マジョリティとは「多い方」のこと!
“マジョリティ”と聞いてピンと来なくても「マジョリティ」「マイノリティ」と聞けばわかる方も多いでしょう。“マジョリティ”は「多数派」を意味する言葉。「少数派」を意味する「マイノリティ」と対をなす言葉ということです。今回は“マジョリティ”について詳しく解説していきたいと思います。
マジョリティの意味
“マジョリティ”は「多数」「多数派」を意味する言葉。人が集団になれば意見や特徴などで「多数派」「少数派」に分かれることがあります。例えば、学校のクラスで賛成か反対か多数決を取ったことは誰でもあるでしょう。この時の多い方が”マジョリティ”、少ない方が「マイノリティ」です。
意見だけではなく、「右利きか左利きか」「眼鏡をかけているかどうか」「DSを持っているかどうか」などでも“マジョリティ”と「マイノリティ」に分けることができます。
政治や社会問題の話になりがち
“マジョリティ”と「マイノリティ」の話題は政治的なものや社会問題の話になりがちです。政治では“マジョリティ”な政党が与党(よとう)として政権を担当しますよね。
単純に数が多い側という意味だけではなく、強者や権力者など強い発言権を持つ人たちを“マジョリティ”と呼ぶこともあります。
サイレントマジョリティとは
「サイレントマジョリティ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。アイドル好きな方であれば欅坂(けやきざか)46のデビューシングル『サイレントマジョリティー』を思い浮かべるかもしれません。
サイレントマジョリティ(silent majority)は「物言わぬ大衆」という意味。1969年にアメリカのニクソン大統領が演説に用いた言葉として有名です。積極的に発言はしなくても多数派として存在する人たちのことをこう呼んでいます。
ベトナム戦争に対して反対の声を上げていないサイレントマジョリティの人たちは、戦争に反対しているわけではないという主張。強引とも思える論理展開ですが、当時の世論を反映していたこともあり支持を集めました。
サイレントマジョリティの反対語としてしばしば「ノイジーマイノリティ(noisy minority)」もしくは「ラウドマイノリティ(loud minority)」が挙げられます。「声高な少数派」という意味で批判的に使われる言葉なので、単純に反対の意味とは言えません。クレーマーと同じような意味で使われることも。
英語のマジョリティ
“マジョリティ”は英語のmajorityから。元になった形容詞のmajorは多い方という意味だけではなく大きい方という意味でも使われます。カタカナ語にもなっている「メジャー」には一流という意味もあります。同じくマイノリティ(minorty)の元になったminorも小さい方、少ない方、目立たない方などという意味で使われます。
マジョリティの関連語
“マジョリティ”の意味がだいたい分かったところで、“マジョリティ”を名前に使用している曲や商品などを見ていきましょう。
サイレントマジョリティー
前述しましたが『サイレントマジョリティー』は2016年リリースの欅坂46のデビューシングル。「サイマジョ」と略されます。歌詞にはニクソン大統領の演説を彷彿させるようなセリフも。
majority blues/消えない星
ロックバンド、チャットモンチーの16枚目、両A面シングル。2016年リリース。
マジョリティパーティー
カードに書かれた「お題」の多数派を目指すパーティーゲーム。「すべての異性に好かれる。しかし、すべての同性に嫌われる」といった160題も用意されたお題に同意ボタンを押すかどうかというもの。
話題にする際は注意して
政治や社会問題について“マジョリティ”やマイノリティの話をする際は反感を買ったり、いらぬトラブルを招いたりしないように注意しましょう。
「政治」と「宗教」そして「野球」の話は軽々しくするなと言いますよね。東京のオフィス内(マジョリティ)で「阪神タイガース」をこき下ろしていたら、関西出身者(マイノリティ)がいたなんてことはよくある話です。