「支障をきたす」は「障り・邪魔になる」
「支障をきたす(ししょうをきたす)」はビジネスシーンやニュースでよく見聞きする表現ですよね。「支障をきたす」には「障り・邪魔になる」という意味があります。 ちなみに「支障をきたす」の「きたす」は漢字では「来す・来たす」と書き、「物事が起こる」という意味。「支障」は「障」の字があることからわかるように「障り」という意味。 「支障をきたす」の使い方を例文で確認していきましょう。 ・その不具合が安全な使用に支障をきたすおそれがあると判断し、販売を一時的に停止する ・寝不足が続くと日常生活に支障をきたす可能性がある ・アルバイトをするなら学業に支障をきたさないようにね このように「支障をきたす」は「物事や状況の進行を邪魔する」ことに対して使われます。「不具合」は「安全な使用」の妨げ、「寝不足」は「日常生活」の妨げに。 ・彼が業務に支障をきたしたため、納品が遅れた ⇒彼のミスが業務に支障をきたしたため、納品が遅れた 対象が「人」の場合はあまり使われません。「彼のミス」「彼の怠惰」といったように行為や状態に焦点を置くと違和感なく使うことができます。 「支障をきたすおそれ」「支障をきたす可能性」「支障をきたさないように」といったように、それが現実になっていなくても予防や注意喚起のために使われることが多いのも特徴です。 「支障をきたす」はどのような表現に言い換えることができるのでしょうか。 ・差し障りがある(さしさわりがある) ・弊害となる(へいがいとなる)など これらの表現は「支障をきたす」と置き換えても違和感なく使うことができます。 「支障」に続く言葉は「きたす」だけではありません。他の表現も見てみましょう。 ・支障がある ・支障が出る ・支障が起こる ・支障が生じる など このように「きたす」だけではなく他の表現もあります。文脈によって使い分けるといいかも。 「支障をきたす」は英語ではどのように表現できるのでしょうか。「interfere」がぴったりです。 ・the effects interfere with daily life ⇒それは日常生活に支障をきたす 「支障をきたすことはない」としたいのであれば「interfere」の前に「don’t」を入れればOK。 「支障をきたす」は予防や注意喚起のため使われることが多い表現です。「支障をきたす」前に対策ができるスマートなビジネスパーソンを目指しましょう。「支障をきたす」の使い方・例文
「支障をきたす」の類語
「きたす」以外の表現
「支障をきたす」の英語表現
支障をきたす前に対策