バイブルは「生き方の参考になるもの」!
バイブルはキリスト教の聖書(せいしょ)のことですが、現代日本では「生き方の参考になるもの」を指す言葉として広く使われています。逆に日本のキリスト教徒は聖書のことをバイブルとはあまり呼ばないでしょう。今回はキリスト教徒でなくても1つは持っておきたいバイブルについて詳しく解説していきます。
バイブルの意味
そもそも聖書って?
バイブル(Bible)はキリスト教の聖書のこと。聖“書”とあるように本であることはわかりますよね。でも聖書が66巻もの本をまとめたものだということはご存知でしたか?
著者は40人以上、1500年に渡って記されてきたキリスト教の歴史です。まさにキリスト教を信仰する上での指針になるもの。新約聖書と旧約聖書の違いや詳しい内容などはとても書ききれないので興味のある方は調べてみましょう。
現代日本で使われることの多い“バイブル”とは
「この本は人生のバイブル」、「彼の歌は俺のバイブルだ」のように現代日本では聖書以外のものに使われる方が多いですよね。「バイブルを持っている」と聞いて聖書のことを思い浮かべる人は少ないでしょう。
前述したようにバイブルは「生き方の参考になるもの、人生の指針になるもの」という意味で使われます。本だけではなく、音楽や映画など多岐にわたるものに使うことが可能。
ジャンルも問いません。人によって小説だったりロックミュージックだったり、はたまた恋愛技法を教える情報商材だったりします。生き方、考え方に影響を与えたもの、聖書のように読み返したり見返したりして勇気や生きるヒントをもらうものなど様々。
「遊びのバイブル」、「仕事のバイブル」など狭い範囲に使うこともありますね。テキストや解説本、セミナーなどの中には自らタイトルで「バイブル」と名乗っているものも。
バイブルの語源は?
バイブル(Bible)はギリシャ語のbiblia/biblionが語源。さらにたどれば世界最古の紙の原料となったエジプト・ナイル川付近の植物papyrusに行き着くようです。papyrusはpaperの語源にもなっていますね。
最初は聖書に限らず書物全体を表す言葉だったようです。Bibleは正式にはTheを付けて「The Bible」。頭文字Bも大文字で記します。
バイブルの関連語
ここからはバイブルの関連語を見ていきましょう。中には語感が似ているだけで関連しないものもありますが、あしからず。
バイブルベルト
アメリカ中西部から南東部にかけての保守的なキリスト教信仰の根強い地域。「進化論を認める、認めない」、「現代科学を学校で教える、教えない」の論争が取り上げられるのはこの辺り。
バイブルスタディ
文字通り「聖書を学ぶ」こと。日本では英語の聖書を使って英語の勉強に役立てている人も。
バイブルサイズ
A5サイズよりもスリムで持ちやすい手帳やリフィル(手帳に挟む紙)のサイズ。
バイブルト
トルコ北東部に位置する都市名。バイブルは関係なく「要塞」を意味する言葉に由来。
NINTENDO64/3DSのゲーム『ゼルダの伝説 時のオカリナ』に登場する技名(バグ技?)としても一部で有名。
アイアンバイブル
日本の人気ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」の7thアルバム収録曲。
紙切れとバイブル
尾崎豊の隠れた名曲。尾崎豊をバイブルとしてる人もいるのではないでしょうか。
自由を知るためのバイブル
人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のOP曲のワンフレーズ。この作品をバイブルにしている人も多いはず。
自分のバイブルを見つけよう
現代日本で使われている”バイブル”は聖書というよりも「生き方の参考になる」本や歌、映画などを指すことが多いようです。バイブルは落ち込んだ時や途方に暮れた時に、指針になって向かうべき道を示してくれるもの。
「自分はバイブルなんかなしで自分の道を突き進む」という生き方ももちろんありですが、バイブル的なものがあると、いざという時に助けてくれるかも。