オンスケとは「作業に遅れナシです!」のこと
「オンスケ」の意味を簡単に説明すると「作業に遅れナシ」。ビジネスでよく耳にするカタカナ語なので、使ったことがあるという方も多いのでは?
でも、「オンスケ」はなんだか軽い響きにも聞こえますよね。誰彼構わず使っていい言葉なのでしょうか?
この記事では「オンスケ」の意味や使い方を詳しく解説していきます。ぜひ読んでみてください。
オンスケの意味をチェック
「作業に遅れナシ」という意味の「オンスケ」は自分の作業にも、他の人の作業にも使う言葉です。文脈によって「オンスケ」に「大丈夫ですよ」という意味合いが含まれたり、「無理でも何とかしろよ」的な圧力が加わったりもします。
先ずは「オンスケ」の意味を詳しくみてみましょう。
オンスケの語源になっている英語
「オンスケ」を英語で書くと「on schedule(予定通りに)」。
「schedule」の意味は「予定(表)、スケジュール、時間割り、時刻表、表、明細書、付則」など。ラテン語の「schedula」が語源になっています。
「schedula」は「scheda:裂いて作った1葉の紙」+「-ula:指小辞(小さい、少しという意味を単語に加える)」で「小さな1枚の紙」という意味になっています。なんとなくスケジュールや表といった意味に近そうですよね?
ちなみに、「schedule」だけでなく、「sc」「sh」「sk」から始まる単語は、「切る」「刻む」という意味を中に隠しもつ、仲間の単語になるそうですよ。
ビジネスでは進捗報告の際に使う
ビジネスでは作業の進捗報告で、予定通りかどうかを伝えるときに「オンスケ」が使われることが多いです。ビジネスの場合は、ひとつの仕事を複数人がチームになって進めることも多いですよね。誰かの作業が遅れていたら、納期に間に合わせるために、チームの予定を調整する必要が出てきます。
担当者同士で作業の進捗情報を共有するために、「オンスケ」は使いやすい用語になっています。
上司・取引先に使うのもOK
「オンスケ」は上司や取引先相手に使っても、特に失礼になる言葉ではありません。
しかし、カタカナ語の略語は相手に軽い印象を与えてしまう恐れがあります。社内でのミーティングやちょっとした打ち合わせで使うのはOKですが、正式な会議などで「オンスケ」を使うのは避けるようにしましょう。
新人
オンスケの使い方・例文
「オンスケ」の意味はつかめましたか?この見出しでは「オンスケ」の使い方を例文でみていきましょう。
B:「オンスケですが、社長の思い付きで急遽追加された体験イベントの準備に忙殺された部下たちが暴動を起こしそうです」
A:「・・・みんな怒ってるか?」
B:「当然です。ここ数ヶ月残業、休日出勤もりもりでしたから。私を含めて皆、女房、子ども、彼女からの反感買いまくりです」
A:「・・・臨時ボーナス出すように社長に言っておくから、それで勘弁してくれるようにみんなをなだめてくれ」
B:「昨日メールしたら『オンスケです』って返事来ましたよ」
A:「先生の『オンスケ』は全く当てにならん。自宅行って、原稿の実物見せてもらうまで帰ってくるな」
B:「海外じゃあこうはいかないよ。日本人の生真面目さが生み出したシステム。さすがだね」
B:「分かってます。時間丁度につける電車があるのでそれで向かいます」
A:「時間丁度?もし、電車が遅れたらどうするんだ。30分前には相手の会社の近辺に着けるようにして、時間を潰すのが常識だろうが」
B:「なんで時間潰すんです?早く着いたら早く行けばいいじゃないですか」
A:「早く行き過ぎも相手の迷惑になる。約束の5分前がお邪魔する一番良いタイミングだ。社会人の常識だから覚えておけよ
オンスケじゃない!前倒し・遅延のときは?
仕事のスケジュールはいつもいつも「オンスケ」とは限らないですよね。前倒しや遅延した時にはどう表現するのか、確認してみましょう。
スケジュールが前倒しの場合
スケジュールが前倒しの場合のカタカナ語は、調べた限りでは無いようです。
普通に「~は前倒しで完了してます」や「進捗状況が順調なので、前倒しできそうです」と言うか、カタカナを使いたい場合は「進捗リード」と言うのがおすすめです。
スケジュールが遅延している場合
スケジュールが遅延している場合のカタカナ語は、「ビハインド(Behind)」がよく使われます。「ビハインド」は「遅れている」という意味です。
オンスケの言い換え表現・反対語
スケジュール通りだけど「オンスケ」は使いにくいという時や、「オンスケ」ではない時、どのように言うかも気になりますよね。みてみましょう。
言い換え表現
「オンスケ」を言い換える表現には「予定通り」、「計画通り」、「遅延なし」があります。「予定通り」や「計画通り」は事前に決められていたスケジュールや計画通りに、物事が進んでいるということ。
「遅延なし」というのは遅れていないということ。遅れていないということなので、前倒ししているときにも使えます。
反対語
「オンスケ」の反対語には「リスケ(リスケジュール)」があります。「リ(Re:やり直す)」+「スケジュール(Schedule:予定)」で、「予定組みのやり直し」という意味になります。
「ビハインド」してしまい、スケジュールを遅らせてもらいたいときにも使われます。
進捗報告には「オンスケ」を使ってみよう
「オンスケ」は様々な業界で使われているビジネス用語。しかも、上司や取引先に使っても問題ない便利な言葉です。
ビジネスシーンでプロジェクトの進捗報告するときには、「オンスケ」を使ってみてください。使いやすい言葉なので、プロジェクトチームでの情報共有がしやすくなりますよ。