サービスの意味は「無料」だけじゃない!ビジネス、IT用語としての意味、英語まで徹底解説

サービスとは『カタチのない商品』のこと

新人

会社のデジカメ買いに行ったら写真用紙をサービスしてくれました。コレ、どうしたらいいんですか?
写真としてプリントアウトすることあんまりないよねぇ。お金かかってないし使ったら?

先輩

新人

ほんとですか?使っちゃっていいんですか?

『サービス』はビジネスシーンだけでなく、日常の中でも使う機会の多い言葉ですよね?

『サービスしてもらう』『家族サービス』『サービス残業』など、いろいろな使い方があります。

サービスとは『カタチのない商品』を意味する言葉ですが、これを理解して使っている人がどのくらいいるでしょうか。今回はサービスの意味のほか、英語、会話での使い方についてもしっかり学んでいってください。

日本におけるサービスの意味とは

サービスは、機能や行動など『カタチのない商品』を指す言葉ですが、ビジネス用語としてのサービスには実はさまざまな意味があるんです。それでは一つずつチェックしていきましょう。

人のために尽くすこと

『誰か(何か)のために奉仕すること』や『人のために力を尽くすこと』を意味する言葉には、次のようなものがあります。

■サービス精神
■家族サービス
■サービス残業 など

これらの言葉は日常生活でもおなじみですよね。ここでいうサービスは、人のために尽くすこと、というニュアンスがあります。

接客・接待

ビジネスシーンにおける主なサービスは、客に対するもてなしや奉仕を意味する『接客』や『接待』を指します

たとえば、心地よい接客をしてくれる店だと「サービスのいい店だね」となりますし、接客がいまいちだと「ここはサービスが悪いな」となります。

また、業種の中にも『サービス業』がありますが、分野によっていくつかの種類にわかれています。代表的なものをいくつかあげてみますね。

情報提供サービス
セキュリティソフト、音楽データなど、アプリやソフトウェアの提供を行う業務、データ処理を専門的の行う業務などが含まれます。
生活関連サービス
美容院、スーパー銭湯、結婚式場など、生活に関連する事業を行うところが分類されます。
専門サービス
法律事務所、司法書士事務所、会計事務所、税理士事務所など、専門的な仕事が分類されます。
娯楽業
映画館、テーマパーク、レジャー施設など、人の娯楽に関連する業種もサービス業に含まれます。

これらのほかに、新幹線、飛行機、バスなどの交通機関、レストラン、喫茶店、スーパーもサービス業に含まれます。

しかし、レストランや喫茶店は『飲食業』、スーパーは『販売業』としても分類されますが、人のために何かをするといった意味ではサービス業の要素も含まれているというわけです。

値引・おまけなどで便宜を図ること

日本では『値引』『おまけをつける』『無料で提供する』といった意味でサービスを使う場面も多く、日常生活の中ではこちらのイメージが強いかもしれません。例をいくつかあげてみますね。

■出血大サービス…大幅な値下げ
■1個サービスする…1個おまけする
■パーツをサービスする…パーツを無償提供する

運輸・通信・教育などの第三次産業

日本では、産業を第一次、第二次、第三次と分類しており、その中の第三次がサービス業にあてはまります

第一次産業
自然界と関わりのある産業。作物を作る農業、木を採取する林業、魚を捕る漁業など。
第二次産業
自然界から採取したものを利用して加工する産業。工業、建築業、鉱業など。

第三次産業は、第一次や第二次に含まれない産業で、『接客・接待』の項目で記述した分野のほかに次のようなものがあります。

■運輸
■通信
■教育
■電気・ガス・水道
■金融
■保険 など

サービスの意味は英語と日本語で違う?

サービスは英語で『service』と表記し、とても多くの意味をもつ単語として使われています。全部を紹介するのは難しいですが、一部を掲載しておきます。

■奉仕
■役に立つこと
■尽力
■接客
■世話
■公共事業
■官公庁業務
■(列車・バスなど)の運行 など

英語でも、日本語同様に『人のために尽くすこと』『接客』『接待』の意味で使う場面は多いです。しかし、『値引』『おまけ』の意味では使わず次の熟語で表現します。

■割引価格…discount price
■特別価格…special price
■おまけする…throw in

『throw in』は本来は『投げ入れる』の意味ですが、英語圏では『おまけする』のニュアンスで使うことが多いです。

■Can you throw in something extra?(何かおまけしてくれますか?)
■We will provide one free.(無料でさしあげます。)

[ビジネス版]サービスの使い方・例文

いろんな意味をもつサービスは、分野ごとにさまざまな使い方がされています。ここでは比較的よくあるパターンをいくつか紹介しておきます。

サービスする

例文1

キャンペーン期間中なので、今このカメラをご購入いただければSDカードを1枚サービスします
例文2

お客様が「また来たい」と思えるサービスをするよう心がけてください。

例文1のサービスは『おまけ』、例文2は『接客』の意味で使われています。

サービスを提供する

例文3
ホテルに宿泊してくれたお客様のためにルームサービスを提供する
例文4
どのようなことをすれば顧客が満足しれくれるのかを考えたうえでサービスを提供する。

『サービスを提供する』は、特に接客業でよく使われています

〇〇サービス

『家族サービス』『サービス残業』のように『〇〇サービス』『サービス〇〇』といった言葉は意外と日常でも使われています。例をいくつかあげてみますね。

■手厚いサービス
■一流のサービス
■出張サービス
■情報サービス
■ダウンロードサービス
■ネットワークサービス
■オプションサービス
■サービスエリア
■サービスパッケージ

『サービス』と『おもてなし』の違い

サービスの解説でも、『おもてなしをすること』と表現しますが、厳密には少し違いがあるんです。まず、『おもてなし』には二つの意味があります。

■モノをもって成し遂げるの意味の『もてなし』に『お』をつけた丁寧語。
■『表裏がない』ということ。「表裏のない心で…」の意味で使われる。

利用したお客さんが「これはしてくれて当然」と思う想定内のことはサービス。「こんなことまでしてくれるのか」という想定外のことが『おもてなし』と区別されています。

心からのおもてなしをしていても、お客さんが「これはやってくれて当たり前でしょ」と思ったら、それは『おもてなし』ではなく『サービス』ってことなんだね。

サービスの意味をきちんと理解して言葉を使おう

日本においてのサービスにはいろんな意味があり、無償・有償の違いもあります。手軽に使える言葉ですが、どんな意味をもっているのかきちんと理解して会話や文面に取り入れるようにしましょう。