「誠心誠意」とは「嘘もなく欲もない心」という意味
誠心誠意頑張ります!
面接で座右の銘を聞かれて、とっさに「誠心誠意です!」と答えた人もいるかもしれません。誰もが知ってる四文字熟語であり、語感も意味も良いため座右の銘や会社のスローガンとして大人気です。
「誠心誠意(せいしんせいい)」の意味は「嘘も私欲もない心・態度」。損得なしでまごころを持って事に当たる精神・態度のこと。
面接や合コンで自分を良く見せるためだけに「誠心誠意」を使っていた人は、もう二度と口にしないでください…とまでは言いませんが、これを機に「誠心誠意」に恥じない人間に近づきましょう。
「誠心誠意」と「誠意」との違いは?
「誠心」は単体では使いませんが、「誠意」だけでもよく使いますよね。「誠意」の意味は「嘘も私欲もない心・態度」。つまり、「誠心誠意」と同じです。「誠心」の意味もほぼ同じ。
「誠心誠意」は同じ意味を重ねて、意味合いを強めた表現です。同じ音が重なっているため、語呂もいいですよね。
「誠心誠意」の使い方・例文
「誠心誠意」を使った言い回しを見ていきましょう。
・誠心誠意頑張ります ・誠心誠意努めてまいります ・誠心誠意取り組んでいく所存です ・誠心誠意向き合うつもりです ・誠心誠意尽くしてまいります
決意表明から謝罪、プロポーズにまで使える便利な表現。嘘も私欲もない気持ちで物事に臨む覚悟を伝えることができます。
人であれば誰しも「嘘」も「私欲」も持ち合わせています。「誠心誠意」はそれくらいの意気込みがあるという例え。例えとはいえ、強い意味なので責任をもって使いたいですね。
「誠心誠意」の類語
「誠心誠意」は「誠意をもつ」「誠意を尽くす」といった表現に言い換えることができます。それ以外の表現も見ていきましょう。
・一生懸命(いっしょうけんめい) ・精一杯(せいいっぱい) ・精進(しょうじん)する ・虚心坦懐(きょしんたんかい)
「一生懸命」や「精一杯」、「精進する」はちょっとニュアンスは違いますが、熱意を伝える言葉として同じように使うことができます。
「精進する」は、「誠心誠意」と同じように決意表明の言葉としても活躍します。
「精進する」について詳しくはこちら。
「精進します」の意味とは?「邁進」?使い方から類語、英語表現まで詳しく解説!
「虚心坦懐」の意味は「嘘や先入観を持たず、穏やかな気持ちで物事に臨む」。「誠心誠意」と同様、座右の銘として人気のワード。
「誠心誠意」の英語表現
「誠心誠意」は英語ではどのように表現できるのでしょうか。
It is important to be sincere and honest with your clients ⇒誠心誠意顧客に対応することが重要です
「誠実な」という意味の2つの言葉、「sincere」「honest」を重ねることで「誠心誠意」を表現しています。どちらかだけでもOK。
座右の銘にしよう
「誠心誠意」は覚悟があることを示す強い表現。ビジネスシーンでも日常でもこのような人は信頼できるので重宝されます。やる気のある人は「誠心誠意」を座右の銘にしてみましょう。