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虎の巻とはどんな意味?使い方を例文で解説、語源や類語、英語表現も紹介!

「虎の巻」とは「秘伝書」という意味

先輩

新人君に営業部に伝わる虎の巻をプレゼントするわ。
ありがとうございます。ところで、虎の巻はなぜ虎っていうんでしょうか?

新人

先輩

疑問を持つのはいいことだけど、せっかくの虎の巻なんだからもうちょっと感動しなさいよ!

「虎の巻」とは「秘伝書」という意味の慣用句です。

「秘伝書」というと門外不出の何かものすごいもののような気がしますね。しかし、意外に身近な言葉で、お金を出せば買えてしまう参考書やマニュアルなどの名前にもよく「虎の巻」は使用されています。

インパクトが強いワードなので、宣伝文句にはピッタリなのでしょう。

このように、ビジネスでも使い勝手のいい「虎の巻」は、社会人なら覚えておいて損のない用語です。意味や用い方をマスターし、周囲に差をつけましょう!

「虎の巻」の意味となぜ虎なのかの謎

「虎の巻」は「とらのまき」と読み、次のような意味で使われます。

虎の巻
・兵法の秘伝書
・芸能の道などの秘事や秘伝を記した書
・講義などのよりどころにする本
・教科書に対応した参考書やあんちょこ

「虎の巻」は、特定の分野について効率よく勉強できるように知識をまとめてあるものです。苦手なものを克服したいときや、より優れた方法を学びたい場合に使用します。

「虎の巻」の語源

「虎の巻」は、古代中国の王朝「周」の太公望呂尚(りょ しょう)が書いたとされる「六韜(りくとう:6巻からなる兵法書)」の「虎韜(ことう)」の巻が由来の言葉です。

六韜は、呂尚が周の皇帝・武王の問いに答えた言葉をまとめた書。

虎韜には、兵法の奥義が書かれていることから、いざというときに頼りになる内容がまとめてある書が虎の巻と呼ばれるようになりました。

「虎の巻」の使い方・例文

ビジネスマンは、秘伝の書や頼りになるあんちょこを意味する「虎の巻」をどのように使うのでしょう?

「虎の巻」の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文1

上司

新人A君に僕の営業虎の巻を教えてあげるよ。
わぁ!ありがとうございます!

新人A

上司

虎の巻を伝授してもらったら、そこに自分の秘訣を加えて進化させないといけないんだよ。新人A君も後輩にバージョンアップした虎の巻を公開できるように頑張ってね!
例文2

新人B

最近、新人A君が急に成績を伸ばしていますね。何かあったんでしょうか?
部長が、新人A君に営業虎の巻を明かしたそうよ。

先輩

新人B

やっぱり!虎の巻でもなければあの快進撃はないですよね。先輩の虎の巻を受け継いだ僕も負けてはいられません!

「虎の巻」の類語

「虎の巻」は、秘伝の書やあんちょこの意味で使われています。しかし、似たような意味の言葉はほかにもあります。

虎の巻の類語
虎巻(とらかん):虎の巻を略した言い方
奥義書
攻略本
赤本:大学入試シリーズの赤本からきた言葉

何でもかんでも虎の巻と呼んでいるとありがたみが薄れるかもしれませんね。適度に類語に言い換えて使ってみてください。

「虎の巻」は英語だとどう表現するの?

英語にも虎の巻に似た表現はありますよ。英語で秘伝の書のようなニュアンスを表したいときに使用できる言い方も覚えておきましょう。

a book of secrets:秘伝書、虎の巻

answer book:虎の巻

 

a pony:虎の巻、カンニングペーパー

 

open-sesame:開けゴマ!望みをかなえる魔法の合い鍵

 

bible:特定の分野の必読書

 

a book of trade secrets:営業秘密の本

 

crib:カンニングペーパー

伝えたいニュアンスに近い表現を選んで使ってください。

「虎の巻」は効率を上げてくれる魔法の書

虎の巻を英語で表現するときに使える言葉に「open-sesame(開けゴマ)」というものがありましたね。

望みをかなえてくれる魔法の言葉のようなスペシャルな書が虎の巻です。あれば役立つ虎の巻をうまく活用して、効率的にスキルアップしましょう!