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ニアリーイコールとはどんな意味?ビジネスではどう使う?英語や入力方法も解説

ニアリーイコールとは『ほとんど等しい』こと

先輩

開発中のこの商品、B社のコレとニアリーイコールですけど…
あれ?ほんとだなぁ?売れ行きはいまいちのようだが、このまま進めてはちょっと問題だな。

上司

先輩

そうですよね。至急ミーティングを開いて対策を練りましょう。

ニアリーイコールとは、『ほとんど等しい』を意味する言葉です。数学や統計の分野では、多くの場合、特殊記号で表現します。

しかし、冒頭の会話のように、数字とは関係ないビジネスシーンでも普通の日本語のように登場します。

ここでは、ビジネス用語としての意味や英語表現だけでなく、パソコンやスマートフォンでの入力方法についてもわかりやすくまとめました。難しい言葉ではないので、しっかり覚えていってくださいね。

ニアリーイコールの意味をチェック

会話で正しく使えるようにするには、まず意味を正しく理解しなければなりません。英語表現も含め、ここでしっかりチェックしておきましょう。

ビジネス用語としてのニアリーイコール

何かに似たモノ、以前にあった事柄と似たことが起こった場合にも、ニアリーイコールを使って表現します。

たとえば、「AとBの機能は似ています」=「AとBはニアリーイコールです」といった感じであてはめるわけですね。

ビジネス上での計算結果において、端数の計算結果になった場合にも、ニアリーイコールを使います。

ニアリーイコールの英語表現は?

ニアリーイコールは、『nearly equal』と表記することができます。しかし、日本語の意味としては『nearly equal』ではなく、『approximately equal』や『almost the same』で表現するのが一般的です。

ここで、『nearly』『approximately』の意味を比較してみましょう。

nearly
■ほとんど
■ほぼ
■大体 など
approximately
■~前後
■およそ
■ざっと
■~くらい など

単語の意味としては、これら二つはあまり変わらないですね。また、英語圏では『nearly』よりも『almost』のほうが接近率が高いとされています。

そのため、日本語と同じニュアンスで伝える場合は、『almost the same』で表現するほうがわかりやすいこともあります。

ニアリーイコールの書き方

言葉で表現する場合は、普通に『ニアリーイコール』と言えばいいですが、書類の中では記号で表す場合も多いです。また、英語で別の単語を使って表現するのと同じように、記号も日本語と海外で異なるのかも気になるところです。

日本でニアリーイコールを表す記号

たとえば、『10÷3』の答えは『3.3……』と割り切れませんよね?この場合はニアリーイコールを使い『10÷3≒3.3』『10÷3≒3.33』といった表現をします。

また、売り上げに関する利率を出した際『10.25498』など、小数点以下の数字が多くなることもよくあります。このようなときにも『≒10.3』『≒10.2』など、ニアリーイコールを使って見た目をスッキリさせる場合が多いです。

国際標準のニアリーイコール

日本でニアリーイコールを表記するときは、イコールの上下に点をつけた『≒』を使います。しかし、国際標準で使われる記号は、波線二つ『≈』です。

英語では『approximately equal』と表現することは前述しましたよね?そのため、『AとBはほとんど等しいです』は次のようになるわけです。

■A≈B
■A is approximately equal to B

日本だけで使う書類なのか、海外の人の目にも入る書類なのかにより、記号の使い分けが必要だね。

ニアリーイコールの入力方法

手でニアリーイコールを書くのは簡単です。しかし、パソコンでの書類作成が当たり前になった現代においては特殊記号も探し出して正確に入力しなければなりません。そこで、パソコン、スマートフォン、それぞれの入力方法について簡単にまとめてみました。

パソコンでの入力方法

Windowsでは、『いこーる』と入力して変換する方法もありますが、shiftキーを押しながら『0』の右隣のキーを押して『=』を出し、変換していくのが一番楽かもしれません。

また、ニアリーイコールの記号をmacで入力する方法は、『きごう』とキーボードで入れて変換していくのが一般的です。そのほか、記号一覧の中から探していく方法もあるので、両方覚えておくと便利ですね。

スマートフォンでの入力方法

スマートフォンでもいろんな作業ができるようになった現代においては、さまざまな文字や記号を入力しなければいけない場面も増えたはずです。日本で主流である、iPhoneとAndroidについて見てみましょう。

まずはiPhone。記号入力モードにして『=』を選ぶと、予測変換で『≒』が出てくるので、これが一番簡単でしょう。また、『ニアリー』と入力しても予測変換で表示されるので、両方覚えておくと便利です。

Androidでは、『きごう』と入力して予測変換から選ぶと簡単です。また、『記号』に変換してフリック画面の『記号』を選び、『数式・学術』の中から選ぶ方法もあります。

[ビジネス版]ニアリーイコールの使い方・例文

冒頭の会話例でどんな使い方をするのかはイメージできたかもしれません。しかし、間違って使わないよう、ここでもう少し例文を使ってチェックしておきましょう。

例文1

上司

各営業担当の達成率を出してくれてるけど、端数が多すぎるとちょっと見にくいね。ニアリーイコールでいいから小数点以下第1位で四捨五入してもらえるか?
例文2

新商品の試作品が提出されたんですが、前のモデルとニアリーイコールですよね?もっと違いをはっきりさせないと、売り上げを伸ばすのは難しいんじゃないでしょうか。
例文3
A社とB社、性能と金額の面ではニアリーイコールだなぁ。こうなると選ぶ基準は注文してからのリードタイムだろう。
リードタイムの意味については次の記事で解説しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
リードタイムの意味とは?タクトタイムとは違う?類語・使い方もわかりやすく解説

場面に応じてニアリーイコールを使い分けよう

ビジネスシーンでの会話は、日本語と英語で異なります。また、書類上で使う記号も日本と国際標準とで異なります。さまざまな場面でいろんな表現方法をするニアリーイコールなので、意味や使い方をしっかり理解し、状況に応じて正しく使い分けましょう。