「重ね重ね」とは「念押し」の意味
重ね重ねよろしくお願いいたします 社会人であれば一度は使ったことがあるかもしれません。「重ね重ね(かさねがさね)」は繰り返し述べる際や念押しする際に使える便利な表現。例えば、感謝だったら、一つのことについてお礼を述べた後、別のことについてもお礼したい、または、一回では物足りないという際に使います。 お願いや謝罪、お礼など様々なシーンで使うことができますが、使ってはいけないシーンも。覚えておいて損なしの「重ね重ね」について見ていきましょう。 「重ね重ね」の詳しい使い方を例文を通して確認していきましょう。 ・重ね重ねお礼申し上げます ・重ね重ねのご無礼申し訳ありませんでした ・重ね重ね恐縮ですがよろしくお願いいたします ・重ね重ねのお願いで恐れ入りますがご理解のほどよろしくお願いいたします 「重ね重ね」は文章でも会話でも使うことができます。しかし、少々重い表現なので、会話というよりはスピーチや挨拶の中で使うことが多い表現です。 一つの文章の中で同じ文言を繰り返すとしつこい感じがしてしまいます。「重ね重ね」は、文章にメリハリをつける効果も。 また、締めの言葉として「重ね重ね」を使うと「念押し」になり、お願いやお礼、謝罪の念を強調してくれます。 「恐縮ですが」「恐れ入りますが」と一緒に使うことも多い表現ですね。 「重ね重ね」はフォーマルな表現として挨拶やスピーチで使いたいですよね。もうすぐ知り合いの結婚式でスピーチしないといけないからそのとき使おう、なんて考えちゃいますよね。 ですが、「重ね重ね」は結婚式やお葬式などの冠婚葬祭では使ってはいけない「忌み言葉」とされています。「重ね・重ね」のように同じ言葉を二回繰り返すのは避けるべき表現。結婚や不幸が繰り返されるのは縁起が悪いからだとか。 「重ね重ね」の言い換え表現にはどのようなものがあるでしょうか。いくつか見ていきます。 ・度々(たびたび) ・幾重にも(いくえにも) ・再三(さいさん) ・重ねて(かさねて)など これらは「重ね重ね」と同じように「繰り返し」を表す表現。「度々」はフランクな日常会話でも使うのではないでしょうか。 「幾重にも」「再三」は「重ね重ね」と同じくフォーマルで使うことも多い表現。「再三」は後ろにネガティブな文章が続くことが多いようです。 ・再三の注意にも関わらず、また違反を犯した ・再三お願いしたのに聞き入れてもらえなかった 「重ねて」は「重ねてお詫び申し上げます」「重ねて御礼申し上げます」といったようにフォーマルな表現として使うことができます。詳しくはこちら。 「重ねてお詫び申し上げます」の使い方は?「重ねて御礼申し上げます」もあわせて解説! 「重ね重ね」を直訳して「again」と訳したとしても「重ね重ね」の持つようなニュアンスは表現できません。ここは「great」を使って気持ちを強めましょう。 I apologize that many mistakes caused you a great trouble ⇒重ね重ねご迷惑をおかけして申し訳ありません 「apologize(謝る)」の前に「sincerely(心から)」を付けて謝罪の念を強めることも可能です。 「重ね重ね」はビジネスシーンで使える便利な表現。ミスを連発してしまった時はそうですが、せっかくならいい意味で使ったり使ってもらったりしたいですよね。「重ね重ね」の使い方・例文
「重ね重ね」を使う際の注意点
「重ね重ね」の類語
「重ね重ね」の英語表現
ビジネスシーンで活躍