クリティカルとは?意味・使い方・クリティカルシンキングのやり方を徹底ガイド

クリティカルとは、危機的・批判的のこと!

クリティカルとは、「危機的」「批判的」を意味する用語。日本語でも広く浸透している言葉で、ゲームなどでもよく見る言葉です。ビジネスでは「危機的」という意味で使用されます。

分かりやすく言えば、若者言葉の「やばい」という意味です。しかし、「批判的」という意味になることもあるので、場面に応じて使い分けていきましょう。

クリティカルの意味と使い方

クリティカルは、英語「criticize:批判する」という動詞の形容詞形で意味は「批判的」。ギリシャ語で「見分ける」という言葉から派生したとされ、否定的なものに限らず客観的な判断を意味します。

そもそも、欧米では批判=否定的な意味には取られませんので、「批判的」が否定的意味に取られるのは日本語訳されてからの話になります。

または「crisis:危機」という英語からくる「危機的」という意味もあります。ビジネスのシーンではほとんど後者の意味で使用されます。

ビジネス業界の「クリティカル」

ビジネス業界では、crisisから派生した「危機的な」「致命的な」の意味で多く用いられるクリティカル。「批判的な」という意味で、日本のビジネスシーンで使われることはあまりありません。

つまり、日本では危機的な状況や致命的な事態のとき、「やばい」と同じ意味合いでクリティカルを使います。

また、ビジネスで「クリティカルパス」という言葉もよく聞きますが、こちらはプロジェクトを最短時間で完了するための全行程を指します。

直訳すると「critical path:危機的な道」となるため不思議に思うかもしれませんが、「ネックとなる部分」も含めた重要な作業経路をスケジュールに入れるため、より効率的に作業できるという点で納得できるのではないでしょうか。

使用例

「諸君、うちの部の業績はクリティカルな状況だ」
「クリティカルパスを守ることがプロジェクト管理には必要です」

ゲーム業界の「クリティカル」

ゲームをする人なら、クリティカルといえば「クリティカルヒット」を思いつくでしょう。「クリティカルヒット」とは、戦闘のあるゲームにおいて、低確率で通常よりも大きなダメージを与える攻撃を指します。このクリティカルヒット攻撃を略して「クリティカル」と呼ぶこともあります。

某人気RPGシリーズの「かいしんのいちげき」「つうこんのいちげき」や、子どもに人気の某モンスターゲームの「急所に当たった!」がクリティカルですね。また、野球でも「決定打」という意味でクリティカルが使われます。

使用例

「クリティカル!魔王に230000のダメージ!!」
「クリティカルヒットを放った〇〇選手にインタビューしてみましょう!」

医療業界の「クリティカル」

医療の現場でもクリティカルはよく使われる用語です。生命の危機的状態をクリティカル期と呼び、「クリティカルケア:クリティカル期の患者に対して行うケア」という意味で使用されます。

また、「クリティカルパス:医療従事者がチームでひとつのことを行うのに作る時間軸に沿ってまとめられた治療計画書」のように、ビジネスシーンとは異なる意味でクリティカルパスが使われることもあります。

使用例

「クリティカルケアを要する患者さんでは、慎重な対応が必要だ」
「クリティカルパスはチーム医療の推進に有用です」

[例題つき]クリティカルシンキングの基本

「クリティカルシンキング」とは、「批判的思考」と訳される思考方法。これはただ物事を批判的に捉えるというだけではなく、 目の前の事象や情報を鵜呑みにせず「それは本当に正しいのか」という疑問を持ち、じっくり考察し、最適解へと導くものです。古代の哲学者の考え方と同じ思考法ですね。

このクリティカルシンキングには、目的が何かを常に意識すること、自他の思考傾向が違うこと前提に考えること、疑問が尽きるまで問い続けること、この3つの姿勢が必要です。例えば、以下の命題を考えてみましょう。

命題:「商品の売れ行きが低迷している要因を批判的に考える」
現状:会社で販売している商品の売れ行きが低迷している。店舗の販売スタッフの対応に問題がある。

この場合、「商品の売れ行き低迷の要因を突き止め、是正し、売り上げを伸ばす」ことを目的として思考していきます。この売り場の改善点として、以下の仮説が挙げられました。

仮説:店舗の販売スタッフの対応がイマイチなので社員研修を徹底する。販売スタッフがセールスを学べば、売り上げが伸びるはずである。

これらの仮説を挙げたスタッフもいれば、異なる着眼点を持った人もいました。その人は以下のことについても疑問を持つ必要があると言います。

疑問:そもそも商品には十分な魅力があるのだろうか?広報の仕方に課題はないか?新しく現れた競合会社に顧客を持っていかれているのではないか?

このように、現状から見れば、「スタッフをどうにかすればいいのでは?」という問題も、クリティカルシンキングの3つの基本姿勢を意識すれば、より多角的な解答が得られるでしょう。

クリティカルの類語・関連語

クリティカルと関係のある言葉を紹介していきましょう。

クリティカルエラー

コンピューターやソフトウェアの致命的なエラー。正しく動作し続けられない、または、修復不可能な状態を指します。

クリティーク

「クリティーク」は、「critique:評価する、検討する、判断する」という意味。英語としても使用されますが、元はフランス語です。英語のcriticizeの同義語。日本では論文に対して「良いところ、悪いところを批判すること」として使われます。

クリティック

「critic:批評家、批判者」という英語。日本語だと皮肉屋のような印象を受けますが、必ずしも否定的な意味ではありません。

クリティカルマス

クリティカルマスは、普及率が跳ね上がる境界線となる数値。つまり、新しい商品やサービスが市場に定着するかどうかの判断基準となる普及率のこと。

クリティカルポイント

「クリティカルポイント」とは、臨界点や限界点。気体が液化する圧力などの条件を示す点、物事が限界に達する段階や時点を指します。

クリティカルを正しく使いこなそう

クリティカルは、とにかくいろいろな分野で使われる言葉。ゲーム以外の意味もできれば知っておきたいところ。もし意味を知らなければ、あなた自身が「クリティカルな状況」に陥ってしまうかも!?正しい使い方を知って使うのがおすすめです。

ガチガチの日本企業内や日本人気質の上司に「否定的」と取られるシーンで使うのは非常に危険ですので注意して慎重に使ってくださいね!