読むのも書くのも難しい憐憫とは?
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先輩
新人
憐憫は日常的に用いるという人と、ほとんど使用した経験がないという人に分かれる面白い言葉です。
憐憫は、文学や音楽など創作の分野で登場します。
趣味の世界の話だけなら知らなくても困りませんが、仕事関係者が憐憫をビジネス会話にも差し込んできたらどうでしょうか。相手が何をいいたいのか理解できずに困惑してしまうかも。
憐憫について勉強して知識を蓄えておきましょう。
憐憫の意味は「あわれむこと」
憐憫は「れんびん」と読みます。
「憐」の意味は「あわれむ」「あわれみ」。「憫」は「あわれむ」「うれえる」という意味です。
憐憫は「あわれむ」というニュアンスの漢字を2つ重ねて意味を強めていますね。憐憫は次のような意味の言葉です。
・あわれむこと
・あわれみ
・れんみん
・情けをかけること
・同情
情けをかけたい気持ち、かわいそうに思う気持ちがあれば、「憐憫」を使えます。
「憐憫」は、名詞としてしか使えない言葉なので注意しましょう。
憐憫の使い方・例文
「あわれむこと」という意味の憐憫は、主観的な心情を表すときに使用する言葉です。
ビジネスシーンではどのように憐憫を用いるのか、例文でイメージしてみましょう。
先輩
上司
憐憫の情は、相手をかわいそうに思う気持ち。憐憫の念と言い換えることもできます。
上司
新人
自己憐憫は、自分で自分をかわいそうに思うことという意味です。
憐憫の類語・言い換え表現
憐憫は、難しい言葉なので相手に意味が伝わらない可能性もあります。そんなときにはほかの用語に言い換えてあげましょう。
不憫:かわいそうなこと
憐情(れんじょう):人をあわれむ心
惻隠(そくいん):かわいそうに思うこと
思い遣り:その人の立場になって考えること
可哀想:同情をさそうさま
哀憐(あいれん):悲しみあわれむこと
慈悲:情け。あわれみ
哀憫(あいみん):悲しみあわれむこと
滅多に耳にしないような語句もありますが、頑張って覚えて知識を増やしましょう。語彙の多さは、ビジネスマンとしてのあなたの財産になりますよ!
憐憫の英語表現
英語にも憐憫のように、他人をかわいそうに思うというニュアンスの言葉があります。
pity:あわれみ、同情
compassion:同情心、あわれみ
mercy:慈悲、情け
sympathy:同情心、あわれみ
have mercy on:あわれむ
外国の友人や知人に自分の気持ちを伝えたいと思うときがくるかもしれません。英語表現も頭に入れておきましょう。
憐憫はうまく使えるとかっこいい言葉
憐憫は文学的な響きをもつ言葉です。意味や使い方をマスターし、さりげなく会話に差し込めたらかっこいいですよね。
でも、憐憫は難しい言葉なので、話している相手が知らない可能性もあります。
相手が微妙な反応をしていたら、同情などわかりやすい類語に言い換えて正しく言いたいことが伝わるようにフォローしましょう。