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トライアルとは?ビジネスやマーケティングにおける意味って?使い方や関連語も徹底解説!

トライアルとは『試行』のこと

上司

新しいアプリのトライアル版はもう完成したのか?
明日こちらにデータが届く予定です。部長、試してみますか?

先輩

上司

使いこなせる自信がないから、主要メンバーによるチェックが終わってから試してみるよ。

トライアルは、広い意味では『試すこと』『試み』を指します。ビジネスやマーケティングでもよく用いられる言葉です。

しかし、スポーツでは『試技』の意味で使われ、バイク競技ではさらに違う意味になります。どんな分野においても正しく理解するためには、本来の意味をきちんと知っておく必要があります

カタカナ用語のトライアルが持つ意味だけでなく、英語や正しい使い方についても一緒に学んでいきましょう!

トライアルの意味をチェック

トライアルというカタカナ用語は、分野ごとにいろいろな意味で使われています。会話をスムーズに理解するために、ここでしっかり頭にいれておいてくださいね。

トライアルの意味①:ビジネス

ビジネスシーンにおいては、『試すこと』『試み』を指して使われます。ソフトウェアを開発している人であれば、製品を世に送り出す前に『トライアル版』でテストします。サプリメントや化粧品などには、少量で試せる『トライアルパック』があります。

トライアルの意味②:マーケティング

同じ商品を繰り返し使う顧客のことは『リピート客』といいますが、新規の顧客は『トライアル客』といいます。新規顧客は「とりあえず今回は使ってみよう!」というお試し感覚であることも多いため、最初にどれだけ消費者の心をつかめるかが、リピート率を左右します。

トライアルの意味③:スポーツ

スポーツ競技は、タイムや距離が勝敗につながります。しかし、本番の会場は日頃練習している環境とは異なるもの。そのため、競技によっては感覚をつかむためにトライアル(試技)が認められているものがあります

そのほか、陸上競技や水泳などでは決勝で戦う選手を選ぶため、予選が行われます。これを『トライアル』と呼ぶことがあります。

トライアルの意味④:バイク

バイク競技には、スピードを競う種目のほかに、走破性や操縦技術を競う『トライアル競技』があります。あらかじめ決まっている採点区間を、どれだけ減点されずに走りぬけるかを競うものです。

トライアルの意味⑤:犬・猫

犬や猫の里親になる場合、本当に育てることが可能か、見極める期間を設けることが多いです。対象の犬や猫がストレスなく過ごせそうかテストすることをを『トライアル』といいます。トライアル期間は法律で決められておらず、引き渡し元が設定していることがほとんどです。

英語のトライアル(trial)ってどんな意味?

「トライしてみたら」などは、日常的に使う表現とですよね。トライアルは、英語の『try』に『al』をつけて、『tryすること』の形にした単語。つまり『試すこと』を表します

英語の意味は「試験」と「裁判」

英語でのスペルは『trial』で、『試験』または『裁判』の意味で使われることが多いです。しかし、ほかにもこんな意味があります。

■審理
■検査
■選考会
■実験的な
■試験的な など

『trial』を使った熟語もいくつか紹介します。

■trial attorney(弁護士)
■public trial(公判)
■stand trial(裁判を受ける)
■trial completion(試験完了)
■trial flight(試験飛行) など

日本語でも使う「トライアンドエラー」の英語は?

『失敗を繰り返しながら試行錯誤をすること』を指すトライアンドエラーは、日本でも広く使われています。

しかし、英語では『trial-and-error(トライアルアンドエラー)』になります。日本人のみの場では『トライアンドエラー』で通じますが、外国人に伝える場合には『トライアルアンドエラー』になるので注意しましょう。

[ビジネス版]トライアルの使い方・例文

いろいろな意味があるトライアル。実際の会話ではどんな形で登場するのでしょうか。例文をいくつか用意したので、実際の場面を想像しながら読んでみてください

例文1

先輩

急ですが、来週のキャンペーンでトライアルパックを配ることにしました。すみませんが、少しでも時間が取れる人は袋詰めを手伝ってください。
例文2

上司

トライアル期間を終えて本契約した人はどのくらい?割合を調べてくれるか?
例文3

新人

利用者が増えない要因は、やはり価格とサイズにあるのではないでしょうか。継続するならお得ですが、試すにはちょっと手が出しにくいんだと思います。期間限定でもいいのでトライアルサイズで売り出してみてはどうでしょうか?

トライアルの関連語は?

カタカナ用語として使われている『トライアル』には、『トライアル〇〇』といった関連語がいくつもあります。よく見聞きするものをピックアップして紹介しておきます。

トライアル雇用

日本語でいうと『試行雇用』。雇用主が求職者の適正や能力を見極めることを目的とした制度です。しかし、求職者もとっても、その会社で働いていけるか判断できるメリットがあります。ハローワークなどでは『トライアル求人』の名称で公開されている場合もあります。

この制度を利用する事業主は、助成金を受けることもできるので、求人を出す場合は条件を一度チェックしてみましょう[efn_note]参考:トライアル雇用助成金|厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク[/efn_note]。

トライアルオファー

その商品を初めて購入しようとしている消費者が、正式に購入を決定する前に、一定期間対象商品の試行を許可することを『トライアルオファー』といいます。

タイムトライアル

自転車競技などで、個人またはチームが、決められたコースのどのくらいの時間で走破できるか競うことを『タイムトライアル』といいます。より短時間の個人やチームが勝ちとなります。

また、似た言葉で『タイムアタック』がありますが、これは、スタートからゴールまでのタイムを計ることを目的としています。タイムトライアルではスタートからゴールまでを何周もするので、そこに違いがあります。

仕事でもプライベートでもトライアルで失敗を防ごう!

初めて何かを購入するとき、「どんな使用感なのか」「どんな効果が得られるのか」という疑問があると、なかなか決断できないものです。可能なら一度試してみたほうが安心、安全ですよね。失敗をできるだけ防ぐために、仕事でもプライベートでも、トライアルが利用できるのであれば大いに利用しましょう。