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タイアップの意味とは?コラボとの違いって?タイアップ広告の事例も徹底解説

タイアップとは「提携」のこと!

先輩

今回はタイアップについて勉強するわよ!
「提携する」って意味ですよね。僕、お正月ドラマの下町ロケットで流れてた、クボタの無人トラクターのCMが忘れられないんですよ!インパクト抜群で、見入ってしまいました。

新人

先輩

タイアップの強みが存分に活かされたCMね。こんなふうにタイアップはビジネスで強い力を発揮してくれるのよ!
タイアップは、「提携」という意味のカタカナ語。

ビジネスでは、「お互いに利益を得るために、別々のものが提携し、協力して物事にあたること」をタイアップというケースが多いです。

ビジネスで頻繁に用いられるタイアップについて知識を深め、社会人としてレベルアップしましょう!

タイアップの意味を解説

日本語のタイアップは、英語の「tie up」からきています。しかし、英語の「tie up」と日本語のタイアップは意味が大きく異なります。

間違って使うと、意図したこととは反対のメッセージを聞き手に与えてしまう恐れも。タイアップの意味を正しく理解しておきましょう。

日本語のタイアップはどんな意味?

日本語のタイアップは、次のような意味をもっています。

タイアップ
・協力すること
・提携して行うこと
・力を合わせること
手を結ぶ関係者が、より多くの利益を得るために協力する商業的手法がタイアップです。「お互いに利益が得られるように、協力しましょう」ということですね。

また、タイアップは、提携関係のどちらかがメインになり、どちらかがサブになる特徴をもっています。

英語の「タイアップ(tie up)」の意味

日本語のタイアップのもとになっている英語の「tie up」は、次のような意味をもつ言葉です。

tie up
・結びつける
・連合させる
・提携させる
・妨げる
・動けなくする
・停止させる
・不通にする
「tie up」はしばりあげる動作に対して使われる用語。そして、「tie up」には「提携させる」という意味もあります。「A is tied up with B in~」で「AはBと~で提携している」ということもできます。

しかし、この表現だと無理やり提携しているような印象を聞く人に与えてしまう恐れがあるので、使うときには注意が必要です。

英語で「提携」を表現したいときは?

日本語のタイアップと同じような「提携」の意味を英語で表現したいときには、次のような言い方も使えます。

tie-in:提携関係のどちらかがメインになり、カタカナ語のタイアップと共通している表現
tie together:一緒に結ぶという意味で、手を結ぶ・協力することを比喩的に伝える表現
team up with:チームを組むという意味で、どちらかがメインという意図はない表現

【分野別】タイアップの使い方・例文

企業や団体など、別々の組織が協力してビジネスを進めるときに、タイアップが用いられることが多いです。

ひと言にタイアップといっても、分野によってタイアップの使い方は変わってきます。どのような使い方があるか、分野ごとにタイアップの使用法を勉強してみましょう。タイアップの事例も紹介しますよ!

①:商品企画でのタイアップ

例文

先輩

小中学生に大人気のテレビアニメが、今度映画化されるって情報をつかんだわ!タイアップして商品を作ったら、うちの商品の購買層を若年層にまで広げることができるんじゃないかしら。
アニメ制作側に学生時代の知り合いがいますよ。上層部を紹介してもらって、タイアップできないか話を持ちかけてみます!

新人

アニメやドラマ、映画などとタイアップした商品を、企業が企画・販売することがあります。タイアップによって付加価値をつけた商品は「タイアップ商品」と呼ばれ、期間限定で販売されることが多いです。

2018年9月に『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』が公開されたときには、亀田製菓の『ハッピーターン』など、いろいろなタイアップ商品が発売されました[efn_note]参考:タイアップ|劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~[/efn_note]。

 

②:CMでのタイアップ

例文

上司

新商品のCMでタイアップ曲が必要だけど、起用するアーティストは誰がいいかな?
インディーズなんですけど、いい曲を歌っているバンドを知っています。タイアップすればCMソングを歌っているのは誰だ、って話題になると思いますよ!

先輩

CM業界でのタイアップは、CMにアーティストが楽曲や作品を提供すること。

タイアップCMは、商品・サービスを宣伝している企業、楽曲や作品を提供したアーティストの双方の知名度・売上アップを狙って作成されます。アーティストから提供された楽曲は、タイアップソングやタイアップ曲と呼ばれることもあります。

日清食品「カップヌードル」のタイアップ曲は、ミスチルの『タガタメ』です[efn_note]参考:日清カップヌードル 新広告展開|日清食品[/efn_note]。

③:広告でのタイアップ

例文

先輩

うちのブランドの来シーズン向け冬服、雑誌○○とタイアップして広告することになったわよ!
雑誌○○って、モデルのアンちゃんが専属になっている雑誌ですよね。僕も撮影に参加させてください!アンちゃんのファンなんです!

新人

広告業界でのタイアップは、企業が雑誌やテレビ、ウェブメディアなどのメディアと提携して広告を作ることを意味します。メディアに依頼して企業の特集記事や特集番組を作ってもらうことですね。そのようにして作られた広告はタイアップ広告といいます。

タイアップ広告は、費用も作成時間も自社単独の広告より多くかかるのがデメリットです。しかし、メディア媒体の知名度や信頼度を活用でき、第三者の目線から自社の商品のよさを宣伝してもらえるメリットがあります。

しまむらは人気ユーチューバーのヒカキン&セイキンとタイアップ。「しまむら店内で本気のかくれんぼバトルしてみたw【ヒカキン vs セイキン】」という動画を作成し、2019年2月15日に公開しています[efn_note]参考:しまむら店内で本気のかくれんぼバトルしてみたw【ヒカキン vs セイキン】|HikakinTV[/efn_note]。

ユニクロは、2015年2月10日発売の雑誌『MonoMax』ともタイアップして、自社ブランドのジーンズを大々的に宣伝[efn_note]参考: 雑誌MonoMaxタイアップ | MEN – Uniqlo|ユニクロ 特集[/efn_note]。メディアの知名度をうまく活用しています。

④:キャンペーンでのタイアップ

例文

先輩

新人君、知ってる?うちの社長が〇〇社の社長と意気投合して、今度〇〇社とタイアップでキャンペーンをすることになったんだって。
知ってます!両方の社員からタイアップ企画のアイデアを募集して、採用されたら社長賞がもらえるんですよね。

新人

キャンペーン(宣伝活動)でのタイアップは、2社以上の企業が提携して宣伝活動をすることをいいます。期間限定のケースが多く、タイアップキャンペーンといわれることも。広告代理店が主導して企画することが多いです。

⑤:テレビ番組や映画でのタイアップ

例文

上司

お正月特番のスポーツ番組の賞品に、うちのメーカーの車を提供することになったよ。
え!?あの番組とタイアップできたんですか?毎年高視聴率をたたき出す番組でうちの商品を紹介してもらえるなんて、すごい宣伝効果ですね!

新人

テレビ番組や映画でのタイアップは、番組や映画の製作のために企業が自社の商品を提供して、商品や企業の宣伝をすること。たとえば、ドラマの主要人物に自社の商品を身につけてもらうことで、商品のイメージアップを図ります。

意味を区別したいタイアップの類語

企業の宣伝活動に使われることが多いタイアップには、意味が似ているカタカナ語がいくつかあります。どのような言葉があるのか、タイアップと何が違うのかを確認してみましょう。

コラボレーション(コラボ)

コラボレーションは、異なる分野の企業や団体、人などが共同で制作・研究・事業開発すること。また、そうして生み出されたものもコラボレーションと呼ばれます。略してコラボ。

タイアップは、提携しているどちらかがメインになり、どちらかはサブになる関係です。一方、コラボレーションは、関係者が対等な立場で協力することが特徴です。

コオペレーション

コオペレーションは協力という意味のカタカナ語。何かの目的に向かって、力を合わせて物事を進めていくときに使われます。コオペレーションでは、協力の目的がさまざま。タイアップと違い、ビジネス以外にも使用される言葉です。

アライアンス

アライアンスは2社、もしくはそれ以上の企業が事業の成長を促進させるために提携し、ビジネスパートナーになること。タイアップは企業とアーティストの提携にも使いますが、アライアンスは企業同士の提携にしか使用しません。

アライアンスについては下記の記事で紹介しています。ぜひ読んでみてください。
アライアンスの意味を正しく理解する上で知っておくべきこと全て

タイアップをビジネスに活用していこう!

タイアップは、提携した双方がともにビジネスで利益を得ることができる協力関係のことをいいます。

知名度や社会的信頼度が高いビジネスパートナーと組むことができれば、ビジネスパートナーのネームバリューを借りて、効率よく自社のビジネスを進めることも可能です。タイアップをビジネスに活用してみましょう!