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「感受性」とは、わかりやすくいうと、外からの感覚的および感情的な刺激を受け取る心の能力のことです。ビジネスにおいて感受性が強いことは、プラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあります。
今回は感受性の意味、英語、類語との違い、使い方をくわしく解説します。感受性が強い人に向いている職業も紹介しますので、みていきましょう。
感受性の意味をチェック
感受性とは、外界からの感覚的および感情的な刺激を受け取る心の能力や状態のことです。大きく分けると、情動的感受性と認知的感受性があります。
情動的感受性は、苦痛や快楽の感情を受け入れる状態のことで、感情性ともいいます。認知的感受性は、音、香り、匂い、色彩、形に反応するもので感覚性ともいいます。
感受性の強弱の原因はわかっていません。子供のころに鍛えられると考える人もいます。感受性が強い人は天才肌といわれますが、頭がいいこととは無関係です。
感受性が強い人とは?
感受性が強い人の特徴は、周囲で起きている事柄や相手の発言した言葉を汲み取って、過剰に反応してしまうことです。
例えば、感受性が強い人は、周囲の物音に過剰にイライラします。周りの人の会話の内容が自分のことをいっているように感じる場合もあるのです。また、上司に叱られたときの言葉遣いが気になって、しばらく引きずってしまうこともあります。誉め言葉も皮肉に感じてしまうことさえあるのです。
一方、感受性が強い人は、ほかの人の変化に周囲が気づくまえにいち早く気がついて、気を回せるいい面もあります。クリエイティブな仕事では天才肌といわれることがあります。
感受性が強いことにはいい面と悪い面がありますので、感受性が弱いといわれたとしても気にする必要はありません。
感受性の英語は『Sensitivity』
感受性を英語に訳すると、「Sensitivity」です。
日本語で、「Sensitivity」に似た言葉として「センシティブ」という言葉があります。このカタカナのセンシティブには感受性が強い、高いという意味が含まれます。
しかし英語で発音が「センシティブ」と同じ「Sensitive」には、強い、高いという意味は含まれません。あくまで「センシティブ」という和製英語ならではと覚えておきましょう。
感受性と情緒性・認識力の違い
感受性の類義語との違いを説明します。感受性の類義語として情緒性や認識力があります。
情緒性とは?
「情緒」は、「ほかの人に何かの感情や印象を与える存在」という意味です。
例えば、「下町情緒溢れる街」は、「いかにも下町だと思わせる街」という意味になります。
「情緒性」は、そのような情緒を持つ度合いを指します。
認識力とは?
「認識力」は、「物事を正しく認識できる能力」という意味です。特に「多角的にみることができること」を指します。
認識力が高い人は、多角的に判断して物事を正しく理解できる人といえます。
感受性の使い方・例文
ビジネスにおける感受性の使い方や例文をみていきましょう。ビジネスではプラスに使われたり、マイナスに使われたりします。
上司
先輩
上司
[おまけ] 感受性が強い人に向いてる職業と向いていない職業
感受性が強い人は、周囲からの外的な影響を受けやすい特徴があるので向いてる職業と向いていない職業があります。それぞれみていきましょう。
感受性が強い人に向いてる職業
感受性が強い人に向いてる職業は、アーティストです。その独特の感性は、多くの人と異なった創造性を発揮します。音楽や文章を書く仕事もいいです。
さらに、動物や植物に関わる仕事も向いています。感受性の強い人は、動物や植物が言葉を発さなくても、異変や兆候に気づきます。そのため動物や植物のケアをするのに向いているのです。
また、感受性が強い人には、在宅ワークも向いています。感受性が強い人は、ほかの人の言葉や表情からたくさんのことを感じ取ります。それゆえに疲れてしまうことがあるのです。在宅ワークなら、人とのコミュニケーションを取る機会は限られ、自分のペースで仕事ができるので向いてるといえます。
感受性が強い人に向いていない職業
一方で感受性が強い人に向いてない職業は営業職です。上司や同僚、部下との人間関係に加えて、取引先や顧客とのコミュニケーションもあります。他人の言動が気になる感受性が強い人は、人間関係に疲れやすいです。
介護職も向いていません。患者さんの異変をいち早く察知できるいい面もありますが、患者さんとのコミュニケーション以外に、患者さんの家族や職場の人とのコミュニケーションも多いです。
すでに向いていない職業に就いているなら、そのまま仕事を続けるとうつ病になってしまうかもしれません。部署異動や転職を考えるのもいいです。自分が、感受性が強いタイプなのか、また自分の職業が向いているのかチェックしましょう。
感受性の強さをプラスにしよう!
感受性の強さはプラスにもマイナスにも働きます。ですから感受性が強い人はプラスに働くように努力しましょう。
クリエイティブな仕事には、感受性が高いことがプラスに働きます。自分の仕事にそのような面があれば、そこに力を入れるのはいいことです。
一方人間関係においては、感受性が強い人は、周囲が気になり過ぎて疲れてしまうことも多いです。仕事上人間関係がどうしても多い人は、気にしないことを意識的に行うか、どうしても他人のことが気にかかる人は部署移動や転職を考えるのもいいです。