「終日」とは「朝から晩まで」という意味
「終日禁煙」「終日不在」など、日常生活でもビジネスシーンでも「終日(しゅうじつ)」はよく使う表現ではないでしょうか。
「終日」の意味は「朝から晩まで」です。
「終日」の定義
「終日」の基本的な意味は「朝から晩まで」ですが、きっかり何時から何時までと決まっているわけではありません。午前7時から午後5時までの人もいれば、午前10時から午後9時までの人もいるということ。
基本的には朝から晩までと思っておけばいいですが、ケースバイケースとなります。
また、会社や店が「終日」を使う場合、その営業時間を指しています。夜型営業の店やサービスであれば午後7時から午前9時もありえるということです。24時間営業の店、サービスであれば「終日」は24時間を指します。
「終日」の読み方
「ひもすがら」「ひねもす」は何のことかわかるでしょうか。実は「終日」の別の読み方。意味は「しゅうじつ」と読む場合と同じく、一日の始まりから終わりまでを指します。
これらはかつて使われていた古語。現在は文学や俳句等でしか見かけることはありません。
「終日」の使い方・例文
「終日」の使い方を例文を通して確認していきましょう。
・当店は終日禁煙です ・終日不在なので、後日改めてお願いします ・終日大丈夫なので
「終日禁煙」は営業時間中はずっと禁煙、「終日不在」はその人の就労時間内に戻ることはないということです。
「終日」を使う際の注意点
「終日大丈夫」といわれて、迷った経験はないでしょうか。その人の就労時間内のことか、それとも、もっと遅くまで大丈夫なのか…。午後の早い時間に連絡する場合には迷うことはありませんが、午後5時くらいだと考えてしまいます。
重要な用事やトラブルになりそうなときなどは、具体的な時間を提示しましょう。
「終日」の類語
「終日」と似た言葉に「全日(ぜんじつ)」があります。「前日」ではないので注意。
「終日」が「一日中」だとすれば、「全日」はある期間中「毎日」。「全日3割引き」はその期間中毎日3割引きという意味です。
とはいえ、「全日」も「一日中」という意味で使うことがあります。また、「前日」と間違えられやすいことや「全日本○○」の略と間違えられやすいこともあり、「終日」以上にややこしい言葉。
あまり見かけないため、あえて使う必要はないでしょう。
「終日」の英語表現
「終日」を英語で表現したいと思った際に、初めに頭に浮かぶのは「all day」ではないでしょうか。「all day」は比較的会話でよく使う表現なので、文書や注意書き、看板等で使うことが多い表現を紹介します。
・No smoking is allowed in this building at any time ⇒このビル内は終日禁煙です
このように、「at any time」を使う英語表現もあります。
短く簡潔な表現だけど…
「終日」は短い言葉で営業時間内、就労時間内を表現できるので、看板や注意書きに便利。一方で、電話口での応答やアポイントを取るときなどに使うと、すれ違いを生む可能性があります。使い方には注意しましょう。