ミュートとは「音を消す」こと!
「電話かかってきたからテレビをミュートして!」なんてよく聞くフレーズです。横文字とは縁のなさそうなお母さん世代やその上のおばあさん世代でも“ミュート”を使いこなしていることも少なくありません。テレビでおなじみの“ミュート”は「音を消す」こと。今回はそれ以外の“ミュート”についても詳しく見ていきましょう。
ミュートの意味
“ミュート”は英語muteからきています。形容詞では「無言の」や「沈黙した」、動詞では「音を消す」という意味で使われます。人物に対しても使える点を除いてはほぼ日本語での使用と同じように使われていますね。
そんなミュートですが、SNSでは「音を消す」以外に使われている気がしませんか。いろいろなミュートを見て疑問を解消しましょう。
①テレビのミュート
前述したようにテレビの“ミュート”はもっとも有名な“ミュート”と言えます。「音量をゼロにする機能」や「その行為」を指しています。リモコンに“ミュート”ボタンがあるのでおなじみですよね。一瞬で消音できるので便利な機能です。
②スマホのミュート
仕事中や授業中はスマホの着信音を鳴らさないようにするのは常識ですよね。常にバイブレーションモード(着信があると振動する)にしている人も多いはず。でもバイブ音って意外と響くんですよね。バイブすらもカットしたい方におすすめなのが「ミュートモード」。サイレントモードと呼ぶこともあります。
画面を見るまで着信があったかどうか知ることはできませんが、どうしても音を出したくないというシーンでは利用してみてはいかがでしょうか。ミュートモードでもアラームやアプリ、カメラのシャッター音などはミュートできないので注意。
③ギターのミュート
ギターのテクニックにも“ミュート”というものがあります。弦を指の腹で押さえると音が出なくなりますよね。これを“ミュート”と呼びます。いらない音が出ないようにしたり、音に強弱を付けたりする際に使うテク。ロックミュージックには欠かせない「ズンズン」というギターサウンドは「ブリッジミュート」という技法です。
④楽器のミュート
ギター以外の楽器で“ミュート”という場合は「弱音器」とも呼ばれる道具のことを指します。ヴァイオリンやトロンボーンなど弦楽器や金管楽器に装着し、音を弱めます。音楽的表現として弱める以外にも音を小さくして練習したい場合にも活躍!
⑤Gmailのミュート
Gmailでメールを整理する方法に“ミュート”というものがあります。複数人でメールのやり取りをしているとスレッド(返信でつながっていくメールのかたまり)にメールがどんどん届き、煩わしく思うことってありますよね。
そんな時は「ミュート機能」を使いましょう。“ミュート”にしたスレッドは通常の受信トレイと分けられ、通知もされないので便利。メールが消えるわけではなく、メンバーが増えたり「To」や「Cc」が変わった場合は通常通り受信できます。
⑥LINEのミュート
LINEでも“ミュート”ができる!特定の相手やグループのメッセージ通知をオフにすることを“ミュート”と言うことがあるんです。グループが多いや、大人数のグループに入っている人には欠かせませんよね。
⑦ツイッターのミュート
Twitterで特定のアカウントのツイートをタイムラインに表示しないようにすることを“ミュート”と言います。相手には自分が“ミュート”したことが分からないので、人間関係に傷をつけることもありません。リプライ(返信)やDM(ダイレクトメッセージ)は通常通り通知されます。
⑧インスタのミュート
インスタの“ミュート”もツイッターとほぼ同じ。通常の投稿とストーリー(ストーリーズ)で分けて設定することもできます。ツイッターやインスタ、FB(フェイスブック)などのSNSにおける“ミュート”は「特定の相手の投稿をタイムラインに表示しないようにする」という意味で共通していますね。
⑨クラッシュオブクランのミュート
スマホゲームにも“ミュート”は存在します。他のプレイヤーと交流できるゲームでは特定の相手のコメントを非表示にすることを“ミュート”と呼びます。後述するブロックと同じと言えるかもしれません。PS3やPS4のような家庭用ゲーム機のものでもオンラインで交流できるものには“ミュート”できるものが多いです。単純にゲームやマイクの消音も“ミュート”と言いますね。
ミュートの類語
“ミュート”と同じような場面で使われる類語についても見ていきましょう。“ミュート”との違いとともに解説していきます。
①スマホのミュートとマナーモード
スマホで周りに配慮した設定にすることを「マナーモード」と言います。ミュート設定もマナーモードの一種。他にもバイブモードや優先する通知のみ音がなる設定などがあります。
②Gmailのミュートとアーカイブ
Gmailには“ミュート”と似た機能で「アーカイブ」というものも。同じように通常の受信トレイに表示されなくなりますが、アーカイブに設定した場合はスレッドに返信があった際に、受信トレイに戻ります。通常のメールであればアーカイブで十分ですが、返信が続く可能性のあるものは“ミュート”に設定するといいでしょう。
③SNSのミュートとブロック
ツイッターやインスタ、FB、LINEなどのSNSにおける“ミュート”と「ブロック」の違いは何でしょうか。ツイッターの場合、ブロックするとフォローが強制解除されるので相手にもわかってしまいます。“ミュート”ではリプが来たときなどのプッシュ通知やショートメール通知は届かなくなりますが、DMは届きます。一切の関係を絶ちたいときはブロック機能を使いましょう!
他のSNSに関してもほぼ同じ。LINEのみ、一見ではブロックされたかどうか知ることができません。
ミュートを使いこなそう
一口に“ミュート”と言ってもいろいろなものがあるんですね。テレビでも楽器でもSNSでも、“ミュート”を使いこなすことは人間関係を円滑にするために必要なのかもしれません。