マーチャントの意味は?分野によって使い方が違う?英語・関連語・ビジネスでの使い方もチェック

マーチャントとは『商人』こと

新人

うちの会社もネットショップ開くみたいですね。それじゃ、これからはマーチャントになるってことですよね。
マーチャントって『商人』って意味でしょ?ネット事業に限ったことではないんじゃないの?

先輩

新人

そうなんですか?実際にはどんな意味があるんでしょうね。

日常ではまだあまり耳にしないマーチャントには『商人』という意味があります。しかし、実際はモノを売る人を指すだけでなく、分野ごとで使い方はさまざまです。今後、マーチャントという言葉が広く使われるようになる前に、ここでしっかり意味や使い方を覚えていってください。

マーチャントの意味をチェック

まずは、言葉の意味を正しく理解していなければそれぞれの分野でニュアンスが違っても対応しきれません。ここでは英語の意味も含めて一つずつ確認していきましょう。

分野別にみるマーチャントの意味

マーチャントは、ビジネスシーンにおいて『商品を販売したり、サービスを提供したりする個人や企業』を指します。しかし、ほかの分野では少し違った意味で使われています。

①:IT業界

ネット社会になっている現代では、商品を販売したりサービスを提供したりするサイトが多く存在します。IT業界においては、サイトを運営している企業や個人よりも、サイトそのものをマーチャントと呼ぶことが多いです。

②:広告業界

広告業界においては、広告主をマーチャントと呼びますが、主にネット広告を指す場合が多いです。

また、インターネット上に広告を貼って、対象の商品が売れた場合に手数料が支払われるビジネスモデルであるアフィリエイトがあります。このときに使う広告はマーチャントが発信しているものになるわけです。

アフィリエイト意味や仕組みについては次の記事で詳しく解説しているので、興味のある人はあわせて読んでみてください。
[初心者向け]アフィリエイトのアの字から徹底解説!意味・仕組み・始め方まで完全ガイド

③:繊維業界

繊維業界では、生地の製造業者(メーカー)とメーカーから生地を購入して販売する卸売業者がいます。そして、繊維業界用語では、メーカーをミル、卸売業者をマーチャントと呼びます。

④:クレジットカード業界

今は、小さな店舗でもクレジットカードの利用が可能であることが増えています。これらの店舗は、クレジットカード決済ができるよう、クレジットカード会社と加盟店契約を交わします。この加盟店のことをマーチャントと呼びます

⑤:電力業界

電力供給の流れは、『発電所で発電→送配電会社→小売』が主流でした。しかし、電力自由化の影響で、発電事業者が直接市場で電力を販売するケースも増えています。このように、電力を販売する業者をマーチャントと呼びます。

マーチャントの英語は『merchant』

マーチャントは、英語で『merchant』と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。

■商人
■商店主
■業者
■荷主 など

そして、英語のmerchantを使った熟語にはこのような言葉があります。

■merchant ship(商船)
■merchant insurance(商業保険)
■merchant town(商業都市) など

日本語の意味では、小さな規模で販売する小売も含まれていますが、英語では貿易商人や、商業が盛んな都市のように、大規模な売り主を表す場合が多いです。

マーチャントの関連語

マーチャントには、『マーチャント〇〇』といった表現が多く、一緒に覚えておきたいカタカナ用語がいくつもあります。しかし、この『〇〇』の部分をそのまま訳しても、正しい意味にはなりません。そこで、比較的広く知られている関連語について解説します。

マーチャントコピー

マーチャントコピーは店舗用控えの意味です。海外のレストランで食事をする機会のある人は、知識として覚えておきたい言葉です。

特にアメリカでは、チップを払うのは当たり前となっており、チップの金額はマーチャントコピーに記入するのが一般的です。店舗によってはあらかじめ決まっている場合もありますが、空欄になっている場合は利用者が自ら記入します。

マーチャントセンター

マーチャントセンターは、店舗、ブランドの商品データをアップロードして、GoogleショッピングやほかのGoogleのサービスで利用できるようにする、Googleのツールです。また、商品の広告をGoogleで掲載するためには、マーチャントセンターのアカウントを取得する必要があります1

マーチャントバンキング

マーチャントバンキングとは、貿易金融の手形引受中心の引き受け業務と、資金調達の仲介のための国内外の証券発行業務をあわせもつ、英国で発達した銀行業務を指します。日本においては、主に投資銀行と呼ばれる金融機関で同様の業務を行っています。

マーチャントID

AirPAY、PayPalなど、電子決済システムを導入する店舗が増えてきました。このシステムを導入する店舗は、電子決済サービスを提供しているところに利用登録しなければなりません。その際に与えられるIDをマーチャントIDといいます。

マーチャントとマーチャンダイザーの違い

マーチャンダイザーとは、主にアパレル業界や流通業界で使われる用語で、メーカーや販売店などで商品開発、販売管理、予算管理といった業務をする人を指します。そして、これら2つの言葉にはこんな違いがあります。

■マーチャント…商品やサービスの販売。

■マーチャンダイザー…開発、販売、予算管理のすべてを行う。

[ビジネス版]マーチャントの使い方・例文

マーチャントの意味はだいたいわかったと思いますが、まだ「どうやって会話に取り入れたらいい?」と迷う人もいるでしょう。ここではわかりやすい例文を用意したので、場面を想像しながらぜひ読んでください

例文1
新しく電子決済サービスを始めるにあたり、マーチャント向けに説明会を行った。
例文2

店舗で電子決済が使えるように進めていくから、まずは『PayPay』と『AirPAY』のマーチャントID取得の手続きとってもらえる?
例文3

上司

A社で登録マーチャントの情報が流出したらしい。問題が起こらないうちに、セキュリティ強化を考えたほうがいいかもしれないな。

商品やサービスの提供者になるならマーチャントを理解しよう

商品やサービスを提供するさまざまな分野で、少しずつニュアンスを変えて『マーチャント』は業界用語として使われています。ここでしっかり意味を理解し、いざというときに迷わないようにしておきましょう。

  1. 参考:Merchant Center|Google for Retail