KPIの意味とは?設定方法やポイントは?KPIの例、KPIツリー、関連語も解説

KPIとは『目標達成の度合いを測る指標』のこと

先輩

KGIはわかるけどさぁ、このKPIは現実的じゃないよね?
KGI?KPI?似たような略語ですねぇ。いろいろありすぎてもう頭がパンクしそうです。

新人

先輩

KGIは「最終的にココを目指そう!」って目標で、KPIは簡単にいうと『中間地点の目標』ってことかな。これを機に覚えておこうね。

「この数字を目標に頑張ろう!」と定量的な目標を設定することは、多くの企業で実施されているでしょう。

ただ、大きな目標のほかに、『月間目標』『四半期目標』など、中継地点のような目標もよく設定されます。この『目標を達成するまでの達成度合いを計るための指数』がKPIです。

日本語で表す企業もありますが、カタカナ用語や略語が多く利用される現代においては目標を『KPI』と表現するところも増えています。

ここでは、KPIの意味や設定のポイントのほか、ちょっと似ている言葉である『KGI』についても学んでいきましょう。

KPIの意味をチェック

KPIは『key performance indicators』の略で、それぞれの単語の意味は次のとおりです。

■key…鍵
■performance…行うこと
■indicators…指標

つまり、『実行するカギとなる指数』を意味する言葉です。それでは、KPIとは具体的にはどのようなものを指すのでしょうか。

KPIの日本語は「重要業績評価指標」

KPI(=key performance indicators)は、日本語では『重要業務評価指数』と訳されます。この言葉を聞いただけではわかりにくいですね。

たとえば、「この部署の目標は〇〇!」と設定すると仮定。年間目標など、大きな目標を設定します。そして、そこに向かって日々業務をこなしていくわけです。

この最終的な目標を達成するまでにさまざまなプロセスを踏んでいくのですが、どこまで達成しているのか、その度合いを途中で計ったり評価したりすることがKPIになります。

よく使うKPIの例

度合いを計り、評価するための指数とは何か、簡単な例で説明します。

【最終目標】
収益を前年度の1.5倍にする
【KPI】
■販売サイトの訪問件数を1万件にする
■公式サイト登録者数を前年の2倍にする
■受注件数を2,500件にする など

KPIはKGI(重要目標達成指標)の中間指標

KPIを設定する基本的なルールとして、まずKGIを設定します。KGIとは『key goal indicator』の略で、『ゴールのカギとなる指標』を意味する言葉です。

そして、このKGIを達成するためにクリアすべき課題はいくつかありますが、その中間的な目標となる指標がKPIです。

最終目標に到達するために達成しなければならない、中間地点の目標がKPIってことだね。

なお、KGIについては次の記事で詳しく解説しているので、KPIの理解を深めるためにもぜひあわせて読んでみてください。
KGIの意味とは?KPIとの違いは?設定方法、一緒に覚えたい言葉もわかりやすく解説

KPI設定のポイント

KPIを設定する前に、まずはKGIを決めなければなりません。企業でよく選ばれるKGIとしては、このようなものがあります。

■顧客要求100%達成
■収益前年比の1.5倍
■登録顧客数1,000人増 など

こういったKGIに関連付けてKPIを設定していきます

たとえば、KGIとして『登録顧客数1,000人増』を設定したとします。それを達成するためには、単純計算で『毎月83人の新規登録者獲得』が必要になります。この毎月の目標がKPIになります。

それでは、KPIを設定する際のポイントを紹介していきます。

KPIは3〜5個程度を目安にする

KPIは1つでなければいけない決まりはありませんが、多すぎても目標がわかりにくくなります。そのため、把握しやすく、実行にも移しやすい3~5個程度が妥当だとされています。

設定する目標の妥当性を考える

KPIは、KGIに到達するために設定するものなので、KGIに関連した内容でなければ意味がありません。それ以外にも次のことを視野にいれる必要があります。

■具体的な内容にする
■達成可能な目標にする
■いつまでに達成するかを明確にする

KPIツリーを作成して可視化する

KPIツリーとは、設定したKGIとKPIを可視化したものを指します。わかりやすいよう、通販サイトの年間売上目標をKGIとして、一番シンプルなKPIツリーを例として表してみましょう。

上のようなKPIツリーをつくるほか、シンプルな表形式にしたテンプレートを使う方法もあるよ。

KPI作成のカギであるKSFとは?

KSFとは『Key Success Factor』の略語で、『成功させるためのカギとなる必要要因』を指す言葉です。

前項でKPIツリーについて紹介しましたが、KPIを達成するためには、具体的に何をしなければならないか明確にする必要があります。中間目標の達成に必要なことを具体的に考える必要がありますね。これがKSFになります。

KPIと一緒に覚えておきたい略語

KPIに関連する言葉としてKGIやKSFがありましたが、ほかにも一緒に覚えておきたい略語があります。

CSF

CSFとは『Critical Success Factor』の略語です。

■Critical(=重大な)

■Success(=成功)

■Factor(=要因)

これらの言葉から、『重大成功要因』となります。これは、KPIやKGIを達成するために、一番重要になる要因は何かを表す言葉です。

OKR

OKRは『Objectives and Key Results』の略語です。

■Objectives(=目標)

■Key(=鍵)

■Results(=結果、成り行き)

つまりOKRは『目標と主要な結果』を表す言葉です。

KGIを達成するために、現時点での状況を数値で確認できるようにしたものがKPI。

そして、OKRはKGIに到達するまでの成り行きを目にみえる形で表したものになります。

[ビジネス版]KPIの使い方・例文

KPIは、実際のビジネスの現場ではどのような形で会話に登場するのでしょうか。例文でチェックしてみましょう。

例文1
部の年間目標を確実に達成するために何が必要か、具体的なKPIを従業員に周知させるのは重要な要素である。
例文2
大きな目標を掲げているものの、わかりやすいKPIを設定できていない企業は成長しにくい傾向にある。
例文3
規模の小さい会社なのでこれまで具体的な目標は立てていなかったが、業界で生き残るために、KGIとKPIを設定し、業績の大幅アップを目指すつもりだ。

【番外編】科学分野のKPIは『リン酸カリウム』

研究分野で働いている人は、『KPI』を見ると『リン酸カリウム』を思い浮かべる人が多いかもしれません。

リン酸カリウムには『リン酸二水素カリウム』『リン酸水素カリウム』『リン酸三カリウム』の3種類があり、食品添加物としても利用されている物質です。

ただし、この場合の『KPI』は『I』を小文字にした『KPi』と表記するのが一般的です。

現実的なKPIを設定し、最終目標に向けてしっかり努力しよう

最終的に大きな目標に到達するには、通過点になる目標達成も重要です。そのためにも、あきらめたくなるようなものではなく、現実的なKPIを設定し、日々努力していってください。