『支離滅裂』とは『一貫性がなくバラバラである』いう意味
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『支離滅裂』は、『一貫性がなくバラバラでる』という意味をもつ、日常の中でも頻繁に使われる四字熟語です。しかし、「どんな意味?」と質問されて、あなたは正確を答えられますか?上の先輩と後輩の会話での使い方は、正しいと言い切れますか?
今回は、当たり前のように使われている『支離滅裂』の意味や正しい使い方のほか、語源、類語、対義語、英語についても解説します。
『支離滅裂』の語源・意味
『支離滅裂』の読み方は『しりめつれつ』です。まずは『支離』と『滅裂』に分け、意味を確認してみましょう。
・細かく分散すること
・バラバラになること
・形が整っていないこと
・散乱していること
・統一性がないこと
これら二つの言葉を一緒にし、『支離滅裂』は次の意味をもつ四字熟語として使われるようになりました。
■物事に一貫性がなくバラバラであること
■バラバラでまとまりがないこと
■一貫性がなく、筋道が立っていないこと
『支離滅裂』の使い方・例文
『支離滅裂』は、ビジネスシーンだけでなく、日常でも登場しますが、会話ではこのような使いかたをします。
■部長の話は支離滅裂で内容が理解できなかった。
■支離滅裂な文章を指摘されたので内容を再考しています。
■支離滅裂な発言で、意味がよくわからない。
先輩
例文にある『支離滅裂な人』とは、一般的に、言っていることとやっていることが違っていたり、いつも言うことが違っていたりする人をいいます。
『支離滅裂』の類語
『支離滅裂』をほかの言葉に言い換えたい場合はこのようなものがあります。
・めちゃめちゃ
・ちぐはぐ
・まとまりがない
・ごたごた
・乱れている
・順序を踏まない など
また、熟語としての類語にはこのようなものがあります。
【繁雑(はんざつ)】
ものごとが多くごたついていること
【交錯(こうさく)】
いくつかのものが入り交じっているさま
【無秩序(むちつじょ)】
物事の正しい順番や筋道が立っていないさま
【不統一(ふとういつ)】
統一されていないさま
【不規則(ふきそく)】
規則的でないさま
上司
『支離滅裂』の対義語
『支離滅裂』の反対語には、次の四字熟語があげられます。
【理路整然(りろせいぜん)】
考え・話などの順序がしっかり整っているさま
【首尾一貫(しゅびいっかん)】
方針や考え方が、最初から最後まで変わらずに貫かれているさま
『支離滅裂』の英語表現
『支離滅裂』を英語で表現する場合、『つじつまのあわない』『一貫しない』『まとまりのない』といった意味のある『incoherent』を使います。
■incoherent propositions
(支離滅裂な提言)
■listen to an incoherent story
(支離滅裂な話を聞く)
■It’s incoherent that she’s talking about it.
(彼女が言っていることは支離滅裂だ。)
『支離滅裂』にならないよう発言内容をまとめよう
「話終わってみたら最初と言ってることが違っていたかも…」といったことはよくあります。しかし、ビジネス上でこのようなことが起こると、信用を失ってしまう場合もあります。
特に重要な話をしていく場面では『支離滅裂』にならないよう、言うべき内容をしっかりまとめるようにしましょう。