「事務」は「他の社員をサポート」する仕事
・一般事務 ・営業事務 ・経理事務 ・人事事務 など
「事務(じむ)」と名の付く仕事はたくさん。会社によって業務内容に差はあれど、基本的に「事務」は「他の社員のサポート」をする仕事です。
例えば、「一般事務」であれば書類の仕分けやデータ入力、「営業事務」であれば営業職の人を手伝って、書類の準備や商品管理など。
「事務」が含まれる言葉の意味
会社のサポート職が「事務」でその職に就いている人が「事務員」、事務を行う場所・オフィスが「事務所」。他にも「事務作業」、「事務処理」など。これらはそのままの意味なので特に解説するまでもありませんよね。
一方で、「事務局」「事務次官」「事務的」などはちょっと説明がいるかもしれません。これらを解説していきます。
・事務局 ⇒組織を運営する部署 ・事務次官 ⇒日本の省庁のトップ ・事務的 ⇒感情がこもっていない様
「事務局」と「事務所」は似ていますが、「事務局」は場所ではありません。組織を運営している部署を指します。
「事務次官」は外務省や防衛庁など日本の中央官庁のトップ。「次官」とあるのでナンバー2と誤解されやすいですが、国務大臣に次ぐポストという意味です。
感情を伴わない様子で物事をこなすことを「事務的」と表現します。事務処理を行うようにたんたんと処理することに例えたもの。あまりいい意味では使われません。
・事務的な対応だけでは人間関係を築くのは難しい ・彼らは事務的な付き合いだ ・事務的な口調で説明するので眠くなってきた
「事務」の英語表現
事務に関するワードの英語訳を確認していきましょう。
・事務⇒admin, office work ・事務員⇒office worker ・事務所⇒office ・事務処理⇒paper work, office skills ・一般事務⇒admin work ・営業事務⇒sales administration ・事務局⇒secretariat ・事務次官⇒administrative vice minister ・事務的⇒businesslike
・She has a businesslike attitude ⇒彼女の態度は事務的だ
「businesslike」はネガティブな印象を含みませんが、「red tape mind」とすると皮肉っぽく表現することができます。
「事務」の類語
「事務」を他の表現に言い換えることはできるのでしょうか。似ている言葉をいくつか見ていきましょう。
・業務(ぎょうむ)⇒日々の仕事 ・勤務(きんむ)⇒会社等に務めること ・執務(しつむ)⇒事務仕事をすること
働くこと全般を「業務」といい、事務仕事に限れば「執務」と表現することができます。
事業には不可欠な「事務」
事業を行っていくには「事務」が欠かせません。代り映えのない仕事と揶揄されることもありますが、誇りを持って業務に励みましょう。