「気兼ねなく」とは”気遣いや遠慮をしない”ってこと!
部下
上司
部下
「気兼ねなく」は、「気遣い」や「遠慮」はいらないとの意味で使われる言葉です。ビジネスシーンにおいて、気遣いや社交辞令として使用頻度の高い言葉です。
「気兼ねなく」と同じ意味をもつ類語はいくつかあり、状況や相手にあわせて使い分けできます。「気兼ねなく」の類語の一例として、以下のような言葉があります。
・「気楽に」
・「心置きなく」
・「忌憚なく」
など
「気兼ねなく」の意味
先述したように、「気兼ねなく」は「気遣いや遠慮はいらない」との意味です。
「気兼ねなく」の「気兼ね」とは、“相手に対して遠慮や配慮する”さまをあらわします。「気兼ね」が「ない」ことから「遠慮はいらない」との意味で使われます。
「気兼ねなく」の正しい使い方と例文
「気兼ねなく」を適切なタイミングで使えると、その後の会話ややりとりもスムーズになります。「気兼ねなく」の正しい使い方をチェックしていきましょう。
「気兼ねなく」の例文
一般的な「気兼ねなく」の使い方を例文でご紹介します。
部下
上司
部下
上司
「遠慮しないでいいですよ」や「気楽にしてください」など、リラックスを促す意味として使用します。
「気を許せる」や「落ち着ける」を意味する言葉としても使用でき、以下のような使い方も可能です。
・気兼ねなく話せる人
・気兼ねなく接する
・気兼ねなく遊ぶ
・気兼ねなく休む
・気兼ねなく話す
など
部下
課長
部下
上司
「気兼ねなく」を使った敬語表現
「気兼ねなく」を敬語で表現する場合、「お」をつけて「お気兼ねなく」として使用します。
より丁寧に言いあらわしたいときは、後に続く言葉に謙譲語や尊敬語を用い、「お気兼ねなく〇〇ください」とするのが適切です。
・お気兼ねなくおっしゃってください
・お気兼ねなくお尋ねください
・お気兼ねなくご連絡ください
・お気兼ねなくご質問なさってください
など
男性
女性
クライアント
女性
ビジネスシーンでの「気兼ねなく」の使い方
ビジネスシーンで「気兼ねなく」を使うケースは、目上から目下に対して使う場合と、クライアントや顧客などの目上に対して使う場面が想定されます。目上を相手に使用する場合、「お」をつけて「お気兼ねなく」とするのがベターです。
距離感のある相手に対し、例えば「気兼ねなく座ってください」とすると、馴れ馴れしいと受け取られる恐れがあるため、「お」をつけるのが無難です。
逆に親しい間柄に「お気兼ねなく」を使うと、よそよそしく感じられるため、相手との距離感にあわせて使い分けましょう。
新人
上司
新人
先輩
女性
顧客
顧客
女性
「気兼ねなく」の類語と例文
「気兼ねなく」の類語を例文でご紹介します。日常的に使われているフレーズから、現在はあまり使われていない言葉まで、さまざまな言い換え表現があるのでチェックしていきましょう。
「遠慮なく」
文字通り「遠慮をしない」の意味をもち、相手に対して配慮しなくていいと促す表現です。
部下
上司
先輩
後輩
「気楽に」
相手に気を楽にするよう促す言葉です。緊張している相手に対し、「楽にしていいよ」の意味合いで使用します。先述の「遠慮なく」ともども、日常会話でもよく使われるフレーズです。
部下
上司
部下
上司
「心置きなく」
他人に対して気兼ねしないさまや、心に不安がない様子をあらわす言葉です。
部下
課長
先輩
後輩
「忌憚なく」
「忌憚なく」は遠慮するさまをあらわす言葉です。
そもそも忌憚とは、忌(い)み憚(はばか)ると書いて忌憚(きたん)と読み、嫌われ避けられる意味の言葉ですが、「なく」と打消しの言葉が用いられることで、「気兼ねなく」と同じ意味合いで使用できます。
後輩
先輩
先輩
後輩
「気兼ねなく」のそのほかの類語
「気兼ねなく」の類語はほかにも数多く存在します。状況や相手との関係性に応じ、適宜使い分けていきましょう。
・お気遣いなく
・気にせず
・おくつろぎ
・肩の力を抜いて
・ご自由に
・気苦労なく
など
「気兼ねなく」の英語表現
「気兼ねなく」はビジネスシーンにおいて使われるフレーズです。
仕事をしていれば「気兼ねなく」を英語で表現しなければならない機会が訪れるかもしれません。そのときに備えてメールや会話での使い方を勉強しておきましょう。
without hesitation
と表現できます。
「気兼ねなく」の英語表現を使用した例文はこちらです。
⇒今日は、気兼ねなく話そう!
・We don’t have a fixed plan for today, so play without hesitation.
⇒今日は自由行動だから、気兼ねなく遊んできていいよ。
・Please ask without hesitation.
⇒お気兼ねなくご質問なさってください
・Please contact without hesitation.
⇒お気兼ねなくご連絡ください。
「気兼ねなく」を正しく使い良好な関係を築こう!
「気兼ねなく」は、「遠慮」や「気遣い」を不要にする言葉です。気を遣わせない思いやりの言葉として覚えておきましょう。
コミュニケーションを図るのは、相手との良好な関係性を保つのに必要不可欠です。ビジネスシーンのなかでも状況に応じて「気兼ねなく」を使用し、よい人間関係を構築しましょう!