マストとはどんな意味?ビジネスで使える例文、ベターやベストとの違い、英語や類語を徹底解説

マストとは「◯◯しなければならない」ということ!

新人

月100個の納入はマストのはずなのに、契約書に記載がないと問い合わがせきたんですが…マストってなんすか?
マストは、『絶対にしなければならないこと』。この場合は「月100個の納入は絶対に守ってください」ってことだけど…意味を知らないで何て答えたの?

先輩

新人

確認して折り返し連絡しますって言ってるんですが、どうしましょう?

マストは『〇〇しなければならない』という意味の言葉。「この納期はマストでお願いします」と言われたら、『この納期は絶対に守ってください』と解釈します。

今回は、カタカナ語としての意味のほか、英語や類語、使い方などもわかりやすくまとめました。これを機にしっかり学んでいってください。

マストの意味をチェック

使い方や類語との違いを知る前に、まずは『マスト』そのものの意味をきちんと理解しておきたいものです。基本的には「◯◯しなければならない」の意味ですが、もう少し踏み込んで確認していきましょう

英語の「must」はどんな意味?

マストは英語では『must』と書きます。助動詞と名詞としての意味をもつ単語です。

【助動詞】
■~する必要がある
■必ず~する
■~せざるを得ない
■~に違いない

【名詞】
■必需品
■不可欠なもの
■必須

マストのほかにも、『~しなければならない』の意味をもつ英語として『have to』があります。

『I have to go』と『I must go』は、どちらも「行かないとならない」ということを表しています。『have to』は、背景に義務や拘束などがある場合が多いです。それに対して、『must』には本人の意志や誰かからの命令が含まれる傾向にあります。

カタカナ語のマストはどんな意味?

カタカナ語としてのマストは『~しなければならない』の意味をもっていますが、ほかにもこんな表現をすることができます。

■絶対に必要だ
■必要不可欠
■必須である
■欠かせない
■重要である など

ビジネスシーンでマストといわれたら、「これやっておいてね」という軽い感じにとらえてしまうのは禁物。「これをやらないと大変なことになる!」というくらい、厳格なものであるととらえるほうが無難です。

しかし、現実としてはどんな場合にも『マストで』と言う人も多いので、状況を見極める判断力も必要になります。

船の「マスト」は甲板の柱のこと

ヨットが趣味の人、船が好きな人は、『マスト』という言葉を耳にすると、船の甲板の柱が一番に頭に浮かぶかもしれません。

船のマストの英語のスペルは『mast』。必須であることを表現する『must』とは違う単語なので注意しましょう

先輩

仕事の現場で『マスト』が登場したときは、ほぼ確実に『必要である』『必須である』と思って問題ないわね。

[ビジネス版]マストの使い方・例文

職場で、どんな場合にも『マスト』を使う人っていませんか?しかし、その使い方は合っているのでしょうか。ここでは会話の中でよく使われる形式の例文を用意しました。実際の場面を想像しながら読んでみてください。

マストでしょう/マストですね

例文1
契約を進めるうえで、この条件はマストでしょう。
何かを契約をするときには、いくかの条件があるもの。例文1は、それらの条件の中でも『この条件は絶対に外せない』と言っています。
例文2
やっぱり次に新しいシステムを導入するなら、この機能が入っていることはマストですね。
企業として受注管理システム、発注システムなどを新しくする機会はあるでしょう。そして、システム開発にはお金がかかるため、どうしてもほしい機能をピックアップする必要があります。その中でも「この機能だけは必須!」ということを伝えたい場合には、例文2の使い方をします

マストでお願いします

例文3
今回依頼したサンプルの納期はマストでお願いします。
例文3は「絶対に依頼の納期でお願いします」と言っています。
例文4

上司

今日はノー残業デーです!全員定時退社マストでお願いします。
この例文では、「今日は定時退社必須でお願いします!」と言っています。このように言われたら、必ず定時に退社しなければなりません。

マストな◯◯

例文5

上司

この契約条件はあまりにも多すぎるなぁ。先方にもう一度面談申し込んで、マストな条件を聞いてみよう。
例文5は、顧客が出してきた契約条件があまりにも多いので、『絶対に外せない条件』はどれなのかを聞いてみようと言っています
例文6
今回発売するマルチブレンダーは、『キッチングッズにマストな一品』として売り出したいと思っている。
例文6は、キッチンに『絶対に置いておきたい一品』という意味のことを言っています。

マストの類語4つ|似ているカタカナ語を区別

『絶対必要』を表現するカタカナ語としては、『マスト』が広く知られているかもしれません。しかし、ちょっと思い起こしてみてください。『ベター』も同じくらい耳にしていませんか?

また、これらのほかに『ニード』『ウォント』があります。これらの言葉は、どのように使い分ければいいのでしょうか。それぞれの意味を見ながら比較してみましょう。

マスト(must)

ここまで解説してきたように、マスト(must)は『絶対に必要』『これだけは何がなんでも譲れません』といった状況で使います

ニード(need)

ニード(need)は『必要』『必需品』などの意味をもつ単語です。しかし、カタカナ語としてよく見聞きするのは複数形のニーズ(needs)で、『需要』という意味で使われています。『絶対必要』の強さを比較すると『マスト>ニード』になるでしょう。

ベター(better)

英語のベター(better)は、『より良い』『(前のものより)良い』などの意味をもつ単語です。カタカナ語としても、同様の意味合いで使われています。

『比較したときに良い』というニュアンスになるため、『絶対必要』の強さは『ニード』より低くなります

ウォント(want)/ウォンツ(wamts)

英語のウォント(want)は『~を望む』『~がほしい』など、欲求を表す言葉です。主に物事を要求する側から発するため、マストとニュアンスは似ていますが、『絶対に』という要素は弱くなります。そのため、強い希望を表現するためには『マスト』を使ったほうがいいでしょう

マスト反対語・対義語は?

「◯◯しなくてもいい」と伝えたいときには、どんな表現を選べばいいのでしょうか。マストの反対語や対義語も頭の片隅においておくと、表現の幅が広がるはずです。

[英語]「マストではない」を表現するには?

英語の場合、マスト(must)の反対語は、単純にmustの前に非定型のnotをつけた『not must』になります。

そのほか、『絶対に』と強制力の強いmustと比較し、『ベター(better)』は、『絶対ではない』というニュアンスをもちます。反対語というほどではありませんが、mustよりも表現を和らげたいときに使えます。

[日本語]マストの反対語は?

マストの反対語を簡単に表すと『マストではない』となります。ほかにはこんな言葉があります

■~しなくてもよい
■必要ではない
■必須ではない など

一語で反対の意味になる言葉はありませんが、無難にこのような表現を用いてみましょう。

「絶対ではない」「必要ではない」というニュアンスの言葉が日本語での反対語になるわけね。

「マスト」といわれたときの優先順位や重要度を理解しよう!

仕事をしている以上、やらなくてもいいことはほとんどありません。しかし、すべてにおいて『マスト』を使うと優先順位の高さが不明瞭になります。

「あの人はどれもマストで言ってくるよね」と、本当に『マスト』な案件を重要だと思ってもらえなくなります。「これは絶対!」というものに対してマストという言葉を使うように心がけましょう。