「残滓」の意味とは?意味や使い方、類語、英語表現など詳しく解説!

「残滓」とは「残りカス」のこと

労働の残滓の処理の救援をお願いできないでしょうか

…つまり、残業手伝ってってこと?

「残滓(ざんし)」は何やらカッコイイ字面の言葉ですが、意味は「残りカス」。「コーヒーの残滓」であれば、「飲み残し」や「底に残ったわずかな液体」を指します。

とはいえ、文字通りの「残りカス」以外の意味でも使われているのが「残滓」の面白いところ。今回はその辺りも一緒に解説していきます。

「残滓」の読み方

「残滓」の正式な読み方は「ざんし」。しかしながら、「ざんさい」と読まれる場合もあり、間違いではありません。

「滓」単体の読みは「カス」。

「残滓」の使い方・例文

普段の生活で「残りカス」をわざわざ「残滓」ということはあまりないですよね。多く使われているのは比喩的な表現。例文で確認していきましょう。

「残滓」を使った例文

・環境問題への意識の高まりで、水産系残滓の処理方法についても注目されるようになってきた

 

・残業を美徳とするのは古い時代の残滓といえる

 

・彼の顔を見た瞬間、今まで忘れていた学生時代の残滓が呼び起こされた

「水産系残滓」とは「水産業の中で出るごみ」のことですが、直接的な表現をしたくない場合に「残滓」は便利です。

残業を「古い時代の残滓」とすると「昔の悪い慣習」という意味に。「残りカス」と言い換えても違和感がありません。

しかしながら、「学生時代の残滓」には「カス」で表される悪いイメージはありません。この場合は単に「残ったもの」という意味合い。

とはいえ、重要なものではなく残されても仕方のないようなもの、現在では不要のものに対してこの比喩は使われます

「残滓」の類語

「残滓」を言い換えるとどのような表現ができるでしょうか。いくつか紹介していきます。

「残滓」の類語(言い換え表現)

・残渣(ざんさ)

・残余(ざんよ)

・名残(なごり)など

「残渣」は「残滓」とよく似ていますが、微妙に字が違います。「残渣」「残余」ともに「残滓」と同じような意味ですが、「残滓」のような比喩的な使い方はされません

「名残」は「残滓」の比喩的な意味の類語といえます。何かが終わった後に残る、影響や思い出、感情などに対して使われます。

「名残」を使った例文

・別れは少し名残惜しいが、それ以上にすがすがしい気分だ

 

・彼が生活していた名残がまだ残っている

「残滓」の英語表現

比喩的な意味での「残滓」を英語で表現したい場合、「trace」が使えます。

「trace」を使った英語例文

trace of one generation ago remain

⇒前の世代の残滓がある

ちなみに文字通りの「カス」は「crumb」で表せます。「biscuit crumb」であれば「ビスケットのカス」。

最低限、読みと意味は押さえておこう

「残滓」はそれほどよく使う表現ではないかもしれませんが、いざというときに読み方や意味がわからないなんてことのないようにしておきたいですね。また、詩的な表現をしたいときに意外と使えるかも。