エトセトラの意味とは?英語のつづりは?正しい使い方・類語も紹介

エトセトラとは『その他いろいろ』のこと

先輩

この資料、細かいことかもしれないけど、エトセトラの後にピリオド入れてくれる?
エトセトラ?ってどこですか?

新人

先輩

これこれ、この『etc(イーティーシー)』の後ろ。もしかして今まで『イーティーシー』って読んでたんじゃないでしょうねー?!

『etc.』は、多くの人が『~など』や『その他』の意味で使っているかと思います。しかし、正式名称や正しい使い方をきちんと理解している人はどのくらいいるでしょうか。

今回は、エトセトラの正しい意味や使い方だけでなく、語源、英語表現、類語についても一緒に学んでいきましょう

エトセトラの語源

カタカナ用語の多くは英語など、日本以外の国の言語がもとになっています。まずは、エトセトラの語源や英語表現について紹介します。

エトセトラの語源はラテン語

エトセトラは、ラテン語の『et cetera』が略語となっています。読み方は、『エト・セトラ』もしくは『エト・ケーテラ』です。

また、略語は『etc.』を使うことが多いですが、『&c.』を使う場合もあるので、これを機に一緒に覚えておきましょう。

エトセトラの英語のつづり

エトセトラは、英語では『et cetera』のスペルで使われていますが、『cetera』の前にスペースが入るのが正式です。なお、フランス語も同じスペルが使われています。

略語は、一般的な『etc.』で表現しますが、文章の中で使う場合には『etc.,』と、最後に『,(カンマ)』がつきます。文章の最後の場合は『.(ピリオド)』のみですが、文章の最後の句点にあたる『.(ピリオド)』と、etcの略語の『.(ピリオド)』は兼用となるので覚えておきましょう。

そのほかにも『etc.』と同じような使い方をする熟語があります。

【and so on】
Strawberry, apple, grape and so on(イチゴ、リンゴ、ぶどうなど)

これを『etc.』で表現すると『Strawberry, apple, grape, etc.』となります。しかし、『リンゴとペン』『魚とシャツ』といったように、違う種類を並べるときに『and so on』は使いません。

また、『ほかにもまだたくさんあります』の意味をもつ『and the list goes on』も使えるので、知識として覚えておくと便利です。

なお、「Aさん、Bさんなど」というように、人に対して使う場合は『etc.』ではなく、『and others』を使うほうが好ましいとされているよ

エトセトラの類語・言い換え表現

エトセトラは、略語の『etc.』で表現してもちょっと軽いイメージをもつ人がいるのは否定できません。あえて日本語だけで表したい場合は、こんな言い換え表現をすることが可能です。

エトセトラの類語(言い換え表現)
・他多数
・その他
・等々
・以下略 など

「ほかにあるけどここでは省略します」の意味が強い場合は『以下略』、「ほかにもあるけど、書ききれないからエトセトラで…」という場合は『他多数』といった感じで上手に使い分けてみてください。

エトセトラの正しい使い方

エトセトラは、「思いつかないけど、ほかにもいろいろある」という場合ではなく、「全部は書ききれないのでエトセトラに分類する」際に、その他の項目の意味で使うのが正しいです。

また、エトセトラは会話の中で使うこともありますが、略語の『etc.』は文章でしか使いません。では、例をいくつか見てみましょう。

例文1
アンケートの結果だけど、少数意見は細かく書ききれないからエトセトラでいいよ

会話では「エトセトラ」と言っても、実際に資料を作る場合は『etc.』で表します。この場合のエトセトラは『その他いろいろ』の意味になります。

例文2

上司

新人研修で業務内容を伝えるんだけど、営業アシスタントの仕事内容を教えてくれるか?
えっと、主だった仕事は、受発注処理、所要確認、在庫チェック、売上金額の集計、請求書処理ですね。事務用品のチェック・補充やサンプルの発送、宅急便の処理みたいに細かい仕事もありますけど、これはエトセトラでいいと思います。

先輩

例文2のエトセトラは、「ここでは紹介しきれないが、ほかにもいろいろある」の意味で使われています。

本来、不明なものについてはエトセトラには含まれません。しかし、業務の中には、すぐには思いつかないほど頻繁には発生しないものもあります。その場合はエトセトラに含めても問題ありません

例文3
優先的にとりかかるべき案件は一つの項目として詳細をまとめ、後回しになってもいい案件についてはエトセトラとして簡潔にまとめて掲載している。

『その他いろいろ』の意味合いで使われることの多いエトセトラですが、何か検討事項をピックアップする際、優先度の低いものを『エトセトラ』に分類する場合があります。

この意味で使うことは少ないかもしれませんが、知識として覚えておくと、どんな使い方をされたときにも解釈しやすくなります。

【番外編】車についているETCはエトセトラの略語ではない

『etc.』の文字を見ると、車に搭載する『ETCシステム』を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

このETCは、『Electronic Toll Collection System』の略です。それぞれの単語の意味は次のとおりです。

・electronic(電子的な)
・tool(通行料金)
・collection(徴収)
・system(システム/装置)

これをあわせると『電子的通行料金徴収装置』ですが、この言い方ではわかりにくいため日本語では『ノンストップ自動料金支払いシステム』と呼ばれています

この料金システムのETCは大文字で表記し、『.(ピリオド)』はつきません。一方、エトセトラは小文字表記で『.(ピリオド)』つきの『etc.』となります。きちんと区別するためにも、正しく使い分けてくださいね。

『エトセトラ』の意味を理解して正しく使おう

これまで、なんとなく『その他』や『~など』と書くところ、「ちょっとお洒落な感じがするから『etc.(エトセトラ)』で表現していた」という人は少なくないのではないでしょうか。

これまでの使い方を急に変えると、状況によっては不自然な印象を与える場合があるかもしれないので、正しい意味や使い方をきちんと意識したうえで、臨機応変に使っていってください