パテントの意味や関連用語、正しい使い方を徹底解説!

パテントとは「特許・特許権」のこと!

パテントという言葉は、日本では主に『特許』『特許権』という意味で使われ、「パテントを申請する」「パテントを取った商品」という使い方をされています。企業で技術者をしている人や、申請に係る弁護士の人であればなじみ深い言葉かもしれませんが、一般の人達は『特許』というように日本語を使うほうが多いかもしれませんね。

しかし、このパテント制度はビジネスシーンだけでなく、個人での発明でも申請ができるので、発明を保護してもらう意味でもパテントを取得することはとても重要であるといえるでしょう。

そこで今回は、この『パテント』という言葉の詳しい意味だけでなく、使い方や関連語などもわかりやすく解説していきます。

パテントの意味や語源を徹底解説

日本の社会に元々あったかのように『パテント』は使われていますが、カタカナ用語であることからも、もとは日本語ではないということがおわかりいただけるでしょう。ここでは語源や意味、英語での使い方について解説します。

語源はラテン語

パテントは英語では『patent』と表記しますが、もとは『公開する』という意味をもつラテン語の『patentes』が語源となっています。

英語圏でも日本でも、今は『特許』『特許権』という意味をもって使われていますが、実は特許制度が誕生したのもラテン語が使われている中世のヨーロッパだといわれています。

英語ではこんな意味がある

英和辞典で調べてみると、名詞では『特許』『特許権』『特許品』という意味があり、この他にも形容詞として『特許の』『特許権をもつ』『独特の』『明白な』というような意味合いもあるようです。英語での使い方は次のようになります。

■sell the patent to a company.(会社に特許権を売る)
■the patent office(特許局)
■file a patent(特許を申請する)
■a patent aqent(特許弁護士)
■It is a patent fact.(極めて明白な事実である)

日々技術開発に慢心している技術者であれば特許を申請する側として、弁護士であれば法的に特許に携わることが多いかと思います。日本の企業の中で『パテント』という言葉が出て来たら『特許』に関わることであると認識していただければいいでしょう。

しかし、英語では『明白である』ということを表す言葉としても使われますので、状況に応じた判断が必要になります。

パテントの関連語

『パテント』という言葉は、単独で使われることも比較的多いのですが、他の言葉と合成されて使われることもあります。ここでは関連語についていくつかご紹介しておきます。

パテントエージェント

パテントエージェントとは、アメリカの特許庁へ特許出願の手続きを行うことができる資格のことを指し、英語では『patent agent』と表記します。

日本にもこの資格を保有している弁護士が少ないながらも存在していますが、日本人が試験を受けるには、『アメリカで生活をしている』『理系の学位もしくは同等のものを保有している』など、いくつかの条件があるようです。

パテントマップ

パテント(特許)+マップ(地図)。莫大な数の特許情報を整理・加工し、図面・グラフ・表など視覚的に確認できるようにしたものを指します。

「この技術分野の動向は?」「同業種企業での出願動向はどうなってる?」などの調査に役立っており、『何が見たいのか』『どんな用途に使いたいか』により作成方法や表現方法がことなる為、パテントマップは一つではなく何種類も存在しているといわれています。

パテントトロール

パテントトロールは、自ら製品の開発・製造・販売を行っておらず、第三者からパテント(特許)を買って特許権を保有し、その権利を行使することでライセンス料や高額な和解金を得ている団体や個人のことを指します。

余談ですが、『トロール』と聞くとハリーポッターが好きな人は映画の中に出てくる、大きな怪物が頭に浮かび上がってきませんか?ここで出てくるトロール(troll)というのは、神話の中で洞穴などに住んでいる奇怪な巨人や小人のことを指します。

また、トロールという言葉自体には、漁をする際に使う大きな三角形の袋網のことを指すこともあります。『トロール漁業』という使い方をするので、大量に特許を捕獲するというイメージをもって『パテントトロール』と呼ばれるようになったとされていますが、特許に食らいつく怪物のようなものもイメージしてこう呼ばれるようになったのかもしれませんね。

パテントプール

特許権を保有している人達が一つの企業や団体に集まり、その組織を通じで団体の構成者等に必要な特許権を受け取るという仕組みのことをいいます。

それぞれの特許権保有者とそれぞれでライセンス契約をしていると手間も費用もかかってしまいますが、窓口が一つになればライセンス契約もスムーズになり、費用も抑えられるというメリットがあるといわれています。

なお、アメリカと日本では定義が少しことなりますので、もっと詳しく知りたいという人は以下のリンクをご参照ください。
参考 特許庁パテントプール

パテントレザー

革の表面にウレタン樹脂などでコーティング(エナメル加工)を施した天然皮革のことをパテントレザーといいます。

これは、1810年代にアメリカの発明家が『水や汚れなどに強い革』ということで開発して特許を取得したことから、特許という意味をもつパテントを使って『パテントレザー』と呼ばれるようになったとされています。

特許情報が集まった『パテントサロン』というサイトがある!

このサイトは、サイテックシステム有限会社が運営しており、特許や知的財産の情報、セミナー情報などが色々と掲載されています。

こちらの会社は他にも特許事務所向けのコンサルティングやITサポート、知財系SNSの運営等も行っています。公式サイトは以下になりますので、興味のある人は覗いてみてください。

参考 パテントサロン

パテントの正しい使い方|分かりやすい例文

パテントの意味はわかってもどのように使うのかはよくわからないという人がいるかもしれません。ここでは使い方の例を会話形式でご紹介しておきます。

【例文1】

開発部技術者「新しい技術を用いた基盤が完成しました。」
開発部部長「これは画期的な製品だ!パテント申請の手続きを進めるように!」

【例文2】

商品開発社員A「このパテントを使用して商品を作りたいと考えています。」
Aの上司「パテント料はいくらになるか、すぐに調べて報告してください。」

損をしないために”パテント”の重要性を覚えておこう!

日本で開発されたカラオケは、今では当たり前のようにあちこちの国に存在していますが、開発者がパテントを取得していれば「何億ものお金を稼げていたのに…」という残念な話を聞いたことがあります。

パテントを取得するためには準備や申請が大変かもしれませんが、主婦のちょっとしたアイデアからパテントを取得したという例もあります。

自分で考え出したアイデアが簡単に他の人に真似されないようにする為にも、「これは画期的な発明だ!」と思えるものを生み出した時は、パテントで守って欲しいと思います。