フラットの意味とは?ビジネスにおける使い方って?フラットな性格の概要もご紹介

フラットとは「平ら」ということ!

先輩

次に立ち上げる新商品開発プロジェクトのチームですが、みんなが積極的に意見を言い合えるよう、フラットな組織にしたいと考えてます。
そうだな。意見は多ければ多いほうがいいからな。人選は任せるよ。

上司

先輩

いいんですか?それじゃ、田中さんは外しますね。あの人、仕事はできるんですが「オレのほうが先輩だぞ」って、後輩の意見を聞こうとしないんで、どうしようかと思ってたんですよ。

一般的なビジネスシーンでは、『平ら』『上下関係のない』といった意味で使うことが多いです。しかし、フラットというカタカナ用語は、分野によってまったく違う意味で使うので、それぞれの意味を正しく理解しておかないと会話が成立しない場合があります。

ここでは、会話での使用例もふくめ、わかりやすく解説しています。どんな分野に就職してもスムーズな対応ができるよう、しっかり学んでいってください。

フラットの意味をチェック

カタカナ用語の多くは英語が語源となっています。英語の意味を知ることで、カタカナ用語がより深く理解できる場合があります。それでは『フラット』はどうでしょうか?英語、日本語それぞれの意味について詳しく見てみましょう。

フラットの語源は英語の「flat」

フラットを辞書で調べてみると、こんな意味が掲載されています。

【形容詞】
■平らな
■平たい
■平伏して
■べったり横たわって
■横這い状態の など
【名詞】
■平面
■平たいもの
■平地
■浅瀬
■干潟 など
【副詞】
■ちょうど
■断然
■まったく など

全部は紹介しきれませんが、flatは非常に多くの意味をもつ単語で、熟語としての使い方もいろいろあります

■flat board(平らな板)
■flat bowl(平鉢)
■flat building(平屋)
■flat cal.(無風状態)
■flat broke(まったく一文無しになって)
■flat lie(真っ赤なうそ)
■flat commission(定額手数料) など

全部の意味を細かく覚えるのは大変だけど、『平らな様子』『まったく変化のない様子』を表すときに使うイメージだと考えればいいみたいだね。

ビジネスにおける「フラット」の意味は?

一般的なビジネスシーンでは、人間関係に対して使う場合と、モノに対して使う場合があります。

多くの会社は上司、部下、後輩、先輩といったように上下関係があります。また、男性、女性といった性別の違いもあります。

「これらの上下関係や性別は関係ないですよ」というときに、『フラット』『フラットな組織』『フラットな関係』といった言葉で表現します。

モノに対しては、『単調な様子』『平らな様子』を表現する場合に使います。「この床はフラットに…」「ここの色使いはフラットで…」といった感じですね。

また、『先入観をもたない考え』を『フラット』で表現することもあります。わかりやすいように、ここで簡単にまとめてみました。頭の中を整理してみましょう。

■フラットな関係…性別や役職を考慮しない関係
■フラットな色使い…グラデーションなどを使わない単調な色使い
■フラットな面…段差のない面
■フラットな考え…先入観をもたない考え

なんとなくイメージできたかな?

フラットの使い方・例文

広い意味をもつ『フラット』ですが、実際の会話ではどのように使われるのでしょうか。わかりやすい例文を用意したので、場面を想像しながら読んでみてください。

例文1

後輩たちとフラットな関係築きすぎたかしら。仕事以外のことでも遠慮なく言ってくるようになったのよね。なんか複雑だけど、仲が悪くてギクシャクするよりはマシか。
例文1のフラットは、『先輩後輩といった上下関係をなくした関係』といったニュアンスになります。
例文2
役員が出席するような大きな会議でも遠慮なく意見が言える、このフラットさが当社のいいところだと思います。
例文2のフラットは、例文1の『先輩後輩の上下関係』だけでなく、『役職の上下関係』も含めた『平等な関係』の意味になります。
例文3
当社とは比べものにならないほどの大企業に吸収されるけど、フラットに考えて、今までどおりの仕事をしていこう。
例文3のフラットは、「大企業はデキる人が揃っているんだろうな」「うちのような小さな意見は大企業では通らないんだろうな」といった先入観をもたないで…の意味で使われています。

「フラットな性格」はどんな人を意味するの?

特定の個人に対して使う『フラットな性格』には、こんな意味が含まれています。

①人当たりのよい性格
②誰とでも分け隔てなく接する性格
③感情の起伏がない性格

①と②は良い意味でとらえられますが、③はあまりいい意味では使われません。

たとえば、「キミはフラットな性格だから気難しい取引先相手でもうまくやっていけそうだな」は①の使い方で、いい意味でのフラットです。

しかし、「フラットな性格だから何考えてるかわかんないよのね」は③の使い方となり、あまりいい意味のフラットとはいえません。

このように、『フラット』は前後の文脈によって、いい意味か悪い意味かが変わってくるため、しっかり相手の話を聞いて内容を解釈してください。

[番外編]分野別にみるフラットの意味

フラットはビジネスシーン以外でもよく使います。どんな分野でどのように使われるのか、ここで解説しておきます。

家に関するフラットの意味

今は、マンションでも家の中に階段を作って2階に上がれるようにしているメゾネットタイプがありますよね?それに対し、一般的なワンフロアタイプを『フラット』と呼ぶことがあります

また、海外においては、アメリカでは『apartment』を指すタイプの家を、イギリスでは『flat』と呼びます。マメ知識をして覚えておくと便利かもしれませんね。

音楽・楽譜に関するフラットの意味

音楽にたずさわる人が『フラット』という言葉を聞くと、『♭』が頭に浮かぶのではないでしょうか。これを音譜の横につけると、『その音から半音下げる』の意味になります。

ちなみに、クラリネットの『ド』は、ピアノでは『シ♭』で、『ラ♯(シャープ)』と同じ音です。

人狼に関するフラットの意味

ここでいう『人狼』とは『人狼ゲーム』を指します。これは、村人に化けた狼が、夜になると村人たちを一人ずつ攻撃して食べていき、村人がどんどん減っていくといったゲームです。

ただし、どの村人に化けているかはわからないので、『人狼ジャッジメント』が必要です。「この人が人狼かどうかは五分五分か?」という状況が『フラット』です。

また、村によって、初心者が戦いにくいところがあります。それに対し、初心者にも寛容な村が存在しており、こういった村を『フラットな村』と呼ばれています。ゲーム用語ですが、マメ知識として覚えておくと便利ですね。

フラットという言葉を上手に使いこなそう!

フラットは、『平ら』『横這い状態』『先入観をもたない』など、状況に応じていろんな意味で使える言葉です。その分、解釈を間違えると話の内容が伝わらない言葉ともいえます。

しかし、「こんなニュアンスだ!」ということをきちんと理解しておけば便利に使えるので、ここでしっかり覚えて会話に登場させてみてください。