「逐次」の意味とは?「逐一」との違いは?使い方から類語、英語表現まで

「逐次」とは「順を追って次々と」という意味

ガミガミ!

逐次ミスを報告していけば最初の方は忘れてくれるかもしれない)

ミスは逐一上に報告してしかるべき処置をしますからね!

ガーン!

 出来上がったものから逐次提出してください

あえて「逐次」を使ってこのように言うことはないかもしれません。会話では使わなくても文書やニュース記事では見かけることのある表現です。

「逐次(ちくじ)」の意味は「順を追って次々と」。決まった順番の物事が次々と行われていくことを表しています。

「逐」の文字の意味は「順に従う」。

「逐一」との違い

よく似た表現に「逐一(ちくいち)」があります。「逐次」と違ってよく見聞きする表現ですよね。

意味は似ているものの微妙なニュアンスの違いがあります。

・逐次⇒順を追って次々と

・逐一⇒順を追って一つ残らず

「順を追って」までは共通していますが、「逐次」が「次々と」、「逐一」が「ひとつ残らず」

どちらも結果的には同じになりそうですが、「逐一」は「一つ残らず」を強調した表現です。「逐次報告して」と言われたら順番通り報告しますが、もし抜けがあったとしてもそれほど問題にならないかもしれません。

一方で「逐一報告して」と言われたら、絶対に抜けは許さないというニュアンスになります。

もちろん、これはあくまで極端に言ったものなので、「逐次報告して」と言われたとしても抜けなく報告するようにしましょう。

「逐次」&「逐一」の類語

「逐次」「逐一」のように順番や時間に言及するような言い回しは他にもあります。

・順次(じゅんじ)⇒順に

・常時(じょうじ)⇒24時間いつでも

・随時(ずいじ)⇒好きなタイミングでいつでも

この中で「順次」は「逐次」と同じように使うことができます。意味はほぼ同じ。強いて言えば「逐次」は順番がはっきりしているのに対して、「順次」は必ずしも明確な順番があるわけではありません

・ナンバリング順に逐次発行していきます

・終わった人から順次退席してください

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「常時」「随時」もあわせて覚えておいて損はないはず。

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「逐次」&「逐一」の使い方・例文

「逐次」「逐一」の具体的な使い方を例文を通して確認していきましょう。

「逐次」「逐一」の例文

・プログラム通りに逐次出し物を行っていきます

・一班から逐次報告をしてください

逐次通訳は正確に理解しやすいのでビジネスにはうってつけ

・会議の詳細を逐一説明する

逐一報告があったおかげでトラブルに迅速に対処できた

・騒動の逐一を明らかにしなければいけません

ほぼ同時に行う「同時通訳」に対して、一区切りごとに行うスタイルを「逐次通訳」と言います。ゆっくりではあるものの、正確に通訳することができるのでビジネスシーンでは重宝されます。

「逐一」は副詞的な使い方の他、名詞としても使うことがあります。

「逐次」&「逐一」の英語表現

「逐次」「逐一」は英語でどのように表現できるのでしょうか。

「逐次」を英語で

The publishing company published his books one after another

⇒出版社は彼の本を逐次出版した

「one after another」で「逐次」を表現しています。「逐一」と訳すことも可能。

「逐一」を英語で

We discussed the agenda one by one

⇒議題を逐一(一つ一つ)話し合いました

「one by one」で「逐一」を表しています。こちらも「逐次」と訳すことも可能。「everything(全て)」や「in detail(詳細に)」で「逐一」とすることもできます。

正確に把握しておこう

「逐一」はよく使いますが、「逐次」はあまり使う機会はないかもしれません。いざという時に誤解がないようにこれらの表現は正確に把握しておく必要があります。「順次」や「常時」、「随時」もこれを機会に覚えておきましょう。