「不手際」とは「ミス」という意味
不手際があり申し訳ありません
「不手際」とだけ言われても何が起こったのか説明してくれないと分からないですよね。謝罪の気持ちもイマイチ伝わってきません。
「不手際(ふてぎわ)」とは「ミス」という意味。「手際」には「物事の処理の仕方や腕前」という意味があり、それに打消しの「不」が付いた表現が「不手際」です。自分や身内のやり方、腕前に問題があって失敗した際に使います。
「不手際」の使い方・例文
・こちらの不手際によりお手数をお掛けして申し訳ありませんでした ・このたびは弊社の不手際にもかかわらず、寛大なご処置を賜り心よりお礼申し上げます ・先方の不手際により到着が遅れています
「不手際」は主に謝罪の言葉とともに使用されます。フォーマルな表現なので目上の人や顧客、取引先の人に謝罪する際に使えます。フォーマルな表現といっても、重大なミスだけではなく遅刻や確認ミスなどちょっとした迷惑をかけた際にも。
口頭だけではなく、メールや手紙などの謝罪文でも使用されます。
また、第三者のミスを「不手際」と表現することも。とはいえ、あまり聞いて気持ちのいい表現ではないため身内(社内)で使うのにとどめた方がいいでしょう。
目の前の相手のミスを「不手際」ということはありません。失礼になってしまいます。
「不手際」があったときの謝罪の仕方
「不手際」はフォーマルな謝罪時に使える表現ですが、「不手際がありすみません」の一言だけで済ましてはいけません。
・迅速に謝罪 ・不手際の経緯を説明 ・この後どうするか述べる
ミスがあったらなるべく早く謝罪しましょう。そして何がどうなってミスにつながったか敬意を説明。そして今後の対応策やそのミスを受けてどう行動するか述べます。
例えば、遅刻で迷惑をかけてしまったら、遅刻しそうな時点で謝罪の連絡。電車が止まってしまったのでタクシーで向かう旨を説明。到着まで20分ほどかかりそうなので先に会議を始めていてくださいと提案するといった感じです。
「不手際」の類語
・ミス ・失敗 ・間違い ・手違い ・落ち度
「ミス」や「失敗」、「間違い」よりも「不手際」の方がフォーマルな印象があります。謝罪時には「不手際」がおすすめ。
「不手際」を英語で
I apologize for my mistake ⇒不手際をお詫び申し上げます
「mistake」自体は単なる「ミス、失敗」という意味なので、フォーマルにしたければその他の単語を工夫しましょう。「sorry」ではなく「apologize」を使うことで敬意を高めた表現に。
「不手際」でフォーマルに
どんなに気をつけていても失敗は誰にでもあるもの。きちんと謝罪することが重要です。「不手際」を使ってフォーマルに謝罪しましょう。