ギブアンドテイクとは「持ちつ持たれつ」のこと!
先輩
新人
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ギブアンドテイクは、意外とポジティブな意味をもつ言葉です。しかし、新人君のようなイメージを持つ人が多いのも事実なので、ややこしいですね。
特に、ビジネスでギブアンドテイクというと、打算的で冷たいと受け取られることも多く厄介です。ギブアンドテイクについて学び、社会人としてレベルアップしましょう!
ギブアンドテイクの意味を解説
ギブアンドテイクは「持ちつ持たれつ」という意味です。似た意味に思えるかもしれませんが、「貸し借りなし」ではありません。また、英語と日本語で意味が変わってくるのか、チェックしていきましょう。
英語のギブアンドテイク(give and take)はどんな意味?
ギブアンドテイクは英語表記すると「give and take」。英語の「give and take」には次のような意味があります。
・持ちつ持たれつで、お互いにメリットがある関係であること
・互いに譲り合う
・意見を交換する
・活発な会話
英語の場合は、人にもよりますが、まずは与えることを重視するケースが多いです。お互いのメリットを考えることはあっても、「見返りを求める」のように打算的なイメージはありません。英語の場合はポジティブな意味ですね。
日本語のギブアンドテイクとは?
日本語のギブアンドテイクは、次のような意味をもつ言葉です。
・相手のために尽くし合うこと
・譲り合い、持ちつ持たれつの関係
・公平な様子
しかし、英語とは異なり、意見交換をするという意味はありません。「意見の譲り合い」という意味では、ギブアンドテイクを使用することも。
また、日本語の場合、人によっては見返りやメリットを連想して少し冷たい言葉として受け取られることも。ただ、基本的には「相手に与える」ということを重視しているので、本来は悪い考え方ではないのです。
「ギブアンドテイク」の類語は「ウィンウィン」
ギブアンドテイクにはウィンウィンという類語があります。2つの言葉は意味が似ていますが、どちらかというとウィンウィンの方がビジネスでは好まれやすいです。それぞれの言葉の違いを確認しましょう!
2つの類語の違いとは
ウィンウィンは関係している両者が得をする関係性のこと。ビジネスならば、取引先も自社も得になる取引がウィンウィンです。
それに対して、ギブアンドテイクは譲り合いを重視している関係性のこと。自分の損得を考えず、まずは相手の役に立とうするのがギブアンドテイクの基本的な考え方です。
このように、自分の得を第一に考えるかどうかが、ギブアンドテイクとウィンウィンの差になります。
ビジネスシーンでは「ウィンウィン」が無難
ギブアンドテイクは、与えたあとに何かを得られるかどうかは相手次第です。場合によってはテイクなしになることも。何かしらの利益を出すのが絶対条件になるビジネスシーンでは、自分も相手も得がある「ウィンウィン」を目指すのが無難です。
また、取引先や雇用主にギブアンドテイクというと、「見返りを求めている」と悪い意味で受け取られてしまう場合もあります。「見返りちょうだい」という思いがあれば、相手はあなたの打算的な考えを見抜くでしょう。
ビジネスではギブアンドテイクではなく、ウィンウィンの考え方でいるほうが安全ですよ。
ウィンウィンについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらもぜひ読んでみてください。
ウィンウィン(win-win)の意味とは?日本語や英語の使い方からポーズのとり方まで徹底解説
ギブアンドテイクに近い意味のことわざ
日本語にもギブアンドテイクに似た意味の言葉がありますよ。今回はことわざに限定して紹介します。どのような意味か確認し、使いこなせるようになりましょう!
損して得取れ
「損して得取れ」は、「今の損を我慢して受け入れれば、最後に大きな得を手にできることもある」という意味のことわざ。
目先の得を選ぶとかえって大損してしまうことがあるので、その先にある利益を見据えて行動していきたいものです。商売の心得として教えられることが多いことわざです。
情けは人の為ならず
「情けは人の為ならず」は、「人に親切にすることは相手の利益になるだけではなく、いずれは自分の得として自分に返ってくる」という意味。
「人に親切にするのはその人のためにならない」と打ち消しの意味で解釈されることもありますが、それは間違いです。
魚心あれば水心の意味
「魚心あれば水心」は、「相手が自分に対して好意を表してくれたら、自分も相手に好意を示す」という意味です。
相手に何かしてもらうことが先で、そのあとで自分も好意を返すというイメージになります。
仕事で役立つ!ギブアンドテイクの使い方・例文
ギブアンドテイクは、ビジネスでもよく使われるカタカナ語です。ビジネスでギブといえば、「何を与えるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。
「持ちつ持たれつ」という意味でのギブアンドテイクと、会議でのギブアンドテイクの使用法を例文で紹介します。
新人
先輩
新人
上司
新人
上司
ギブばかりの「ギブアンドギブ」で幸せになれる?
ギブアンドテイクで重きを置くべきは、「与えること」です。むしろ、ギブアンドギブアンドギブアンドギブアンド…。思い出したころにやっとテイク、という感じになることが多いのもギブアンドテイク。
テイクはないものと最初から割り切り、ギブアンドテイクではなくて、「ギブアンドギブ」という言い方があるくらいです。ギブばかりの「ギブアンドギブ」で幸せになれるのか、考えてみましょう!
ギブアンドギブの意味
ギブアンドギブとは、人に与え続けること。あなたがギブすると相手は喜びますよね。またギブすると、相手はまた喜ぶ。ずっとその繰り返しで、あなたにテイクはありません。
何だが、自分だけが損している気分になってきますよね。しかし、あなたのギブは無駄になったわけではありませんよ。あなたがギブするたびに、相手の中にはあなたに対する好意が蓄積されています。
人間は何かをしてもらったときに、お返しをしたいという気持ちになる生き物。人のこの習性は返報性の原理と呼ばれています。人は誰かに頼りっぱなしだと落ち着かない気分になって、いつかお返しをしたいと思うようになるのです。
あなたが与え続けたギブは、いつか大きなテイクとして返ってくるかもしれません。
プライベートでは見返りを求めない
仕事・会社ではどうしても利益を出さなければならないので、ウィンウィンの関係を構築することが大切です。
でも、プライベートでは、損得勘定ばかりの人間関係はつまらないですよね。見返りを求めないマインドによって、豊かな心で過ごすことができるかもしれません。
「ギブアンドギブはちょっとな」と思うあなたも、見返りがなくても支障がない範囲の小さな親切をギブしてみてはどうですか?与えるのは、お金のかからないもの、手間のかからないものなど、些細な親切で充分ですよ。
ギブアンドテイクという言葉は慎重に使おう!
ギブアンドテイクは基本的にはいい意味の言葉ですが、誤解を受けやすい用語でもあります。特に仕事関係者からその誤解を受けてしまうのはビジネスの障害になるため、うかつな使用は避けなければなりません。
ギブアンドテイクは使って大丈夫なシーンか慎重に吟味し、用心して用いるようにしましょう!