SDGsとは『持続可能な開発目標』
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SDGsは、2015年の国連サミットで定められた『持続可能な開発目標』という取り組みのことです。この取り組みは、先進国と途上国、どちらも対象になっており、内容は、貧困や飢餓を無くすこと、綺麗な水を供給すること、小学校に通わせることなどです。これらは日本に住んでいるとあまり身近ではない問題でしょう。
先進国も途上国も、すべての人々がある一定の生活水準を保てるようにしようという考えのもと、SDGsは策定されました。そのため、『誰も取り残さない社会』という呼び名もあります。
SDGsの意味をチェック
SDGsとは、貧困や教育などのあらゆる問題を、世界全体で解決していこうという取り組みです。具体的な活動内容と、策定された経緯を見ていきましょう。
また、政府だけでなく、企業も積極的にSDGsに参入している理由も紹介します。
SDGsで具体的に取り組む内容
SDGsが解決を目指す目標は以下の17点です。この目標は、「すべての国」「すべての人」を対象にしています。
飢餓をなくす
健康と福祉
公平で質の高い教育を普及させる
ジェンダーの平等を実現させる
安全な水とトイレを普及させる
安価で信頼できるエネルギーをすべての人に
すべての人に働きがいのある仕事と雇用を
技術革新と産業の基礎を作る
すべての人と国から差別をなくす
安全に住み続けられる街を作る
作る責任と使う責任(消費者も持続可能な世界を作るうえで責任がある)
気候変動に対する対策を講じる
海の豊かさを守る
陸の豊かさも守る
すべての人に平和と公平を
目標達成のためにパートナーシップを高める
上記の目標達成のためには、世界の人々の協力が不可欠です。そのため、一人ひとりの行動に責任があり、協力姿勢を強めることも目標の一つに掲げられています。
なぜSDGsが策定されたのか
SDGsが策上される前には、「MDGs」という取り組みがありました。MDGsは、SDGsと同じように貧困や飢餓の解決を目指していたものです。ですが、課題を達成させることはできず、目標期間が満了となります(目標には達していませんが、効果はありました)。
また、途上国の貧困問題に多くの力を注いでしまったため、それ以外の問題は達成率が相対的に低くなってしまいました。
MDGsで達成できなかった目標と、新たに浮き彫りになった問題の解決を掲げ、SDGsが策定されることになりました。その際、世界サミットで集まった国々が満場一致で同意したそうです。
企業がSDGsに参入する理由
SDGsは各国の政府が決めた取り組みですが、一般企業も積極的に参入し始めています。なぜ、一般企業もSDGsに関心が高いのでしょうか?
それは、2017年のダボス会議が発端です。SDGsに取り組むことで、多大な経済効果と雇用が生まれるという推論が発表されたため、一般企業の注目を集めました。
SDGsの取り組みは広がり、SDGsの取り組みを行っている会社は他者から見て「クリーンな活動を行う企業」として良い評価が得られます。
反対に、SDGsに取り組まない企業は「社会責任を果たさない企業」として見られるのです。
SDGsの英語は『Sustainable Development Goals』
SDGsの英語は『Sustainable Development Goals』です。英語での例文を見てみましょう。
貧困や人権問題はSDFsによって解決へと向かうでしょう。
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SDGsとMDGsの違い
MDGsとは、2001年から2015年までに、8つの目標を解決するために策定された取り組みのことを指します。その目標は以下です。
初等教育の普及
貧困と飢餓問題の解決
伝染病の蔓延防止
乳幼児の死亡率を低下させる
妊婦の健康状態の維持
他に環境問題などもあります。
先進国や私たちの住む日本ではあまり身近ではない問題に取り組んでいました。
MDGsは目標の数値に達することができず、定めた期間が終了します。2015年の世界サミットにて、MDGsが達成できなかった課題にもう一度取り組もうということで、SDGsへと引き継がれたのです。
MDGsは、いわばSDGsの前身にあたります。
SDGsの使い方・例文
SDGsに企業が取り組む場合、実際にどのような活動を始めるのでしょうか?パン屋の事例を参考に見てみましょう。
先輩
新人
先輩
後輩
[おまけ]SDGsに貢献できる身近な活動
日常生活で、私たち個人もSDGsに取り組むことが可能です。以下の行動が、SDGs達成への一歩に繋がります。
SDGsへの取り組みは事業拡大への課題
SDGsは、世界各国が掲げる、すべての人々が取り残されない社会を目指した取り組みです。SDGsに取り組む企業は増えています。SDGsに取り組めば、助成金や他者からのクリーンなイメージがつくなど、メリットが多いためです。
むしろこれからは、SDGsに取り組んでいないことでマイナスのイメージを持たれかねません。取り組む企業は今後さらに増えていくはずです。
SDGsは、普段の買い物で個人でも取り組めます。貢献するならば、地球にやさしい素材の商品や、途上国からフェアトレードされた商品を買いましょう。