マターとは?ビジネス用語ではどんな意味?英語・言葉の使い方・注意点も紹介

マターとは「○○さんの仕事」という意味

先輩

今回は、意識高い系ワードのマターを勉強するわよ!
意識高い系ワードということは、僕みたいな英語苦手な人間が「日本語でいってくれればいいのに~!」って頭を抱える言葉ですね。

新人

先輩

マターは和製英語。日本でしか通用しないビジネス用語よ。

マターは「○○さんの仕事」という意味のビジネス用語。

英語から日本語になったカタカナ語ですが、ビジネスでのマターは、もとになった英単語の意味とはまったく違う意味で使われています。

日本独特のマターの意味や使い方をマスターし、いざというときに困らないようにしましょう!

マターの意味を解説

冒頭でも紹介しましたが、日本語のビジネス用語としてのマターと英語のマターは、意味がかなり異なります。

まずは、マターという言葉そのものの意味をしっかり確認しましょう。

英語のマター(matter)はどんな意味?

日本語のマターのもとになった英単語は「matter」です。「matter」は「物質」という意味のラテン語「materia」が語源になって生まれた単語。核に「もとになる材料」や「物事の根源」という意味をもっている言葉です。

英語の「matter」は、次のような意味で使われます。

matter
【名詞】
問題、事柄、困ったこと
・状況、事態
・原因、理由、根拠
・中身、内容
・物質

英語の「matter」は「重要である」や「大きな違いがある」という意味の動詞として用いられる場合もあります。ただ、基本的には「問題」や「事柄」という意味があると覚えておけばOKです。

日本語のマターとは?

日本語のマターには、次のような意味があります。

マター
問題
・事柄
・事態
・物質
・成分
・要素

日本語のマターの基本的な意味と、英語の「matter」の意味は、共通するものが多いですね。

しかし、日本語のマターは、英語の「matter」と違って「重要である」や「大きな違いがある」という意味では使いません。まったく同じ意味というわけではないので注意が必要ですが、とりあえず「問題」や「事柄」の意味さえ知っておけば困ることはないでしょう。

ビジネス用語としてのマターはどんな意味?

ビジネス用語としてのマターになると話が変わってきます。ビジネス用語のマターは「○○マター」のように使われて、次の意味になります。

ビジネス用語のマター
・○○さんの仕事
・○○さんの管轄
・○○さんの責任

ビジネス用語のマターは、英語の「matter」の意味と少し異なる意味になっています。しかし、マターに「問題」や「事柄」の意味があることをふまえると、「○○さんの問題・事柄」=「○○さんの仕事・管轄・責任」と置き換えることはできそうですね。

また、マターは和製英語なので、英語で「Mr.○○’s matter」といっても、「○○さんの仕事」とは解釈してもらえません。英語でビジネス会話をする人は注意しましょう。

ビジネスでマターを使うときの注意点

意識高い系ワードのマターは、社内だけで使う俗語のような扱いをされるビジネス用語です。

「○○マター」で言いたい内容が伝わる便利な言葉ではありますが、使うときには次のような点に注意してください。

基本は同僚や部下にしか使わない

マターは、正式なビジネス用語ではないので、基本的には自分の同僚や部下にしか使えません。目上の人には、使用しないようにしましょう。

ただし、企業によっては、上司部下関係なくマターを用いる社風のところもあります。その場合は「○○部長マター」や「○○課長マター」のように、敬称をつけて使うようにしてください。

部署名は正式名称で

部署名にマターをつけると「その部署が担当する仕事である」と端的に表現できます。この場合のマターは、どこの部署が担当するのか、責任の所在を明確にするのが目的です。

そのため「○○マター」に入れる名称は、正式な部署名にしなければなりません。略称は使わないように気をつけてください。

社外の人の前では使わない

マターは社内で用いる俗語です。社外の人の前で「○○マター」といってしまうのは失礼にあたります。癖でつい口にしてしまうという失敗がないように、社外で行う打ち合わせや、社外の人を招いたミーティングなどでは注意。

やたらと使わない

マターは意識高い系ワードです。そのため、マターを連発していると周囲からウザがられる可能性があります。さらに、ほかの人に責任を押し付けているという印象を聞く人に与えてしまう恐れも。

周りの人の反応をよくみながら、適度にマターを用いるようにしましょう。

マターに類語はあるの?

マターの言い換えに使用できるカタカナ語はありません。マターを言い換えるなら、ストレートに漢字の言葉を使うと相手に意味が伝わりやすいですよ。

マターの言い換え表現
・案件
・担当
・管轄
・責任

漢字言葉も覚えて、伝えたいニュアンスに近い用語を選べるようになりましょう。

マターの使い方・例文

「○○マター」で「○○さんの仕事」や「○○さんの責任」と表現できるマターは便利な言葉ですよね。〇〇のところに、人名や部署名を入れるだけなので使い方も簡単。

しかし、使用しやすいからといってめったやたらと口にしていると、思わぬ失敗をしてしまう場合も。ビジネスシーンでのマターの使い方を例文でシミュレーションしておきましょう。

例文1

先輩

仕事の分担を決めましょう。これは新人マター、こっちの仕事は自分マター、その仕事は部長マターにしましょう。
待ってください。この仕事は企画第二課に任せたほうが、すんなり進むと思いますよ。

新人

先輩

確かに。企画第二課の専門分野に被っているわね。企画第二課マターにしてもらえるか、部長に交渉してもらいましょう。
例文2

大株主

ここまで問題が大きくなってしまったら、社長マターにするしかないでしょう。責任をとって辞任するつもりはないんですか?
社長として責任は十分に感じております。今後は、私の責任で問題解決にあたり、早期の信頼回復に努めさせていただきます。

社長

注意!マターが使えるのは、基本的に社内だけ

会社組織のヒエラルキーで最上位にくる株主が、身内感覚で会社の人間にマターを用いるのはセーフ。しかし、会社の人間は、株主を社内の人間とは考えない方が無難です。社員にとって株主は目上の相手にもなります。

そして、例文の社長は、火に油を注がないように、「マター」ではなく無難に「私の責任」をいう言い回しを選んでいますね。皆さんもシチュエーションを見極めて、マターを使用するようにしましょう。

マターは使い方を誤るとトラブルを招く可能性のある言葉

マターは「○○さんの仕事」や「○○さんの責任」という意味合いを端的に表現できる便利なワードです。

使いやすいため、社内では上司部下関係なくマターを使用する社風になっている会社もあります。

しかし、意識高い系ワードのマターは、多用しすぎると周囲にウザいやつ思われたり、責任逃れをする無責任な人だと非難されたりする場合も。

用いても大丈夫な状況かしっかり見極めたうえで、上手にマターを使いましょう。