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「虎の子」とはどんなことわざ?意味や語源、類語・英語表現についても解説!

「虎の子」とは「大切にして手離さないもの」

上司

忘年会の会費を徴収するよ。なるべくおつりが要らないように払ってね。
僕の虎の子の千円札が、これでなくなっちゃいます。

新人

上司

虎の子が千円札かぁ・・・。二次会分はおごってあげよう。)

「虎の子」は「大切にして手離さないもの」という意味の慣用句。

ビジネスだけでなくプライベートでも使う機会の多い言葉です。でも、なぜ虎の子供が大切なものというニュアンスになるのか不思議ですよね。

「虎の子」について学び、社会人としてレベルアップしましょう!

「虎の子」の意味と由来

「虎の子」は「とらのこ」と読みます。文字通りの意味ならば虎の子供ですよね。しかし、慣用句としては、次のようなニュアンスで使われるので覚えておきましょう。

虎の子
大切にして手離さないもの
・秘蔵の金品

「虎の子の千円札」というときには、その千円札が非常に大切で手離したくないものだという意味になります。

「虎の子」の語源とは

「虎の子」は、虎の母親が我が子をとても大事に育てていて、なかなか手離そうとしないところに由来する慣用句です。

同じネコ科の猫の赤ちゃんは、生まれて4ヶ月~6ヶ月くらいでひとり立ちします。それに対し、虎の子供の親離れは2年ほど経ってからと、とてものんびりしたものです。

このようにゆっくり時間をかけて大事に子育てする虎の母性から「虎の子」という言葉は生まれました。

「虎の子」の使い方・例文

「虎の子」は、大切で手放したくないものに対して使う言葉です。どのように使用するのか、例文でイメージしてみましょう。

例文1

部下

〇〇株式会社が、虎の子の事業の売却を検討しているそうです。
よし、その事業はうちの虎の子で購入しよう!

社長

虎の子は、お金やものに対して使うケースが一般的な慣用句です。

例文2

社長

脱サラして始めた虎の子の会社を、娘が継ぐって言い出したんだ。
跡継ぎができて、よかったじゃないですか。何で浮かない顔をしているんですか?

新人

社長

虎の子には苦労させたくないんだよ。男社会で女社長がやっていけるか心配じゃないか。

虎の子は、我が子や愛弟子など大切に育てている人に対しても使用します。「かわいい大事な子供」というニュアンスで、虎の子の由来そのものの使い方ですね。

覚えておきたい「虎の子」の類語

とても大事にしているものを「虎の子」といいます。伝えたいニュアンスを短文で表現できる便利な慣用句ですね。

でも、大切なものを意味する言葉はほかにもありますよ。「虎の子」の類語もこの機会におさえておきましょう。

「虎の子」の類語
箱入り:大切にしまっておくこと。大事にしている人やもの
取って置き:重大な場面や万一の事態に備えて、大事にしまっておくこと。大切にしまっているもの

語彙を増やして、伝えたいニュアンスに近い用語を選べるようになりましょう。

「虎の子」は英語でどう表現する?

「虎の子」をそのまま虎の子供の意味で英語に直すなら「a tiger cub」を使えば通じます。

「大切にして手離さないもの」というニュアンスを英語でいいたいときには、次の表現が使用できますよ。

precious nest egg:貴重な備蓄
one’s nest egg:たくわえ、虎の子
treasure:秘宝、最愛の人
savings:貯蓄
hole card:決め手、虎の子
jewel in one’s operations:虎の子
precious thing:大事なもの、大事なこと

外国の人と仕事をするときに備えて、英語の語彙も増やしておきましょう。

「虎の子」は使いやすいことわざ

「虎の子」はお金やもの、人などに幅広く使えることわざです。おまけに短い文言なので覚えやすく、言い間違えも起こりにくいという利点もあります。

社会人の知識としてことわざを覚えるなら、とっつきやすい「虎の子」から始めるのもいいかもしれませんね。