マイノリティは「少数派」とは限らない
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マイノリティは「少数派」という意味をもつカタカナ語です。しかし、いつもいつも「少数派」が、マイノリティになるとは限りません。
マイノリティは近年特に重要になっているため、間違った使い方をしていると恥ずかしいですよ。正しい知識を身につけましょう。
ちなみに、マイノリティリポートはトム・クルーズ主演の近未来SFアクション映画。ネタバレになるのでくわしいあらすじは省きますが、マイノリティというワードが、ストーリー上の重要なキーワードになっています。
マイノリティの意味を解説
ニュースなどで実際に使われているマイノリティのニュアンスは、マイノリティという言葉がもっている本来の意味と、完全にイコールとはならない場合も。
しかし、言葉そのものの意味をしっかり理解しておかないと、マイノリティのニュアンスを読み取れなくなってしまいます。まずは、基本的なマイノリティの意味を確認しましょう。
英語のマイノリティ(minority)はどんな意味?
マイノリティは英語表記すると「minority」。 「minority」には次のような意味があります。
・少数派
・少数政党
・少数民族
・未成年
・未成年期
未成年や未成年期という意味に、「あれ?」と思った方もいたのではないでしょうか。現代の日本は少子高齢化が進んでいるので、大人より子どもの方が少なくなっています。
しかし、時代や国によって人口分布は変わってくるため、未成年がいつも少数派になっているとは限らないですよね。
未成年は「minority」なの?
「minority」は、英語の「minor」からきている単語です。「minor」には、「少数派の」や「小さいほうの」という意味があります。
未成年は、成人よりも小さい人ですよね。体格は個人差があるでしょうが、少なくとも年齢は低くなります。
「minority」という単語を暗記するときには、大人より小さい「未成年」も意味に含まれる。そう解釈すると、覚えやすいですよ。
日本語のマイノリティとは?
日本語のマイノリティは、マイノリティグループと表記される場合もあります。マイノリティは次のような意味をもつ言葉です。
・少数派
・少数政党
・少数民族
日本語のマイノリティは、英語の「minority」とほぼ同じ意味です。しかし、日本語のマイノリティには、未成年という意味はありません。
知っておきたい!マイノリティに関するあれこれ
マイノリティの語源「minor」には、「大したことのない」や「二流の」という意味もあります。
この意味を受けて、社会的弱者がマイノリティと呼ばれる場合も。少数派でなくとも、社会的弱者がマイノリティになるケースがある点に注意してください。
逆に、権力者や億万長者など絶対的強者は、社会の中で少数派であってもマイノリティにはなりません。
マイノリティだからといって、弱いわけではない!
マイノリティだからといって、必ずしも弱いわけではありません。そして、軽んじていい相手でもありません。
特にビジネスでは、マイノリティの意見だからといって、あっさり切り捨てるのはおすすめできません。それは、誰も気づいていない貴重な発見につながる可能性があります。誰の意見でも平等に受け止め、しっかり検討するようにしましょう。
マイノリティは注意が必要な言葉
女性や高齢者、社会的少数派、シングルマザーなどに対してマイノリティという表現が使われるケースがあります。
しかし、当事者は、自分たちがマイノリティと呼ばれるのを嫌がるケースも珍しくありません。
マイノリティは、いわれた相手がどう感じるかをしっかり考慮したうえで、場合によっては使用を避けましょう。
マイノリティの反対語は「マジョリティ」
マイノリティの反対語は、「マジョリティ」です。「マジョリティ」は、「多数派」や「過半数」という意味になります。
権力者や億万長者など、圧倒的な強い力を持つ人は、少数でも「マジョリティ」と呼ばれるケースがあります。
「マジョリティ」について、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらも読んでみてください。
マジョリティの意味とは?英語や対義語「マイノリティ」から「サイレント・マジョリティ」や欅坂46まで徹底解説!
[ビジネス版]マイノリティの使い方・例文
ニュースでしばしば目にするマイノリティですが、ビジネスではどのように使うのでしょうか?
ビジネスシーンでのマイノリティを、例文でイメージしてみましょう。
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先輩
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ビジネスで役立つマイノリティの関連語
ビジネスでは、マイノリティだけでなく関連語もよく登場しますよ。重要な意味をもつ言葉なので、しっかり覚えておきましょう。
マイノリティオピニオン
オピニオンは「意見」のこと。マイノリティとくっつけたマイノリティオピニオンは、少数意見という意味になります。
マイノリティ出資
マイノリティ出資は、経営の順調な企業が経営難の中小企業に投資し、「過半数を超えない数の株を取得する」という意味。
過半数を超えないため、中小企業は自社の経営権を手放さずに、投資してくれた会社の支援を受けて経営を続けられます。
多様性の時代、マイノリティはビジネスの幅を広げるヒント
価値観は、人それぞれ異なります。日本人に限ってみたとしても、皆が同じように考えて同様の生き方をするというケースはあまりないですよね。
現代社会は、皆がみんなマイノリティといってもいいのかもしれません。マイノリティに目を向け相手を理解しようとする努力は、そんな多様性の時代に適応するため必要な事柄になっていますよ。
マイノリティの視点を活かした、新たなビジネスを考えてみましょう!