ディレクションとは?日本語と英語の意味は同じ?Web・ITや音楽業界における使い方を解説

ディレクションとは「総指揮」のこと!

先輩

新商品発売キャンペーンのディレクションをさせていただくことになりました。何かあればすぐに教えてくださいね。
ディレクションって、何するんですか?

新人

先輩

『総指揮』と解釈しれくれる?他部署への交渉も私がするから、何かあったら言ってね。

この会話の新人くんのように、ディレクションという言葉を聞いたことがあっても、「何をするのかわからない」という人もいるでしょう。この記事では、言葉の意味や使い方だけでなく、実際の仕事内容や必要な能力についても解説しているので、しっかり学んでいってください。

ディレクションという日本語の意味

ディレクションとは、『総指揮』のことですが、業界や場面によっては『指導』『管理』『監督』とさまざまな意味で使われます。業界ごとに、どんな仕事をするのがディレクションなのか解説していきます。

①:映画・テレビ・音楽業界

テレビ番組のエンドロールなどで、『ディレクター:〇〇』というのを目にすることがありますよね?このディレクターとは、ディレクションを行う人。映画・テレビ・音楽業界においては、次のような仕事をしています。

■出演者に対しての演出指導
■ステージ照明の指導
■番組全体の演出 など

ディレクションでは、番組・ステージの進行をすべて把握し、指揮をとっていきます。このディレクションの質の高さで、成功するか否かが決まるといっても過言ではありません。

②:Web・IT業界

インターネットが普及した現代においては、WebやIT業界におけるディレクションも重要です。

たとえば、Webサイトを制作する場合、Web制作における『デザイン』『企画』『設計』などの業務が滞りなく進行するよう、スケジュールや人員の調整なども行います。また、顧客からの要望をWebデザイナーに明確に伝えるなど、コミュニケーションをとる作業も入ります。

そのほか、Webデザインを依頼した際、見積書には『ディレクション費』という項目があります。これは、ディレクション作業の費用で、企業によって一定の場合もあれば、契約ごとに変動する場合もあります。

先輩

ディレクションが登場する主なシーンはこの2つ!ぜひ覚えておいてね。

ディレクションの英語の意味

日本語に浸透している言葉の中には、英語の意味から派生したものも存在します。ディレクションという言葉は、日本語と英語で意味が同じなのでしょうか。

英語のスペルは「direction」

英語のディレクションは『direction』と書き、たくさんの意味をもつ単語として使われています

■方向
■方角
■方面
■動向
■管理
■指図すること
■指示
■指揮 など

英語で『direction』といえば、『方向』や『方角』が主な意味となります。

そして、英語の熟語には次のようなものがあります。

■direction board(案内板)
■direction indicator light(方向指示器)
■every direction(あらゆる方向)
■direction of the market(市場の動向)
■direction for use(使用法) など

英語では主に『方向』という意味。『方向づけること』→『指揮や指示をすること』と考えればわかりやすいわね。

「ディレクション」と「ダイレクション」

日本人の感覚からすると『英語』といえばすべて同じように思います。しかし、実際にはアメリカ英語とイギリス英語が存在します。そして、両者によって『direction』の発音は異なります。

アメリカ英語では『ディレクション』、イギリス英語では『ダイレクション』と発音します。結論としては、どちらも正しいことになります。

しかし、日本ではアメリカ英語が主流となっていることや、すでに言葉が浸透している状況を考えると、ディレクションを使うほうが無難といえるでしょう。

[ビジネス版]ディレクションの使い方・例文

『方向』や『指揮』など、さまざまな意味をもつディレクションですが、実際の会話ではどのように使うのでしょうか。パターン別に例文を用意したので参考にしてください

ディレクションをする/担当する

例文1
プロジェクトチームのディレクションをすることになったので、しばらくは残業が続きそうだ。
例文2

新人

ディレクションを担当するのは初めてなので、迷ったときには相談にのってください。
例文1も2も『総指揮』の意味合いで使われています。

ディレクションが入る

例文3
監督から話す速さについてディレクションが入った
例文4
A社ホームページの構成について、事細かいディレクションが入るので、完成予定日に間に合うか心配だ。
例文3は『指導が入った』という意味です。例文4は、『指導』と『指揮』の意味が含まれています

ディレクション業務

例文5
入社して4年、初めてディレクション業務に就くことになり、とても緊張している。
例文6
ディレクション業務は、周りがしっかり見えている人が担当するべきだ。
例文5、6は、文字通りディレクションの仕事という意味です。

ディレクション能力が高いと評価される3つのポイント

ディレクションを担当する人は、もちろんディレクション能力をもちあわせていなければなりません。では、どんなことができれば『能力が高い』といえるのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

①:問題解決能力

仕事をしていると、なんらかの問題が発生することも稀ではありません。大切なのは、その問題に対してどのように対処し、どんな解決策を出すかです。トラブルが起きたときに、考えをめぐらせ、対処していける能力が必要です。

②:具体的な指示を出す力

「好きにやってみて」は、誰でもいえること。その業務が初めての人でも完璧に理解できるくらい、具体的に指示できる人は、ディレクション能力が高いといえます。

③:人をまとめる力

人の性格は千差万別で、考えが同じ人ばかりと仕事をしているわけではありません。その人に合った対応をし、平和に業務を遂行できるよう調整する能力も高いほうが望ましいといえます。

ディレクションとマネジメントの違い

人の上に立ち、指揮や指導をすることを意味するカタカナ用語として、『マネジメント』があります。ディレクションを正しく使うには、この『マネジメント』との区別をきっちりしておかなければなりません。これを機に、違いを明確にしておきましょう。

マネジメントの意味

マネジメントは『管理』『経営』を意味するカタカナ用語です。英語での意味も『管理』『経営』のほかに、『経営の方法』『経営陣』など、大きな組織を管理するというニュアンスの言葉として使います。

どんな違いがあるの?

ディレクションは『現場や進行の管理』、マネジメントは『組織の管理』です。なお、マネジメントについては次の記事で解説しています。
マネジメントの意味とは?役割やリーダーシップとの違いって?仕事で参考にしたい事例3つも解説

ディレクションのスキルを高めて強みにしよう!

人を指揮・指導するのは、決して簡単なことではありません。しかし、ディレクションできる立場になれば、あなたの自信にもつながります。言葉を理解するとともに、スキルを高め、デキるビジネスパーソンを目指してください。