」の類語を確認しておきましょう。

整合

「整合」は、ずれや矛盾がないという意味。「一貫」が同じ人や物の状態を表すのに対し、こちらは異なる物事を比較する時に使います。意味は似ていても使える場面が違いますので、注意しましょう。

例文
実験データの整合性を確認中です。

均一

「均一」とは、質や量がどれも一様であること。こちらも先に挙げた「整合」同様、異なる対象の比較に使う表現です。

例文
店頭に並ぶ国産の果物はどれも均一のサイズだ。

一貫の対義語は?

対義語については否定の「ない」を使って「一貫しない」「一貫性がない」と表現するのが一般的。また、ばらばらでまとまりがないことを意味する「支離滅裂(しりめつれつ)」もよく使われる表現です。

例文
その話は支離滅裂すぎて、現実に起こったこととは思えない。

一貫を英語で表現すると?

「一貫」は「consistent(形容詞)」「consistency(名詞)」で英訳できます。

例文
・His behavior is consistent with his words.(彼は行動と発言が一貫している。)
・His idea lacks consistency.(彼の考えには一貫性が欠けている。)

おまけ:寿司の数え方はなぜ「一貫」?

寿司は2個で一貫と数えるのが一般的。よく考えると不思議ですね。

寿司の数え方の由来には諸説ありますが、代表的なものは以下の通りです。

  • 重さの単位「貫」由来説:寿司を「一貫(=3.75Kg)の重しほどの力で握る」としたことから
  • 通貨の単位「貫」由来説:江戸時代の穴あき銭の「一貫」が寿司と同じサイズだった
  • 海苔巻きの「巻」由来説:「一巻」が「一貫」に転じた

他にもさまざまな説がありますが、今のところどれも確たる裏付けがないんだそう。興味がある人は、ぜひ調べてみてください。

一貫性のある人は信頼される!

ビジネスで一貫性に言及されることが多いのは、それだけ重視されているからこそ。信頼されるビジネスパーソンを目指すなら、常に一貫した言動を心がけておきたいですね。