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「泰然」の意味とは?使い方、例文、類語表現など詳しく解説

「泰然」とは「堂々としている」という意味

クレーマーが怒鳴りこんできてみんなおたおたしている中、一人泰然と何事もないように座ってたよね。ちょっと感心しちゃったよ

あれは…あまりの出来事に呆然としてただけなんです

泰然と対応する姿に感銘を受けました

あまり日常的に使う表現ではありませんが、人を褒める際に「泰然」を使うと喜ばれること間違いなし。誉め言葉のバリエーションはいくらあってもいいですからね。

「泰然(たいぜん)」の意味は「落ち着いて動じない様子」。不測の事態があったとしてもパニックにならず平然としている姿が「泰然」です。

「泰然」の漢字の意味

「泰」は「落ち着いている、ゆとりがある」という意味。名前に使われる人気の漢字でもあります。

「然」は「様子」を表す言葉であり、合わせて「泰然」は「落ち着いてゆとりがある様子」を表している言葉。

「泰然」の使い方・例文

「泰然」の具体的な使い方を例文で確認していきましょう。

「泰然」の例文

・辛い知らせを聞いても父は泰然と座っていた

泰然とした態度がクレーマーを退けた

泰然とした山々を眺めていたら、小さなことで悩むのは馬鹿らしいと思った

・どんな時でも「泰然自若(たいぜんじじゃく)」としていられるよう心がけています

このように、「泰然と」「泰然とした」という形で使われることが多いです。

「泰然」はいい意味で使われることがほとんどです。人を誉めるときや理想像を語るときに使うと、味のある表現に。

「泰然とした山々」「泰然たる大海原」「ボス猿の泰然とした姿」など人間以外の自然や動物に使うことも。

意味は同じの四文字熟語「泰然自若」もあわせて覚えておきましょう。

「泰然」を使う際の注意点

「泰然」は基本的に自分に対して使うことはありません。自分で堂々としていたとはあまり言わないですよね。

また、悪い意味で使うこともありません。

 謝罪時でも泰然としていたせいで先方の怒りを買った

確かに意味としては成立するかもしれませんが、違和感があります。嫌味に聞こえるようにあえて使うのもありかもしれませんが、「ふてぶてしい」「開き直っている」などに言い換えた方がいいでしょう。これらは悪い意味で「堂々としている」様子を表す表現。

「泰然」の類語

「泰然」と似たような表現は他にもあります。

「泰然」の類語

・平然(へいぜん)

・悠然(ゆうぜん)

これらは「泰然」と同じくいい意味で「堂々としている」様子を表す言葉。誉め言葉に使うことができます。

泰然とした姿に

新人の頃は慣れずに焦って対応していたことでも、経験を重ねていけば、泰然と事を運んでいくことができるようになるはず。後輩に泰然として素敵といわれるような先輩を目指しましょう。