「気兼ねなく」の意味とは?使い方・類語・英語表現を解説

「気兼ねなく」とは”気遣いや遠慮をしない”ってこと!

部下

しかし、すごい部屋ですね・・・。本当に僕なんかがこんなところに入って大丈夫なんでしょうか?
ここは今後一般開放される予定だからね。だから気兼ねなく利用してもらって構わないんだよ。

上司

部下

そうなんですか?それじゃあこれからも遠慮なく、時々利用させてもらいますね。


「気兼ねなく」は、「気遣い」や「遠慮」はいらないとの意味で使われる言葉です。
ビジネスシーンにおいて、気遣いや社交辞令として使用頻度の高い言葉です。

「気兼ねなく」と同じ意味をもつ類語はいくつかあり、状況や相手にあわせて使い分けできます。「気兼ねなく」の類語の一例として、以下のような言葉があります。

「気兼ねなく」の類語(言い換え表現)
・「遠慮なく」
・「気楽に」
・「心置きなく」
・「忌憚なく」
など

「気兼ねなく」の意味

先述したように、「気兼ねなく」は「気遣いや遠慮はいらない」との意味です。

「気兼ねなく」の「気兼ね」とは、“相手に対して遠慮や配慮する”さまをあらわします。「気兼ね」が「ない」ことから「遠慮はいらない」との意味で使われます。

「気兼ねなく」は日本人がもつ”配慮”の気持ちを表現した言葉です。ビジネスシーンでも使うからマナーのひとつとして覚えておきましょう。

「気兼ねなく」の正しい使い方と例文

「気兼ねなく」を適切なタイミングで使えると、その後の会話ややりとりもスムーズになります。「気兼ねなく」の正しい使い方をチェックしていきましょう。

「気兼ねなく」の例文

一般的な「気兼ねなく」の使い方を例文でご紹介します。

例文1

部下

失礼いたします!本日はどうぞよろしくお願いいたします!
そんな大げさなことじゃないから、今日は気兼ねなく話をしよう。

上司

例文2

部下

お邪魔しまーす…。うわあ・・・本当に広い家ですねぇ…。
そんなに緊張せずに、気兼ねなくくつろいでくれていいよ。

上司

「遠慮しないでいいですよ」や「気楽にしてください」など、リラックスを促す意味として使用します。

「気を許せる」や「落ち着ける」を意味する言葉としても使用でき、以下のような使い方も可能です。

・気兼ねなく楽しむ
・気兼ねなく話せる人
・気兼ねなく接する
・気兼ねなく遊ぶ
・気兼ねなく休む
・気兼ねなく話す
など
例文1

部下

課長は先方と随分親しいんですね?
彼とは大学の同期でね。気兼ねなく話ができる仲なんだよ。

課長

例文2

部下

ここは本当に落ち着ける空間ですね。
周りが静かで、人通りもほとんどないところだからね。気兼ねなく落ち着ける場所で、私も気に入ってるんだよ。

上司

「気兼ねなく」を使った敬語表現

「気兼ねなく」を敬語で表現する場合、「お」をつけて「お気兼ねなく」として使用します。

より丁寧に言いあらわしたいときは、後に続く言葉に謙譲語や尊敬語を用い、「お気兼ねなく〇〇ください」とするのが適切です。

・お気兼ねなくお申しつけください
・お気兼ねなくおっしゃってください
・お気兼ねなくお尋ねください
・お気兼ねなくご連絡ください
・お気兼ねなくご質問なさってください
など
例文1

男性

すいません、ちょっと場所の確認をしたいのですが。
入り口はあちらになります。ほかにも不明な点がございましたら、お気兼ねなくお尋ねください。

女性

例文2

クライアント

現状では、このような形でお願いいたします。
承知いたしました。変更などがございましたら、いつでもお気兼ねなくご連絡ください。

女性

ビジネスシーンでの「気兼ねなく」の使い方

ビジネスシーンで「気兼ねなく」を使うケースは、目上から目下に対して使う場合と、クライアントや顧客などの目上に対して使う場面が想定されます。目上を相手に使用する場合、「お」をつけて「お気兼ねなく」とするのがベターです。

距離感のある相手に対し、例えば「気兼ねなく座ってください」とすると、馴れ馴れしいと受け取られる恐れがあるため、「お」をつけるのが無難です。

逆に親しい間柄に「お気兼ねなく」を使うと、よそよそしく感じられるため、相手との距離感にあわせて使い分けましょう。

目上から目下に使う場合の例文1

新人

失礼します!本日は何卒よろしくお願いいたします!
そんなに緊張しないでも大丈夫だから、気兼ねなくかけてくれたまえよ。

上司

目上から目下に使う場合の例文2

新人

えーっと・・・。ここが作業場ですよね?すごい場所だなあ・・・。
ちょっと散らかり過ぎだけど、適当に好きな場所を見つけて気兼ねなく作業して大丈夫よ。

先輩

目上に使う場合の例文1

女性

本日はようこそお越しくださいました。なにもおもてなしできませんが、お気兼ねなくご利用ください。
いえいえ、当分の間ご厄介になります。

顧客

目上に使う場合の例文2

顧客

以上がこちらの希望日です。ご確認をよろしくお願いします。
承知いたしました。もしも変更がある場合、お気兼ねなく希望日をご提示ください。

女性

「気兼ねなく」の類語と例文

「気兼ねなく」の類語を例文でご紹介します。日常的に使われているフレーズから、現在はあまり使われていない言葉まで、さまざまな言い換え表現があるのでチェックしていきましょう。

「遠慮なく」

文字通り「遠慮をしない」の意味をもち、相手に対して配慮しなくていいと促す表現です。

例文1

部下

うわー、すごいご馳走が振る舞われてますね!
それでは我々も遠慮なくいただこうか。

上司

例文2

先輩

出張先で買ったお土産なんだけど、ひとつどう?
それじゃ遠慮なくいただきます!

後輩

「気楽に」

相手に気を楽にするよう促す言葉です。緊張している相手に対し、「楽にしていいよ」の意味合いで使用します。先述の「遠慮なく」ともども、日常会話でもよく使われるフレーズです。

例文1

部下

直々に呼び出しなんて、なんだか落ち着きませんね・・・。
特になにかするわけではないから、気楽にしてても大丈夫だよ。

上司

例文2

部下

ここはこうだから、先にこうしておかないと・・・。でも、あとのことを考えると時間をかけられないし…。
そこまで難しく考えずに、もっと気楽な考えで取り組んでもらって問題ないよ。

上司

「心置きなく」

他人に対して気兼ねしないさまや、心に不安がない様子をあらわす言葉です。

例文1

部下

課長!ようやく先方へ連絡がつきました!
やれやれ…。これで心置きなく次のステップに進めるな。

課長

例文2

先輩

ふむふむ・・・。こんな感じでいいんじゃないかしら?あとは、こちらで処理しておくね。
これで心置きなく帰れます!あとはお願いします。

後輩

「忌憚なく」

「忌憚なく」は遠慮するさまをあらわす言葉です。

そもそも忌憚とは、忌(い)み憚(はばか)ると書いて忌憚(きたん)と読み、嫌われ避けられる意味の言葉ですが、「なく」と打消しの言葉が用いられることで、「気兼ねなく」と同じ意味合いで使用できます。

例文1

後輩

ちょっと企画書を作成したんですが、よければ忌憚なく意見をお聞かせください。
どれどれ・・・。日程的に無理があるうえに、人員的な部分でまず現実的じゃないわね。あくまで理想って感じかしら。

先輩

例文2

先輩

今日の私の服はどうかしら?ひとつ忌憚なく感想を聞かせてちょうだい?
非常に言いにくいのですが、後ろ前が逆です・・・。

後輩

「気兼ねなく」のそのほかの類語

「気兼ねなく」の類語はほかにも数多く存在します。状況や相手との関係性に応じ、適宜使い分けていきましょう。

・お気軽に
・お気遣いなく
・気にせず
・おくつろぎ
・肩の力を抜いて
・ご自由に
・気苦労なく
など

「気兼ねなく」を正しく使い良好な関係を築こう!

「気兼ねなく」は、「遠慮」や「気遣い」を不要にする言葉です。気を遣わせない思いやりの言葉として覚えておきましょう。

コミュニケーションを図るのは、相手との良好な関係性を保つのに必要不可欠です。ビジネスシーンのなかでも状況に応じて「気兼ねなく」を使用し、よい人間関係を構築しましょう!